●家庭を取るか仕事を取るかそれが問題だ
こんにちは、坂井快衣、けいです。
昔とは違い、今は男女問わず仕事を持つのが当たり前になっています。
しかし、結婚した女性には出産や育児という、どうしても一定期間職場を離れないといけない時期が存在します。
賢くて健康が万全な女性であれば、育児休業等を利用して育児も家庭も仕事も両立し、素晴らしいキャリアを築くことができるでしょう。
しかし、さほどバイタリティーがなく、妊娠している時、出産し赤ちゃんと過ごしている時に心身の消耗が激しくなり、とてもじゃないけれど仕事が続けられない場合や
子どもの予防接種、病気、保育園や小学校の行事参加、PTA役員などで何度も仕事を休まざるを得ない時、仕事を休む罪悪感に耐えきれなくなる場合など
働きたいのに働き続けることに困難を感じる女性はとても多いのではないでしょうか。
これは命式に関係なく女性であれば、誰でも感じるジレンマです。
そして仕事を優先するのか、家庭の優先するのかは人それぞれの決断で決めてよいものです。
しかしそのどちらかをサックリと決められず、図らずも周囲から徹底的に【仕事か家庭か】と迫られると感じてしまう命式があります。それは
【正財(=司禄)】VS【劫財(=石門)】
の衝突が存在する命式(後天運を含む)になります。
もともと、正財は家庭を、劫財は(外の世界の)和合協調を表しています。
「家庭の安心のために、お金や食料、日用品などを備蓄しておこう!」とか「家庭の中で安らぎたい」と、どちらかといえば外側を切り捨て、内側を充実させようとするのが【正財】
「今夜は飲みに行こうぜ!」とか「一緒に遊びに行こう!」などと外側の調和を重視し、内側を蔑ろにするのが【劫財】です。
(内側とは家庭や親戚など私的な領域の人たちを、外側とは友人や学校・仕事関係など社会で出会う人たちと考えて下さい)
それら両者の星が脳内で勝手にワーワー自己主張を始める訳ですから、家庭を大切にしたいのに、ずるずると外側の人間関係に引きずられ、付き合いやらなんやらでお金を使ってしまうとか
仕事や友人たちを失くす訳にはいかないのに家庭内の役割や責任を追及され、外側に思いを残しながら行動範囲が狭くなってしまう
など、常に心の中に家庭を大切にしたい心と、外に出ていき組織集団の中で戯れていたい心とが、心の奥深いところで激しくせめぎ合い揺れ続けるのです。
そのため特に、この星の組み合わせを持つ人の中で【正財】寄りの人は、つい自分が心の拠り所となる家庭を破壊しかねないという不安を抱え続けてしまい、精神を痛める場合があります。
ちなみに【劫財】寄りの人であっても、自分の言動によって大切な人を意図せず蔑ろにしてしまう現実に対し、どう対処したらいいか分からず困惑することもあります。
しかし他方では、そうした葛藤の教訓を得て、忍耐と説得力のある考え方や話し方を学び、時間をかけて大切な人たちからの信用と信頼を獲得する場合もあります。
ちなみに、男性がこの星の組み合わせを持つと、悪気なく外側の人に対して自分の妻を「ダメ嫁」「愚妻」扱いしがちなので注意が必要です。
また、【正財】と【劫財】が一緒になると、密かにお金を稼ぐこと、そのお金をこっそり蓄積することに興味を持ちます。これを【隠し財】といいます。
隠し財といえば、家族に知られない口座にヘソクリを溜め込むとか、こっそり宝くじやギャンブルに手を出し隠し財が増えることを夢見る、組織の裏金作りなど
他人が知らない自分だけが自由に使えるお金を持つことに非常に興奮する性情をいいます。
この性情が吉と出れば、夫の知らないところで蓄財がなされ、家族が困った際にそれらを放出してくれる賢妻になりますし
凶と出れば、うっかり欲をかいて詐欺に遭ったり、ギャンブルで財産を溶かしてしまう、【貯蓄】か【付き合いによる浪費】かに迷いが生じ、あげく病気や事故を引き寄せさらにお金が流れ出る・・といった悪循環をもたらします。
仕事が充実すれば家庭が寂しくなり
家庭が充実すれば仕事での人間関係が疎かになり、職場の居心地が悪くなる
ココロに空いた穴を埋めるかのように、詐欺にひっかかり、ギャンブルにのめり込む
そうした人生を歩まないためにも、決して安易な道に逃げ込まず、ガッツリご自身の葛藤に正面から向き合って下さい。
楽な道に逃げれば、その先はもっと空虚で辛い人生になるだけですから・・・何事もあなたのココロ次第ということです。

