ホントに喜ばれるものを作ったとき、商売はうまくいく? | 編集機関EditorialEngineの和風良哲的ネタ帖:ProScriptForEditorialWorks

テーマ「今日の言葉」+「職業としての編集技術」です。


(こういう入れ子というか、ダブルでヒモ付けできるデータベース、昔はけっこう稼働してたんですが)


人に喜ばれるものを提供していたら、最終的には赤字なんてなくなっちゃうの。そのうち、ほったらかしておいても黒字が出るようになってる。ホントに喜ばれるものを作ったとき、商売はうまくいく。

斎藤一人 15歳からの成功哲学―最低、目からウロコが100枚落ちる/小俣 治郎

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最近はマーケティングというと「顧客志向」一辺倒です。


今日の一人さんの言葉、「ホントに喜ばれるものを作る」というのは、まあ、誰も否定する人はいない真理でしょうね。


しかし、これがなかなか難しいことだったりもします。


同時にこれ、まず「顧客満足」ということから考える、というアプローチでは、そううまくいくものじゃなかったりする。「顧客満足」というのは、すでにリリースされている商品なり、サービスがあってPDCAサイクルで言えば、C(チェック)の段階に来て、はじめて取り入られる視点であって、初めから志向するようなもんじゃないだろうということです。


アートの世界では、真逆のことも起きたりしますし。人気とか、売れるかどうか、というところだけ見ると、

人が喜ぶか喜ばないかなんて、関係ないところで、傑作が生まれ、結果、売れる作品になる、ということは、ままあります。


まあ、「商品」って何?という話になってくるので、ここでは深入りしません。


ただ、マーケティングには「製品志向」というものもある、ということは心の片隅に置いておいていいんじゃないかと思います。


「製品志向」は、簡単に言ってしまえば、「作りたいものを作る」ということ。「作り手が満足のいくもの」を作ったら、それが多くの人にも、喜ばれるものになった。これ、自己満足とは、言えないものなんです。


一昔前の出版社には、単純に図式化して言えば、編集部=製品志向、販売営業部=顧客志向といういい意味での「対立」があって、双方のせめぎ合いのなかで面白い製品=本が生まれるということがありました。


もちろん、一挙に10万部、100万部売れるような本は、この方式では簡単には生まれませんが、そろそろちょっと考え直してもいいんじゃないかと。


「いい本だけど、売れにくい。売れにくいものだからこそ、俺が売ってやる!」


という、気概のあるカッコいい営業マンが、昔は、いたものですが、


最近は、こういうタフガイには、

めったにお目にかかれなくなりました^^;



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