精神的な領域(スピリチュアル的な方面)から見ると、
この世界は調和がとれている安全でとても美しい世界となります。
ですが、私達が生きている人間社会は、そのような言葉では表現できない事も起こります。
差別も格差もありますし、傷つける事、傷つく事しかない出来事も存在しています。
社会の中に存在しているそれらの現象を創り出しているのが、エゴと言われています。
とてもスピリチュアルな説明になりますが、エゴが発生する1番の要因が
神(普遍的なる永遠のもの)と自分が分離しているという誤解です。
よく神話の中に在る「人は神の国から追放された」という文章がそれを物語ります。
実際には、追放されておらず、物質世界(私達が住んでいるこの場所)も
神の国の1つであり、私達は今も神と共に存在しているし、
何より自分の本体(魂:ハイヤーセルフ)は精神世界に今もいるという考えが
スピリチュアルなヒーリングにおいては非常に重要になります。
私達は安全で何でも手に入る神の世界に住む神の子なので、
その事を思い出す事によって、本来の力を取り戻すという考えの元行われるからです。
このヒーリングを実行するにあたって、最も不要となるのがエゴの言葉です。
エゴは「自分は危険なところに追放された哀れで価値の無い存在だ」と
信じ込んでいるので、自分が何かを手にする事、この世界で安全に生きていく事は
非常に難しいという言葉と共に、それを証明し続けるような説明を永遠と行います。
このエゴの説明(エゴの説得、エゴの誘惑)に打ち勝つために
「マイナス思考を辞め、ポジティブ思考を保ちましょう」という言葉が使用されます。
スピリチュアルな方面以外でも、自己啓発等でポジティブシンキングがもてはやされています。
「弱気になるな!とにかく行動!やってみろ!」という類の説明は
もう嫌と言う程目にされているかもしれません。
なので、ついマイナスに考えてしまう自分を責めてしまう人たちも出てきますし、
場合によってはマイナスな言葉を告げる人たちにイライラし、あの人は波長が低い、
あの人は私の邪魔ばかりすると言う不満を爆発させる事もあります。
マイナス思考は辞め、ポジティブ思考で在りましょうという誘いは、
ただ単に恐怖をかき消すように前向きな言葉を使っていれば達成できる事ではありません。
恐怖をかき消す為にがむしゃらな行動をとって周りに迷惑をかけまくる事でもできません。
本当の前向きな姿勢は、否定的な自分を受け容れる事でしか達成できません。
否定的な感覚が浮上する時、心は「気付いてください」というメッセージを送っています。
どうして怒るのか、どうして不満なのか、どうして人生に悲観的なのか、
どうして人を妬むのか、どうして感謝できないのか、
そういう答えが自分の中にある事を伝えようとしています。
健全な人間は他を虐げない
人を虐げるのは自らが虐げられたものである
有名な心理学者であるカールユングの言葉です。
とても素晴らしい言葉だと思います。
自分の感情が攻撃的になったり、悲観的になったりするのは
自分の内側に「見なければいけない一面がある」事を伝えてくれている純粋な反応です。
ですから、ネガティブな感覚やマイナス思考は必要なものです。
必要なものですが、一度でも自分の内側に気付いたのなら、
もう何時までも「傷」を背負った自分が放っていた信号にしがみ付いていてはいけません。
エゴは常に怯えています。その怯えの要因は、実際に経験した恐怖によるもの、
もしくは”この世界にはこんなに恐ろしいものがある”という教育であることが殆どです。
ですが、様々な場面で、それは”単なる思い込みでしかない”と言われています。
実際、癒されれば癒されるほど、自分が恐れという幻覚に囚われていたことを
自発的に気付いていく事になります。
否定的な感覚に囚われる時、必ずと言って良いほど、何かに傷ついています。
その傷から目を逸らし、肯定的になれば不安は解消されると思っても上手く行きません。
感謝できそうにない心境の時に、どれだけ感謝の言葉を述べても、心は満たされません。
感謝出来そうにない心境の時には「どうして感謝できないのか」を
自分の内側に向けて答えを求める事によって、その状態から抜け出す事ができます。
「自分が感謝できないのは周りが悪いからだ」から
「自分の中にある何が感謝を躊躇させているのだろうか」と考えるのです。
そしてその時に出てきた答えを心に抱き、新しい発見をし、気付きを得ます。
気付きを行った瞬間に殆どの場合は傷は癒えます。
傷がいつまでも言えない最大の理由は、無視し続けるところにあるからです。
ですが、それまでの自分の”思考パターン”からはそう簡単に抜け出せません。
これまでの思考パターンに疑問を抱きながらも、それで生きてきた経由もありますし、
実際にこの目でそれらを証明する出来事にも出会ってきています。
ですから、これまでと同じように「恐れを前提においた思考」を
繰り返した方が良いよ!という誘惑がエゴから行われます。
ネガティブな思考よりもポジティブな思考を選んだ方が良いのは、この段階に入ってからです。
自分の中にある感情や思考が、あまり必要な物では無いと自発的に気付いてから
「ネガティブよりもポジティブを選ぶ」事が重要になります。
そこに至るまでは、自分の素直な反応に気付いてあげる事が必要になります。
私は否定的な自分をずっと責めていました。
周りからも「アナタはましな方だ。頑張りが足りない。」とずっと言われてきたので
自分が甘えていると言いきかし、もっと前向き考えて、もっと感謝できなければいけないと
考え続けていました。でも上手く行きません。だから、自分は最低だと思っていました。
その結果、うつ病になりました。
自分の状態に蓋をして、自分に嘘をつき続ける事は碌な事では無いと痛感しています。
怒りを感じるのは当然の事です。悲観するのも当然の事です。
でも、少し落ち着いたら、怒りや悲観に振り回される事を辞める決心をして、
怒りや悲観を発生させている自分の内側を癒そうと決意してください。
周りは関係なく、自分で自分を癒そう、頑張ってきた自分を元気にしようと決意して下さい。
それが自己愛です。
傷ついている自分からの信号を感じているのなら、
自分が傷ついている事を認め、その部分を癒す決心をする事も勇気です。
前に進む事だけが前進ではありません。
時には立ち止まり、自分を見改める事も、人生においては大きな飛躍となります。
何より「幸せになる為のゲート」は前に進んだ先にだけあるわけではありません。
立ち止まったその場所に「幸せへと繋がるゲート」がある事もあるのです。
- - - - - - - - - - - - 全ての命に愛を… - - - - - - - - - - - - - - -
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