この季節、
美容室も別れの季節です。
と、言いましても、
ウチはもう・・
今は、ほとんどお客様の移動とは無関係な店になってしまいましたが・・(笑)
自分が若い頃は、
今頃が一番イヤな季節でした!( ; ; )
広く浅くが苦手だったオイラは、
ようやく馴染んで下さったお客様が、
卒業やら転勤やらで、
遠くに行ってしまうのが寂しくて仕方がありませんでした。
「今日で最後!」
そんな言葉を聞くと、
オイラは、
今までの感謝を込めて、
「最高のカットで送り出そう!」
と、
未熟ながらも、
精一杯の気持ちで仕事に臨んだものでした。
丁寧な仕事をして、
念の入ったカットをお客様のアタマに刻み込んで送り出す!・・
そうすれば、
新天地で新たな美容師さんが、
そのお客様の髪に触れたとき、
「この方は前の美容室で大切にされてきたんだな!」
と、
思って頂ける!!
そんな「タスキ」を繋ぐような想いで、
アタマを造ること・・
それだけを考えていました!・・(^◇^;)
セットは毎日の事ですが、
カットは次にハサミが入るまでは、
明らかな痕跡が残ります!
賞味期限の点から言えば、
技術的な重要性は比較になりません!
勿論、
目の前の仕事に精一杯で、
前のカットを精査するまでに至らない(余裕の無い)技術者に当たる事もあるでしょう・・(笑)
しかし、
お医者さんが、
手術跡(治療跡)で前回手術の甲乙が分かるであろう?ように、
美容師も・・
お客様の毎日のお手入れを第一に考える
技術者に当たれば、
前回担当者の技量と「想い」は、
「必ず、通じるだろう!」・・?
そう思ってきました・・(^◇^;)
洋服でもそうですが、
一回一回、
クリーニングに出して、
プロに整えて頂ける環境にある方は(どうでも)イイでしょう・・?(笑)
しかし、
自分で洗濯をして、
自分で乾かして、
「普段着」で過ごそうと思えば、
なるべく手間ひま(アイロン等)掛けなくても、
着られるモノを望むハズです。
そうすると、
本当の意味で、
服そのものの「クオリティ」が問われます!(゚o゚;
自分のヘアースタイルに、
充分な時間と、
有り余るテクニックを加えられる方には、
無用な話しかも知れませんが・・(笑)、
余り器用ではない普通のお客様には、
日常の「手入れのし易さ」は大切な要素です!
冒頭にお話ししたように、
今は「別れ」も無くなりましたが・・(笑)
自分の大切なお客様を、
次の担当者へ託す・・
技術の「申し送り」は、
オイラがずーっと心掛けてきた、
美容師(技術者)の意地なのです!
(笑)
( ^_^)/~~~