2個目の夢
「シェリル!シェリルってば!!」
皆様こんにちわ、前回シェリルと出会いました名も無き少年です。
何故かは分かりませんが、シェリルと手を取り合った瞬間に空間が歪んだようになって、辺りが真っ暗になったかと思うと、次の瞬間には大空を2人でダイヴしていました。
「さぁ・・・これは私のせいではないので・・・ただ、このままですと、確実に私たちの外見上の器は粉々ですね。」
「粉ッ?!嫌!嫌だそれ!!」
「・・・私にしっかりと掴まって。」
「ちょっ・・・うぶっ!!」
返答を確認する前にシェリルは俺を抱きこむようにすると、微笑んだ。
同時に、シェリルの様子が変わったのは俺の気のせいではないはずだ。
『セーフティ解除。エンジェルモード発動。』
機械的な声の後には自分の背中から薄紫色の機械的な片翼を生やし、翼を動かしはじめた。
片翼では不安定すぎるのではないのだろうかとか、色々考えている間に、俺たちはゆっくりと地面に足をつけた。
しかし、霧が深くて先が見えない。
「・・・何かくる。」
いつの間にか、正気に戻ったようなシェリルが視線を霧の向こうへ向けていた。
俺も目を凝らして霧の向こうを見つめる。
すると、霧の中から、燕尾服を着た男性がこちらに向って歩いてきた。
シェリルが俺の前に立ち、庇うようにしたのを見た燕尾服の男性は青とも緑ともいえない瞳を一瞬大きく見開き、くすり、と笑ってそこで歩みを止めた。
「ようこそおいでくださいました。ここは、UGの空間の1つ。『Sweet Sleep Garden』通称、『彼女の楽園』。」
そう言って燕尾服の男性は腰を曲げて胸に手を当て、深く礼をした。
「・・・噂には聞いていましたが、本当に彼女の楽園はあったのですね。」
シェリルがそう呟くと、燕尾服の男性は頷いて答える。
「ええ、ここに訪れる者は彼女に選ばれた者だけ・・・。要するに、彼女の気まぐれでたどり着いた者だけなので、噂としてでしか知られていないでしょうが・・・。」
「彼女・・・?」
「ええ。彼女の楽園といわれるくらいです。『彼女』がいなくてはただの楽園。彼女はこの空間のご主人様。あ、言いそびれましたね。私は彼女に使える執事、クリスと申します。」
そう言ってクリスさんは少しクセのある金髪を揺らしながら、微笑んでみせた。
今気付いたけど、この人すごい綺麗だな・・・モデルとかで生計立てれるんじゃないかな。
「この度は彼女からのご命令により、貴方がたをお迎えに上がりました。シェリル様と・・・そちらの人間の魂の方の名前がないのですが・・・。」
クリスさんが手にしていた紙をこちらへ向けて見せた。そこには彼女からの命令を表す署名と印。シェリルの名前と『nobody』と書かれた名前。おそらくそのnobodyとは俺のことだろう。
「・・・記憶が何も無くて、名前すら忘れちゃってて・・・。」
申し訳なさ気に俺がそう言うと、クリスは納得したように頷いていた。
「・・・彼の名前はシン。」
「シン・・・?」
突然シェリルが俺に名前をつけた。シンと言う名前を。
「シン。ですか・・・。貴方の名前はシンで宜しいでしょうか?」
クリスさんがこちらへ顔を向けて確認をする。
もちろん。俺はそれでいい。ノーバディーとか名無しとか呼ばれるより断然マシ!
「ああ。構わない。」
確認が取れると、クリスさんは紙に書かれたnobodyの文字を消して、シンと書き直した。
「それではシェリル様、シン様。こちらへどうぞ。彼女のお屋敷はすぐそこです。」
そう言って先を行くクリスさんの後を、俺たちは歩いてく。
「・・・彼も皮肉な名前をつけたものですね。」
クリスさんが呟いた言葉は俺には全く届かなかった。
しかし、シェリルにはきちんと聞こえていたようで、口元は弧を描いていた。
「ええ、皮肉で結構・・・。」
皆様こんにちわ、前回シェリルと出会いました名も無き少年です。
何故かは分かりませんが、シェリルと手を取り合った瞬間に空間が歪んだようになって、辺りが真っ暗になったかと思うと、次の瞬間には大空を2人でダイヴしていました。
「さぁ・・・これは私のせいではないので・・・ただ、このままですと、確実に私たちの外見上の器は粉々ですね。」
「粉ッ?!嫌!嫌だそれ!!」
「・・・私にしっかりと掴まって。」
「ちょっ・・・うぶっ!!」
返答を確認する前にシェリルは俺を抱きこむようにすると、微笑んだ。
同時に、シェリルの様子が変わったのは俺の気のせいではないはずだ。
『セーフティ解除。エンジェルモード発動。』
機械的な声の後には自分の背中から薄紫色の機械的な片翼を生やし、翼を動かしはじめた。
片翼では不安定すぎるのではないのだろうかとか、色々考えている間に、俺たちはゆっくりと地面に足をつけた。
しかし、霧が深くて先が見えない。
「・・・何かくる。」
いつの間にか、正気に戻ったようなシェリルが視線を霧の向こうへ向けていた。
俺も目を凝らして霧の向こうを見つめる。
すると、霧の中から、燕尾服を着た男性がこちらに向って歩いてきた。
シェリルが俺の前に立ち、庇うようにしたのを見た燕尾服の男性は青とも緑ともいえない瞳を一瞬大きく見開き、くすり、と笑ってそこで歩みを止めた。
「ようこそおいでくださいました。ここは、UGの空間の1つ。『Sweet Sleep Garden』通称、『彼女の楽園』。」
そう言って燕尾服の男性は腰を曲げて胸に手を当て、深く礼をした。
「・・・噂には聞いていましたが、本当に彼女の楽園はあったのですね。」
シェリルがそう呟くと、燕尾服の男性は頷いて答える。
「ええ、ここに訪れる者は彼女に選ばれた者だけ・・・。要するに、彼女の気まぐれでたどり着いた者だけなので、噂としてでしか知られていないでしょうが・・・。」
「彼女・・・?」
「ええ。彼女の楽園といわれるくらいです。『彼女』がいなくてはただの楽園。彼女はこの空間のご主人様。あ、言いそびれましたね。私は彼女に使える執事、クリスと申します。」
そう言ってクリスさんは少しクセのある金髪を揺らしながら、微笑んでみせた。
今気付いたけど、この人すごい綺麗だな・・・モデルとかで生計立てれるんじゃないかな。
「この度は彼女からのご命令により、貴方がたをお迎えに上がりました。シェリル様と・・・そちらの人間の魂の方の名前がないのですが・・・。」
クリスさんが手にしていた紙をこちらへ向けて見せた。そこには彼女からの命令を表す署名と印。シェリルの名前と『nobody』と書かれた名前。おそらくそのnobodyとは俺のことだろう。
「・・・記憶が何も無くて、名前すら忘れちゃってて・・・。」
申し訳なさ気に俺がそう言うと、クリスは納得したように頷いていた。
「・・・彼の名前はシン。」
「シン・・・?」
突然シェリルが俺に名前をつけた。シンと言う名前を。
「シン。ですか・・・。貴方の名前はシンで宜しいでしょうか?」
クリスさんがこちらへ顔を向けて確認をする。
もちろん。俺はそれでいい。ノーバディーとか名無しとか呼ばれるより断然マシ!
「ああ。構わない。」
確認が取れると、クリスさんは紙に書かれたnobodyの文字を消して、シンと書き直した。
「それではシェリル様、シン様。こちらへどうぞ。彼女のお屋敷はすぐそこです。」
そう言って先を行くクリスさんの後を、俺たちは歩いてく。
「・・・彼も皮肉な名前をつけたものですね。」
クリスさんが呟いた言葉は俺には全く届かなかった。
しかし、シェリルにはきちんと聞こえていたようで、口元は弧を描いていた。
「ええ、皮肉で結構・・・。」