「乗り越えられない壁」だってある! | 救魂録

救魂録

カルトや発達障害や自己啓発など潜り抜けてきたカトリック信徒のブログです。

 

 

●「あなた方を襲った試練は何一つとして人間に耐えられないようなものはありませんでした。

神は信頼に値する方です。

耐えられないような試練にあなた方を遭わせるようなことはなさらず、

むしろ、耐えることができるように、試練と共に抜け出る道をも用意してくださるのです。」

(コリント一10:13)

 

「神さまは乗り越えられない壁は与えない」とよく言われますが、聖書をちゃんと読んでみると、あれは違います(笑)

やっぱり、人生には乗り越えられない壁って厳然としてあると思うのです。

ですけれど、それって「乗り越える必要のない壁」なんじゃないですかね。

大変なことはあるけれども、抜け出る道も用意してくださっているということです。

 

壁は乗り越えなくてもいい。

回ってもいいし、引き返してもいいし、別の乗り越えられそうな壁を見つけてもいい。

 

ウサギに虎のようになれと言ったって無駄です。

発達さんに、定型発達と同じようにならないといけないと思うとそれは一生が地獄です。

発達さんには発達さんにぴったり合ったやり方や場所があるのです。

 

それよりも、環境調整をしたり、工夫をしたり。

そうやっていると、思いもよらなかった道が開けてくるものです。

大切なことは、ちゃんと夢中になること、好きなことをやること、人をよろこばせること。

もっともっと柔軟に考えること。

固定観念を捨てて、現時点で「できる・できない」を捨てて、

「こうしたら面白くなる」というのをたくさん考えてみていく。

何でもゲーム感覚で面白く楽しくやっていく。

 

「平均台の上を落ちないように歩け歩け」というような強迫観念が私たちの中には植え付けられていますし、

もともと四角いのをもっと四角になれ、もともと丸いのをもっと丸になれ、と言われているような気がします。

 

乗り越えられない壁はあるけれども、

そこであきらめない。

希望を失わない。

 

押してダメなら引いてみる。

引いて駄目なら回ってみる。

回ってダメなら叩いてみる。

八方ふさがりになったら、上に行く。

上に行くというのは、ちゃんと心を神様だったらどうやって働くか考えながら愛でやっていくこと。

 

私自身、就職活動でどこにも採用してもらえず、バイトは次々と不適応で辞めて、絶望していましたが、それって要するに、かなり狭い世界の話。

周りの人がどういうとか、SNSの暗い投稿とかそういうものに影響されすぎです。

あと、何回かうまくいかない経験をするだけで、「そういうもんだ」「ダメなんだ」という脳になっちゃってる。

どれだけ挑戦したの?2~3回とかそんなんでしょ?

百回、千回やってみたらどうですか。

神の「現実」は、前頭葉のつくりだした不安の妄想的なリアリティより一億倍以上。

いろんな本を読んだり、自由に生きている人に出会うたび、「ああ、そういう生き方も全然ありじゃん」と思って、そっちに舵を切ったことが成功につながりました。

大変なことは全くないわけじゃないけれども、ちゃんといつも「可能性が開かれている」ということを忘れないでいて欲しいものです。