PLUTO KISS -19ページ目

こえ部の愉快な仲間達へ捧ぐ。

Perfect Vocal Collection.


それぞれの部員たちに自分の【歌ってみた】シリーズをCDに焼いていただいて


自分で聞いてorzってなってもらうためのシリーズイラスト。


今回掲載するのは


おホモだち Jasutixn


俺の嫁   IKAITO(烏賊ちゃん)


お持ち帰りしたいくらい可愛い俺の嫁(本命) KRK



原画とCDレーベル版載せてるお




PLUTO KISS PLUTO KISS


↑KRK 


PLUTO KISS PLUTO KISS

↑Jasutixn

PLUTO KISS PLUTO KISS

↑IKAITO



みんなイケメン・美人・可愛い・嫁に来い

2個目の夢

「シェリル!シェリルってば!!」

皆様こんにちわ、前回シェリルと出会いました名も無き少年です。

何故かは分かりませんが、シェリルと手を取り合った瞬間に空間が歪んだようになって、辺りが真っ暗になったかと思うと、次の瞬間には大空を2人でダイヴしていました。

「さぁ・・・これは私のせいではないので・・・ただ、このままですと、確実に私たちの外見上の器は粉々ですね。」

「粉ッ?!嫌!嫌だそれ!!」

「・・・私にしっかりと掴まって。」

「ちょっ・・・うぶっ!!」

返答を確認する前にシェリルは俺を抱きこむようにすると、微笑んだ。

同時に、シェリルの様子が変わったのは俺の気のせいではないはずだ。

『セーフティ解除。エンジェルモード発動。』

機械的な声の後には自分の背中から薄紫色の機械的な片翼を生やし、翼を動かしはじめた。

片翼では不安定すぎるのではないのだろうかとか、色々考えている間に、俺たちはゆっくりと地面に足をつけた。

しかし、霧が深くて先が見えない。

「・・・何かくる。」

いつの間にか、正気に戻ったようなシェリルが視線を霧の向こうへ向けていた。

俺も目を凝らして霧の向こうを見つめる。

すると、霧の中から、燕尾服を着た男性がこちらに向って歩いてきた。

シェリルが俺の前に立ち、庇うようにしたのを見た燕尾服の男性は青とも緑ともいえない瞳を一瞬大きく見開き、くすり、と笑ってそこで歩みを止めた。

「ようこそおいでくださいました。ここは、UGの空間の1つ。『Sweet Sleep Garden』通称、『彼女の楽園』。」

そう言って燕尾服の男性は腰を曲げて胸に手を当て、深く礼をした。

「・・・噂には聞いていましたが、本当に彼女の楽園はあったのですね。」

シェリルがそう呟くと、燕尾服の男性は頷いて答える。

「ええ、ここに訪れる者は彼女に選ばれた者だけ・・・。要するに、彼女の気まぐれでたどり着いた者だけなので、噂としてでしか知られていないでしょうが・・・。」

「彼女・・・?」

「ええ。彼女の楽園といわれるくらいです。『彼女』がいなくてはただの楽園。彼女はこの空間のご主人様。あ、言いそびれましたね。私は彼女に使える執事、クリスと申します。」

そう言ってクリスさんは少しクセのある金髪を揺らしながら、微笑んでみせた。

今気付いたけど、この人すごい綺麗だな・・・モデルとかで生計立てれるんじゃないかな。

「この度は彼女からのご命令により、貴方がたをお迎えに上がりました。シェリル様と・・・そちらの人間の魂の方の名前がないのですが・・・。」

クリスさんが手にしていた紙をこちらへ向けて見せた。そこには彼女からの命令を表す署名と印。シェリルの名前と『nobody』と書かれた名前。おそらくそのnobodyとは俺のことだろう。

「・・・記憶が何も無くて、名前すら忘れちゃってて・・・。」

申し訳なさ気に俺がそう言うと、クリスは納得したように頷いていた。

「・・・彼の名前はシン。」

「シン・・・?」

突然シェリルが俺に名前をつけた。シンと言う名前を。

「シン。ですか・・・。貴方の名前はシンで宜しいでしょうか?」

クリスさんがこちらへ顔を向けて確認をする。

もちろん。俺はそれでいい。ノーバディーとか名無しとか呼ばれるより断然マシ!

「ああ。構わない。」

確認が取れると、クリスさんは紙に書かれたnobodyの文字を消して、シンと書き直した。

「それではシェリル様、シン様。こちらへどうぞ。彼女のお屋敷はすぐそこです。」

そう言って先を行くクリスさんの後を、俺たちは歩いてく。



「・・・彼も皮肉な名前をつけたものですね。」



クリスさんが呟いた言葉は俺には全く届かなかった。

しかし、シェリルにはきちんと聞こえていたようで、口元は弧を描いていた。


「ええ、皮肉で結構・・・。」


1個目の夢

目が覚めると、そこは知らない場所。

モノクロームのタイルの上に俺は寝そべっていた。

いや、倒れていたと言った方が正しいのかもしれない。

起き上がって辺りを見渡すと、何処までも続く花畑。

ただ純粋に綺麗だと思った。

「・・・俺は・・・誰?」

何も思い出せない。

いや、記憶というものがそもそもないような。

頭の中が空っぽになっているみたいな感覚。

着ているものは青色の学ランに、パンク系のシューズ。

恐らく俺は学生だったのかもしれない。

少し長めの茶髪の前髪が風に揺れて目に掛かる。

ああ、これが俺なのか。

初めまして。俺。なぁ、俺って何でこんなところにいるんだ?

とか、自分自身に問いかけるが、それで返事が返ってくるわけもなく。

俺は1人モノクロームのタイルの上を歩いていく。

誰もいない空間で俺の足音だけが、妙に響いた。

何処か寂しい。どうして誰もいないのか。怖い。まるで閉じ込められたようで。

1人歩みを進めていると、薔薇園のような場所にたどり着いた。

薔薇園の入口は、立派なアンティーク調の扉で遮られている。

俺は迷うことなく、扉のドアノブを回して薔薇園の中へと入っていった。

中に入れば、赤、青、黄色、ピンク・・・様々な色の薔薇が自分を見て欲しいといわんばかりに主張するように咲いていた。

「・・・?」

少々暗くて気がつかなかったが、薔薇園の中心に薔薇の蔓が集まり、巨木のようになっている所があった。

そちらに近づいてみると、その中に瞳を閉ざして蔓に絡まっている人がいた。

絡まっているのは、とても綺麗な容姿をした男性だった。

彼は、まるで十字架に張り付けられているようで、罪びとのようにも思えた。

「君は誰?どうしてそこにいるの?痛くないの?」

答えることはない。もしかして人形かもしれない。

そう思って瞳を閉ざしている彼の頬にそっと触れてみる。

すると、ゆっくりと開かれる瞳。

髪の毛と同じ薄紫色で、とても綺麗だった。

「どうして君はそんなところで絡まっているの?」

問いかけると、彼は不思議そうな眼差しでこちらを見つめ、そして小さく答えた。

「私は過ちを犯した・・・。罪を償おうとも、許されないほどの大罪を。きっと神は許してはくれない。」

「過ち?その過ちって何?」

「さぁ・・・ここに辿りついたら、神々が私の記憶をバラバラに分解してしまった。だから、今修復中なんだ・・・。よく、思い出せない。」

「・・・でもさ、そこでじっとしているのって痛くない?」

「神に与えられた罰だ。もう軽く1世紀程ここにいる。この罰を終えるためには、ある条件達成したときだと。」

それを聞いても俺にはさっぱりわからなかった。

でも、彼はもう長いこと1人でここで、この状態で、罪を償い続けている。

神様は、こんなに頑張っている人を1世紀近くも見放しているだなんて・・・。

「神様がどう言っていようが関係ないよ。さぁ、俺とここから出て生きて償おう。ここでじっとしていることが償うことにはならないと思うんだ。やっぱり、それだけ重い罪を犯したのなら、生きて、前に向かって進んでそれで反省しながら償うのが一番だと思うんだ。」

俺がそういうと、彼は顔を上げて俺のことを見開いてみた。

それと同時に、薔薇の蔓がしゅるしゅると彼の体から引き離れ、光となって消えていった。

「・・・・・・嗚呼、やっと出会えた。私を許してくださる方に!」

彼は俺に抱きついて、静かに泣いた。

そんな彼を落ち着かせようとしたとき、あることに気がついた。

抱きついてきた彼の服は白いと薄紫のパステルカラーの明るい服装だったのだが、触れた際に服に大量の血がこびりついていることに気がついた。

「ちょ・・・大丈夫なのか?!」

「ああ・・・大丈夫ですよ。私は体のつくりが特別ですから、これくらい一日もあれば回復します。」

「そう、か。あ、なぁ、名前は?俺は・・・記憶がないから覚えてないんだ。好きなように呼んでくれ。」

「おっと。自己紹介するのであれば服装はキチンとしなければ。」

そう言って彼は指をパチンと鳴らしてこびりついた血を落とした。

こびりついた血が印象的過ぎてどんな服装であるのかまではわからなかったが、とても変わった格好をしている。

白い長袖の上着は、胸元にチャックがついており、下げてあるため見える白い肌。

そこから見える首飾りは何かのレリーフの破片のようにも見える。

腰から下は薄紫の半スカートのようなものの下に白のズボン。

靴は白の編み上げブーツのようにも思える。

頭の上には薄紫のミニハットがちょこんと添えられており、全体を見ると白と紫で統一されているのがわかる。

彼は頭の上に乗ったミニハットを脱帽し、自己紹介を始める。

「私はシェリル。UGに生きる神の化身。私は貴方の剣となりましょう。」

「剣?」

「はい。どこまでもお供いたします。マイ・マスター。」

シェリル。彼に出会ったことで、彼の物語は少しづつ、軌道からずれ始めていた。