「横浜磯子探検」3:おおー目の前に貴賓館・旧東伏見邦英伯爵別邸! | 今日は何をレポートしようかな?

今日は何をレポートしようかな?

身の周りの物の掘り下げ、都会を訪ねて、歴史を訪ねて、小説・
映画・TVドラマの舞台を訪ねて、レトロを探して
何でもレポートします。

 

 

 共用施設棟を出ると、何棟もあるマンションシティ

が広がっていました。

そして目の前に貴賓館・旧東伏見邦英伯爵別邸

がそびえています。

旧東伏見邦英伯爵別邸

 この建物は昭和12年、昭和天皇の義理の弟に

あたる東伏見邦英伯爵の病気療養の為に、建て

られたそうです。

しかしその後、昭和29年に西武グループがこの

敷地一帯を買い取り、横浜プリンスホテル(横浜

市磯子区磯子)が建てられました。

以来この建物は、「貴賓館」というゲストハウスと

して使われるようになり、平成5年には横浜市の

歴史的建造物に認定されました。

ところが平成18年6月に横浜プリンスホテルは

閉館。

横浜市へ譲渡を打診しましたが、維持管理コスト

を理由に断られたそうです。

以後、磯子開発特定目的会社に売却し、マンショ

ン予定地として新館などの解体工事が進むもの

の、地元の反対に合い、昨年やっと今後の土地

計画が決まったそうです。

そこで、これから本格的な工事がはじまり立入制

限がなされる前に、地元の方を招待し親睦を深め

ようと、今回の無料開放イベントを行なうことになり

ました。

中略

地上3階・地下1階建てのこの建物は、アール・

デコ調のインテリアで統一され、平成5年には横浜

市認定歴史的建造物に認定されました。

他、三島由紀夫の『春の雪』に登場する洞院宮家

の別邸は、この「貴賓館」がモデルとされているそ

うです。

〔参考:サイト「はまれぽ.com 2011年5月17日

記事」より〕

この段階では外観はこのままの姿を留め、建物内

の一部を改装してレストランなどに利用していく予

定だったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 行ってみましょう。

階段の手前に横浜プリンスホテル時代のバルコ

ニーフェンスがあります。

建築家村野藤吾のデザインだそうです。

立派で重厚な建築物です。

残念ながら中には入れません。

横浜プリンスホテルのその後です。

その後、横浜プリンスホテルは2006(平成18)年

閉鎖し、西武グループが東京建物に売却。

2012(平成24)年に東京建物、東京急行電鉄、

オリックス不動産、日本土地建物販売、伊藤忠都

市開発によってプリンスホテル跡地にマンション

「Brillia City(ブリリアシティ) 横浜磯子」ができる

こととなった。

〔参考:サイト「はまれぽ.com 2015年1月10日

記事」より〕

旧東伏見邦英伯爵別邸は2014(平成26)年2月

28日には中村孝明貴賓館(なかむらこうめいきひ

んかん)として再オープンしたとのこと。

貴賓館の中には「日本料理中村孝明」「天ぷら

花衣」「茶膳KOUMEI」の3つがありました。

しかし2019年全館閉店してしまったそうです。

現在は地域開放スペースとして、申し込めば利用

できるようです。