3月 読書 | ええもん みっけ!!

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2月読了の本 本

 

『 文豪、社長になる 』 門井慶喜

目次:

寛と寛 (ひろし と かん)

貧乏神

会社の金

ペン部隊

文藝春秋

 

史上最も愛された文豪/社長のすべて100年企業の土台は、人望。それだけ! 

1923年、 大ベストセラー作家・菊池寛の手によって 文春は産声をあげた。

「楽しいんだ。菊池さんと仕事してると。それだけっ」 仕事が、仲間が、人生が愛おしくなる 2023年最高の感動歴史長篇。

 文藝春秋創立100周年記念作品。

 

 (あらすじ) 芥川龍之介や直木三十五、川端康成などの協力を得、 菊池寛が発行した「文藝春秋」創刊号はたちまち完売する。

 読者が、時代が求めた雑誌は部数を伸ばし、会社も順風満帆の成長を遂げていく。

 しかし次第に、社業や寛自身にも暗い影が。

 芥川、直木という親友たちとの早すぎる死別、社員の裏切り、 戦争協力による公職追放、そして、会社解散の危機……。 

激動の時代に翻弄されながらも、文豪として、社長として、 波乱に満ちた生涯を送った寛が、最後まで決して見失わなかったものとは——。 

 

 

 

『 ゴリラ裁判の日 』 須藤古都離

 

カメルーンで生まれたニシローランドゴリラ、名前はローズ。

メス、というよりも女性といった方がいいだろう。

ローズは人間に匹敵する知能を持ち、言葉を理解する。

手話を使って人間と「会話」もできる。

カメルーンで、オスゴリラと恋もし、破れる。

厳しい自然の掟に巻き込まれ、大切な人も失う。

運命に導かれ、ローズはアメリカの動物園で暮らすようになった。

政治的なかけひきがいろいろあったようだが、ローズは意に介さない。

動物園で出会ったゴリラと愛を育み、夫婦の関係にもなる。

順風満帆のはずだった。
その夫が、檻に侵入した4歳の人間の子どもを助けるためにという理由で、銃で殺されてしまう。

なぜ? どうして麻酔銃を使わなかったの? 人間の命を救うために、ゴリラは殺してもいいの? 

だめだ、どうしても許せない! ローズは、夫のために、自分のために、正義のために、人間に対して、裁判で闘いを挑む! 

アメリカで激しい議論をまきおこした「ハランベ事件」をモチーフとして生み出された感動巨編。

第64回メフィスト賞満場一致の受賞作。

 

 

 

『 戦国武将伝 東日本編 』 今村翔吾

目次:

黄斑の文  [群馬県] 長野業正

竹千代の値  [東京都] 徳川家康

汁かけ飯の戦い  [神奈川県] 北条氏政

青に恋して  [千葉県] 里見義弘

阿保に教えよ  [愛知県] 織田信長

由利の豪傑  [秋田県] 矢島満安

義元の影  [静岡県] 今川義元

裸の親子  [山形県] 最上義光

武州を駆ける  [埼玉県] 太田資正

暮天の正将  [山梨県] 武田信玄

高くとんだ  [福井県] 富田長繁

蒼天の代将  [新潟県] 上杉謙信

津軽という家  [青森県] 津軽為信

半夏生の人  [富山県] 佐々成政

雅なる執権  [福島県] 金上盛備

完璧なり  [岐阜家] 竹中半兵衛

春に向けて耐えよ  [栃木県] 宇都宮国綱

鬼の生涯  [茨城県] 佐竹義重

風の中のレラ  [北海道] 蠣崎慶広

頂戴致す  [宮城県] 伊達政宗

松斎の空鉄砲  [岩手県] 北信愛

猿千代の鼻毛  [石川県] 前田利常

真田の夢  [長野県] 真田信幸

 

各都道府県で一人、武将を取り上げて掌編小説に! 

直木賞作家・今村翔吾による“前代未聞”の挑戦作。

信長、家康、信玄、謙信だけでなく、長野業正、津軽為信、真田信幸まで……。

東の大地に漢たちが奔る! 

北海道・東北・関東・中部地方の武将23人の、ときに笑え、ときに泣ける、心震えるエピソードを描いた傑作掌編小説集。

 

 

『 戦国武将伝 西日本編 』 今村翔吾

目次:

十五本の矢  [広島県] 毛利元就

謀聖の贄  [島根県] 尼子経久

帰らせろ  [山口県] 大内義興

九兵衛の再縁  [奈良県] 松永久秀

老躯、翔ける  [佐賀県] 龍造寺家兼

宇喜多の双弾  [岡山県] 宇喜多直家

四杯目の茶  [滋賀県] 石田三成

雷神の皮  [大分県] 戸次道雪

何のための太刀  [三重県] 北畠具教

未完なり  [兵庫県] 黒田官兵衛

夢はあれども  [鳥取県] 亀井茲矩

泥水も美味し  [宮崎県] 伊東祐兵

海と空の戦士  [長崎県] 有馬晴信

小賢しい小姓たちよ  [熊本県] 加藤清正

孫一と蛍  [和歌山県] 雑賀孫一

旅人の家  [京都府] 足利義昭

土を知る天下人  [大阪府] 豊臣秀吉

三好の舳  [香川県] 十河存保

土佐の土産   [高知県]  長宗我部元親

証を残す日々  [愛媛県] 加藤嘉明

怪しく陽気な者たちと  [鹿児島県] 島津義弘

三坪の浜の約束  [沖縄県] 謝名利山

古狸と孫   [徳島県] 蜂須賀家政

立花の家風  [福岡県] 立花宗茂

 

秀吉に、毛利、長宗我部、島津、さらには黒田官兵衛、立花宗茂……。

西の空に漢たちが舞う! 

近畿・中国・四国・九州の武将24人の、胸が熱くなる、くすりと笑える、ほろりと泣ける逸話を描く傑作掌編小説集。

 

* 余りメジャーでは無い武将も大勢取り上げられていて、知らない人も多く勉強にはなった。

確かに “前代未聞”の挑戦作 ではあるけど、一つ一つの逸話が短いため勢いをそがれてしまうのが残念。

大好きな作家さんだけに、もう少しじっくり読みたい。

 

 

 

『 アンと幸福 』 坂木司

目次:

江戸と長崎

秋ふかし

掌の上

はしりとなごり

お菓子の神さま

湯気と幸福

あとがき

 

資格なし。学歴なし。得意なのは食べることと笑うこと。

アンちゃんが選ぶ未来は...?

「みつ屋」以外にも目が届くようになってきた今日このごろ。

別れと出会いと「なんで?」を乗り越えて、アンちゃんも新しい扉を開きます。

「私ってどうなりたいんだろう?」悩みは大きく膨らんで、和菓子の謎はますます奥深く。

東京デパートの食品売り場から、たくさんのはじめての場所へ...。

シリーズ第4作、甘酸っぱい謎と和菓子の世界が、あなたをお待ちしています。

 

 

 

『 京都伏見のあやかし甘味帖 糸を辿る迷子のお猫様 』 柏てん

 

れんげ、またしても厄介事を頼まれる。

長寿の猫又を探して丹後・金刀比羅神社へ! 11月。

粟田口不動産で働くのにも慣れてきたれんげは、社長の村田から紹介された女性に、猫探しを依頼される。

その猫は30年以上生きている猫又なのだそうだ。

その最中に出会った、木島という蚕の神に言われるままに“金色”を探し、丹後・金刀比羅神社へ向かう。

あやかし猫又を探すために、おかしな神様を引き連れて、れんげの珍道中が始まる。

今回も京都の和菓子を味わいながら、あやかしと神様に振り回されていく。

大人気の不思議物語、第9弾。