命式が同じでも、時代や環境によって大きな差が生まれます

●命式が同じでも、時代や環境によって大きな差が生まれます

こんにちは、坂井快衣、けいです。

わたしは陰陽五行説を使いお客様の運命を鑑定していますが、基本的に占いのくくりに入ります。

で、占いをする際には生年月日から命式を出し、大まかな運気の流れを算出します。

でも、複数の人が同じ生年月日だからといって、皆さん同じ運命をたどることはありません。

なぜなら、生まれ落ちて性格の土台が存在し、そこに両親やきょうだい、親戚などの家系の人達の命式からの影響、生まれ落ちた国、実に多くの影響を受けつつ、本人は成長していくからです。

例えば、こちらの命式

三柱の地支が金性の半会、大半会を起こしており、現実性（注目されたい！成功したい！お金が欲しい！やりがいが欲しい！など）衝動の強い、じっとしていられない行動力の豊かな人物だと想像できます。

↑は、国をまたいでどこまでも行動し、挑戦するフットワークの軽い人物になったり

お金を稼ぐため何らかの事業を起こしたり

ひたすら誰かや何か得ようとしたり、戦おうとする攻撃性の高い人物になったりします。

次に、【月柱と日柱が酉の自刑】となっていますので、笑顔で本心を隠しつつ上手く立ち回りながら、相手を攻撃する策士的な一面を持ち合わせています。

↑は、会社や社会をよりよくするためにネゴシエイト的役目を担う人物になったり

自分の利害や言い分を通すために、相手を騙したり、ごまかしたりする人物になったりします。

次に、中心星にある【辛】は、もともと自尊心やプライドの強い干であり、変通星【食神】は、自然体や中庸、遊びを象徴する星です。

そのため【辛の食神】は、遊びの中にも自尊心やプライドが現れ、誰彼かまわず遊んだりせず、自分が選定した人物としか交流しませんし、常に普通の人と一風変わった楽しみの世界を持つようになります。

↑は、人目のないところでは、必死に努力し自分を高めておき、表向きは涼しい顔で、風流な楽しみ方をする人物になったり

内心で、露骨に相手を見下し、差別することで、わざわざ相手の嫉妬心や恐怖心を掻き立てるような楽しみ方をする人物になったりします。

次に、この命式は年柱と日柱が【大半会】となっています。すると、何をするにも両親と無関係ではいられず、親の在り方や言動が、この人物の人格に強く影響していることが分かります。

↑は親が子どもの本質を見抜き、適切な子育てをすれば、本人は親の意思を組んで、立派な働きをするかもしれないし

親が損得や利害に敏感で攻撃性の高い人物だった場合は、本人も親の意思を組んで、親以上に攻撃性の高い冷酷な人物になるかもしれません。

（ちなみに、食神には、【中庸】という意味があるのですが、人間が中庸を維持し続けられるのは、ある意味冷淡な判断が働くから・・ということもあります。）

次に、社会性を表す年柱蔵干＆本人の未来の夢や希望を表す月柱天干の【癸】は、水が溜まり川になり、川が集まり海になるように、誰も気づかないうちにゆっくり静かに浸透し拡大していく干であり

変通星【偏財】は家族以外の人に対し、愛情と奉仕をすることによって同時に自己顕示欲を満たす星です。

そのため【癸の偏財】は、湿気の含んだ愛情奉仕となり、出会いは冷淡、一度好きになると長く人間的繋がりを重視する傾向があります。

↑は地道に変わることのない行動が、晩年の人間性を誉め称えられる人物になるかもしれないし

幼少期にがんばっても周囲が本人を認めてくれず（＝自己顕示欲を満たせない環境）、いずれ、愛情や奉仕的な行動に意味を見出せなくなり、ダラダラと散財したり、女癖が悪い人物になるかもしれません。

一応上記の命式は、現象がハッキリ出やすいものを選択しましたが、他の命式でも運命の差は普通に出てきますので、生年月日だけの情報では、クライアントさんの今の現状を言い当てることは１000％不可能なのです。

でも、ジッとしていられない衝動がある、とか、裏側で策士的な動きをする、とか、プライドや自己顕示欲が強い、攻撃性が高いというのは生年月日だけでも分かります。

すると、仮に鑑定書を書こうとすると、この人物の命式の陽転陰転度合いを確かめたいのですが、この命式の人物の場合、ヘタに質問をして相手を不快にする訳にいきません・・・なぜならプライドも攻撃力もすごく高い人だから・・・gkbr

（陽転していれば、攻撃力エネルギーが挑戦し新しいことを成し遂げようとする原動力に変わるのですがね＾＾）

ちなみに、今回の命式の人物というのは

一人目、社会活動家の梅田芳穂さん（1949年9月16日生まれ）

実父は僧侶で後に関西学院大学教授、実母は角川ノンフィクション賞受賞作家の樋口久代さん。

1963年に東欧学者だった実父の遺言により、単身ポーランドに渡り、父の友人で考古学者・野党活動家のコンラッド・ヤヂヂェフ教授の家で下宿する。

後に、実母がポーランド学者の工藤幸雄と再婚しワルシャワに住むようになったので、その後は実母と共に生活を送る。

1968年ワルシャワ大学へ入学、三月事件後に民主化活動組織に加わる。

1981年国外追放処分でパリにうつる。1989年永住権復活、民主的全国選挙の選挙参謀となり勝利した。

2001年ポーランド文化功労章受章

2006年ポーランド十字勲章受章

2012年5月ワルシャワの病院で死去、62歳

＜Wikipediaより抜粋＞

二人目、医師ら生き埋め殺人事件　高橋義博死刑囚（同上）

(生い立ちは不明)

事件当時の1992年7月23日は42歳で、東京都目黒区で不動産会社を経営。

バブル当時は非常に羽振りが良く、巨人軍の選手数人と仲良くしたり、ボクシング選手の後援活動、芸能人とも家族ぐるみで付き合うなど、タニマチのような活動もしていた。

しかしバブル崩壊により経営が傾き、資金繰りが悪化。

そのため親しい暴力団組長から２億円を借りたが、毎月の返済に困窮するようになる。

そこで、取引関係で知り合った病院の医師（37歳）が、不動産売買で12億円の利益を得たことに目を付けて、これを強奪しようと犯行の計画を立てる。

計画は、まず医師の資産管理をしている美容室経営者（32歳）を拉致して資産状況を把握し、その後、医師を誘い出して資産を強奪した後、殺害するというものだった。

高橋は、部下で役員のＡに計画を話し、社員Ｂ、土木作業員Ｃも加わり、犯行は4人で共謀することになった。

犯行当日の深夜、まず美容院経営者を自宅駐車場から拉致監禁。そして、医師を誘い出すように脅迫。

翌日、やってきた医師を監禁し、拳銃で脅し銀行口座から現金とキャッシュカートを奪った。

その後、２人に睡眠薬を飲ませてから、人通りのない山中へ車で運び、脅迫して全裸にさせ、生き埋めにして窒息死させた。

4年後の1996年5月29日、高橋を出資法違反容疑で逮捕。この取り調べの最中に、2人の殺害を供述した。

2021年2月3日　拘置所内で病死　71歳。