読書:運は遺伝する | ジージの小流儀

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「運は遺伝する」

著:橘玲、安藤寿康

発行:NHK出版新書

 

最近、遺伝の人生への影響と考え方対処の仕方を考えることが増えた

 

残り少ない人生で

自分では決めることの出来ない

将来の子孫のこと

 

知ることがよいのか

意味があるのか

心は揺れ動く

 

遺伝も人生も

確率を考えずには

成り立たない

 

これは西洋の科学宗教など文化の全てに関係していることだろう

東洋の文化、とりわけ日本では確率よりも宿命みたいなことが基調のような気がする

 

だから余計に遺伝のように従来の常識では、変えられないという宿命観の強いものには、考え方の整理が必要だと思った

 

一昔前なら弱い点として、金融、情報など。

性についても同様であろう。

遺伝についても、科学的リテラシーの向上が必要と思う

 

社会的影響は重要

ー理論が結局格差を固定化させる役割はある

ー高学歴から高学歴歴の子孫が生まれやすい

 

こんな情報や思いを抱いていた時に、

「運は遺伝する」というショキングな書名に心ひかれて読んでみた

 

以下、内容の備忘録的な紹介です

 

はじめに

誰も遺伝から逃れることはできない(橘玲)

遺伝の影響を無視した「発達心理学」「社会教育学」は20年後には忘れ去られているだろう

行動遺伝学の知見が「GWASギーワス ゲノムワイド関連解析」

によって裏付けられている。誰も逃れることはできない。

どう対処するかだけだ。

 

 

遺伝へのリテラシーを上げること

 

図3

45P

外在/内在、不可変/可変、

ガチャ、努力、遺伝、環境

 

遺伝率の状況

 

知能のポリジェニックスコア 遺伝率 15%

脳の部位による遺伝率の違い

前頭葉、前頂葉 遺伝率  90%

側頭葉          50%くらい

知能遺伝率平均  60%くらい

 

 

行動遺伝学

 

個人差

遺伝50

共有環境5(家庭環境など)

非共有環境45(共有以外なにものか)

 

学業と家庭環境

5%

社会経済的地位

学業成績

15−30

 

遺伝の結果を受容する

日本人ー宿命論ー自然災害被害

ー微細な認知傾向

西洋白人ー確率論ー戦争被害

ー全体的認知

 

タークハイマー

行動遺伝学三原則

行動遺伝学の権威、エリック・タークハイマーが提唱した、
「行動遺伝学の3原則」

  1. ヒトの行動特性はすべて遺伝的である
  2. 同じ家族で育てられた影響は遺伝子の影響より小さい
  3. 複雑なヒトの行動特性のばらつきのかなりの部分が遺伝子や家族では説明できない

 

ビッグファイブ理論(ルイス・ゴールドバーグ)

 

パーソナリテイ構成5要素

外向性/内向性

楽観的/悲観的

協調性

堅実性(自制力)

経験への開放性

 

パーソナリテイの遺伝的影響→半分5割くらい

 

思春期後半でパソーナリテイの安定

自分の特性を生かせる環境を探すこと

特性にあった環境を探し応じた知識をつける

自分の遺伝的素質に合う環境を自ら作る

→人生での成功確率の向上

 

遺伝的適正

結局自分は何に向いているか見つけなさい

 

自分の能力を知る最初の手掛かりは

興味関心をもつ分野や事柄

 

カール・フリントン

人間の脳は一つの予測装置

 

脳 (外側頭頂葉、海馬など)デフォルトモードネットワーク

個人的レベルの内面的心的活動 身体的感覚を扱う

 

(前頭野など) 実行機能ネットワーク

外的情報抽象的情報の論理的能動的処理

 

人的資本の最強法則

遺伝的アドバンテージをフックに

好きなこと、得意なこと

に人的資源を集中させる

自分の強みを活かさせるニッチに活動の場を移す

 

流動性知能 論理力数学的

結晶性知能 語彙力など経験的に蓄積

 

日本人はどこから来たのか、を調べて楽しむ程度、本来、遺伝なんて、その程度のもの

 

 

あとがき(安藤寿康)

もともと悪の学問だった優生学と同根の行動遺伝学を社会的に許容され市民権あるものとして発表するために必要とされる姿勢

遺伝をよきものという新しい遺伝観 

 

 

読書感想は、

いろいろと議論の多い分野であろうが、今後の重要な「教養」の一つだと思った。