2月読了の本
『 文豪、社長になる 』 門井慶喜
目次:
寛と寛 (ひろし と かん)
貧乏神
会社の金
ペン部隊
文藝春秋
史上最も愛された文豪/社長のすべて100年企業の土台は、
1923年、 大ベストセラー作家・菊池寛の手によって 文春は産声をあげた。
「楽しいんだ。菊池さんと仕事してると。それだけっ」 仕事が、仲間が、人生が愛おしくなる 2023年最高の感動歴史長篇。
文藝春秋創立100周年記念作品。
(あらすじ) 芥川龍之介や直木三十五、川端康成などの協力を得、 菊池寛が発行した「文藝春秋」創刊号はたちまち完売する。
読者が、時代が求めた雑誌は部数を伸ばし、
しかし次第に、社業や寛自身にも暗い影が。
芥川、直木という親友たちとの早すぎる死別、社員の裏切り、 戦争協力による公職追放、そして、会社解散の危機……。
激動の時代に翻弄されながらも、文豪として、社長として、 波乱に満ちた生涯を送った寛が、
『 ゴリラ裁判の日 』 須藤古都離
カメルーンで生まれたニシローランドゴリラ、名前はローズ。
カメルーンで、
厳しい自然の掟に巻き込まれ、
運命に導かれ、
動物園で出会ったゴリラと愛を育み、
順風満帆のはずだった。
その夫が、
なぜ? どうして麻酔銃を使わなかったの? 人間の命を救うために、ゴリラは殺してもいいの?
だめだ、どうしても許せない! ローズは、夫のために、自分のために、正義のために、
アメリカで激しい議論をまきおこした「ハランベ事件」
『 戦国武将伝 東日本編 』 今村翔吾
目次:
黄斑の文 [群馬県] 長野業正
竹千代の値 [東京都] 徳川家康
汁かけ飯の戦い [神奈川県] 北条氏政
青に恋して [千葉県] 里見義弘
阿保に教えよ [愛知県] 織田信長
由利の豪傑 [秋田県] 矢島満安
義元の影 [静岡県] 今川義元
裸の親子 [山形県] 最上義光
武州を駆ける [埼玉県] 太田資正
暮天の正将 [山梨県] 武田信玄
高くとんだ [福井県] 富田長繁
蒼天の代将 [新潟県] 上杉謙信
津軽という家 [青森県] 津軽為信
半夏生の人 [富山県] 佐々成政
雅なる執権 [福島県] 金上盛備
完璧なり [岐阜家] 竹中半兵衛
春に向けて耐えよ [栃木県] 宇都宮国綱
鬼の生涯 [茨城県] 佐竹義重
風の中のレラ [北海道] 蠣崎慶広
頂戴致す [宮城県] 伊達政宗
松斎の空鉄砲 [岩手県] 北信愛
猿千代の鼻毛 [石川県] 前田利常
真田の夢 [長野県] 真田信幸
各都道府県で一人、武将を取り上げて掌編小説に!
直木賞作家・今村翔吾による“前代未聞”の挑戦作。
信長、家康、
北海道・東北・関東・中部地方の武将23人の、ときに笑え、
『 戦国武将伝 西日本編 』 今村翔吾
目次:
十五本の矢 [広島県] 毛利元就
謀聖の贄 [島根県] 尼子経久
帰らせろ [山口県] 大内義興
九兵衛の再縁 [奈良県] 松永久秀
老躯、翔ける [佐賀県] 龍造寺家兼
宇喜多の双弾 [岡山県] 宇喜多直家
四杯目の茶 [滋賀県] 石田三成
雷神の皮 [大分県] 戸次道雪
何のための太刀 [三重県] 北畠具教
未完なり [兵庫県] 黒田官兵衛
夢はあれども [鳥取県] 亀井茲矩
泥水も美味し [宮崎県] 伊東祐兵
海と空の戦士 [長崎県] 有馬晴信
小賢しい小姓たちよ [熊本県] 加藤清正
孫一と蛍 [和歌山県] 雑賀孫一
旅人の家 [京都府] 足利義昭
土を知る天下人 [大阪府] 豊臣秀吉
三好の舳 [香川県] 十河存保
土佐の土産 [高知県] 長宗我部元親
証を残す日々 [愛媛県] 加藤嘉明
怪しく陽気な者たちと [鹿児島県] 島津義弘
三坪の浜の約束 [沖縄県] 謝名利山
古狸と孫 [徳島県] 蜂須賀家政
立花の家風 [福岡県] 立花宗茂
秀吉に、
近畿・中国・四国・九州の武将24人の、胸が熱くなる、
* 余りメジャーでは無い武将も大勢取り上げられていて、知らない人も多く勉強にはなった。
確かに “前代未聞”の挑戦作 ではあるけど、一つ一つの逸話が短いため勢いをそがれてしまうのが残念。
大好きな作家さんだけに、もう少しじっくり読みたい。
『 アンと幸福 』 坂木司
目次:
江戸と長崎
秋ふかし
掌の上
はしりとなごり
お菓子の神さま
湯気と幸福
あとがき
資格なし。学歴なし。得意なのは食べることと笑うこと。
アンちゃんが選ぶ未来は...?
「みつ屋」以外にも目が届くようになってきた今日このごろ。
別れと出会いと「なんで?」を乗り越えて、アンちゃんも新しい扉を開きます。
「私ってどうなりたいんだろう?」悩みは大きく膨らんで、和菓子の謎はますます奥深く。
東京デパートの食品売り場から、たくさんのはじめての場所へ...。
シリーズ第4作、甘酸っぱい謎と和菓子の世界が、あなたをお待ちしています。
『 京都伏見のあやかし甘味帖 糸を辿る迷子のお猫様 』 柏てん
れんげ、またしても厄介事を頼まれる。
長寿の猫又を探して丹後・金刀比羅神社へ! 11月。
粟田口不動産で働くのにも慣れてきたれんげは、社長の村田から紹介された女性に、猫探しを依頼される。
その猫は30年以上生きている猫又なのだそうだ。
その最中に出会った、木島という蚕の神に言われるままに“金色”を探し、丹後・金刀比羅神社へ向かう。
あやかし猫又を探すために、おかしな神様を引き連れて、れんげの珍道中が始まる。
今回も京都の和菓子を味わいながら、あやかしと神様に振り回されていく。
大人気の不思議物語、第9弾。