『Coda コーダ あいのうた』(CODA)
2021年のアメリカ合衆国・フランス・カナダのカミング・オブ・エイジ(英語版)・コメディドラマ映画。
主人公は家族の中で自分だけが聴覚のある女子高生で、漁業の仕事を手伝いながら歌手になるという夢を持つ。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
個人的独断と偏見での「おすすめ度」
(◎強くおすすめ 〇ま~ △普通 ✕おすすめしない)
◎
感想
エンタメ性は少ないが、社会的マイノリテイ出身(アメリカ社会をよく知らないが、多分 漁師や聾唖者としての存在は。今のアメリカはトランプ現象で事態はもっと酷くなっているかもしれない)である女子高校生が家族の理解を得て夢を実現していく姿は単純に気持ちよく泣けた。爽快感の残る名画の一つ。
とくにエンデイングに近い場面で、聾唖者である父親フランクが娘ルビーが歌うのを喉に手をやり聞こうとする姿には涙を禁じ得なかった。
現在のトランプ現象との関係では、娘ロシーがボストンのバークリー音楽大学に進学したいと言ったとき父フランクが「あの町はバカばっかり」とつぶやくシーンがあった。マノリテイとして(及びプアホワイトとして)都会のインテリや成功者に対する感情の一端を知る思いがした。しかしそれ以上の「恨み、妬み、嫉妬」など現在マスコミを通じて報道されるアメリカ社会の分断した後ろ向きの負の感情は描かれていない。むしろ漁師としての矜持を感じさせる爽快感のある一言だった。これが多くのアメリカ国民の本当の姿ではないかとグランパは思っている(と信じたい)。
コーダ(coda)は、楽曲において独立してつくられた終結部分をいい、しばしば主題部とは違う主題により別につくられているものを指す。また、元来は「尾」を意味する語で、ラテン語のcaudaに由来する。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
