米国での卵子提供に関する規定の特徴の一つに、
あらゆる可能性を考え、患者さまを守っている点です。
当然、
日本人であっても、
〇〇人であっても、
なに人であっても、
アメリカで治療を受ける場合は、アメリカの規定に沿って患者さまを守らなければなりません。
たぶん、日本もアメリカと同じだと思いますが
私が知る限りでは、世界では珍しいです。
自分の国の人ならルールに沿って検査をしなければいけないところ、外国人なら何でもできるという国はありますが
アメリカではどんな患者さまに平等に対応しなければ犯罪になります。
法律は、患者さまを守るためにあります。
患者さまを守るために、たくさんの法律があります。
その中で、数年前から頻繁に米国生殖医療学会やFDAからの報告で届いているのは、
ジカウィルスに関する報告書です。
新型コロナウイルスによって隠れてしまいそうですが
世の中、気にするべきウイルスはたくさんあります。
テレビや雑誌は多くの人が広告を得るためにみんなが興味あるニュースばかりを放送しますが
ネットだってアクセスを増やすために興味ある内容に集中します。
他にももっと大切なことがある事は多くあります。
ジカウィルスは、蚊によって媒介されるジカウィルスによる感染症です。
2015年の5月頃から、中南米を中心にアジアを含む世界に広がっています。
感染者のうち、ほとんどの人に症状は現れませんが
性行為を通じて感染した事例が報告されているのは、無視できません。
感染から、出産された赤ちゃんに小頭症などの病気になる可能性もあります。
ジカウイルスを感染した赤ちゃんは、頭が小さく小さく産まれてしまう病気で生きていかなければならないかもしれません。
ジカウイルスの感染は、子供に影響がでる可能性があります。
そのため、FDAの規定でも米国生殖医療学会のガイドラインでも
ジカウィルスに感染した場合、完治後6ヵ月は不妊治療をおこなってはならないとしています。
ジカウィルスに感染している場合、米国FDA規定で卵子ドナーは出来ません。
ジカウィルスに感染している疑いがあるだけでも、卵子ドナーは出来ません。
LA Babyでも検査を繰り返し、ジカウイルスの審査をパス出来なかった卵子ドナーはいます。
ジカウイルスの審査に一度パスできなければ、ドナーには完治後半年は卵子ドナーが出来ません。
例外はありません。
また、米国政府からも、これらの報告や規定は、日々変わる可能性があるため、
米国既定には、毎日のように気にするようにと報告が来ています。
万が一、受精卵が出来てから、感染が見つかった場合、
受精卵の保存方法まで変わって来るほど、徹底しています。
自己卵子による不妊治療の場合、ご自身でもジカウィルスについてはよく注意すればよいかもしれませんが、卵子提供の場合、自分が注意していても、どうしようもありません。
不妊治療クリニックや卵子提供エージェンシーの規定も大切ですが、
国も監視するほど重要なことです。
今後も、ジカウィルスの感染者が広がる可能性がありますので、ジカウイルスについては良く知っておく必要があります。
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