シソーラス・シンプルマッピング「苦労」^^その3. | 編集機関EditorialEngineの和風良哲的ネタ帖:ProScriptForEditorialWorks

先回も書きましたが、シソーラス・シンプルマッピングは、シンプルマッピング「読書マッピング」の、サブクラスを扱うマッピングです。


本は、当然、文章を中心に構成されています。あたりまえですね^^;


で、文章というのは、文、語句、単語で出来ています。


サブというのは、読書マッピングが文章全体の内容を扱うに対して、シソーラス・シンプルマッピングは、語句や単語を、シンプルマッピングするよ、ということです。


『A6ノートで読書を超速化しなさい』に、その本のページの「キーワード」だけをマークする読み方が出てきますが、読書マッピングが出来上がった段階で、このキーワードだけにもう一度フォーカスして、マッピングするというようにも使えます。


読書マッピング+シソーラス・シンプルマッピングの使い方は、それだけでも1冊の本になりますので、追々記事にしていくとして、今日は、漢字語句に注目して起きることを、スケッチしておくことにします。


いろいろと面白いことが、わかってきました^^



編集機関のシンプルマップ的ネタ帖:ProScript for Editorial Works-シソーラス・シンプルマッピング

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まず、象形文字である漢字だからこそできる、「苦」と「労」の枝分かれ。これ英単語のアルファベットでやっても、何も出てきません(笑)。アルファベットも、もともとは象形があったようですが、今は失われてしまっていて、音しか表していないからです。


次に、放射状に書く、思考するときに働く「連想」というのが、どういうものかが、これだけコンパクトだと、よく見えてきます。


たとえば、「苦」から伸びる枝の一つに、「苦痛」がありますが、これ「しりとり」のように出てきたものです。つまり意味ではなく、「ク」という音からの連想です。


それに対して、「労」→「労う(ねぎらう)」→「報酬」は、これは音からは飛べません。完全に意味的な想起です。


特に、「労う(ねぎらう)」→「報酬」なんてのは、相当に飛んでます。でも、関連してそうです。


シソーラスですから、反対語を引き出してもいいです。


まあ、こうすることで、何が出来るかというと、一つには、言葉の意味をシャッフルできます。よく振ってみて、紋切り型に使い込まれて、凝り固まった意味から、一度自由にすることで、新しい解釈とか、生み出せます。


左上に「コラム化」とありますが、「天声人語」など、あれくらいのボリュームのコラムを書いている記者の頭のなかで起きていることは、これです。


記者さんは、いちいちマッピングしてるわけではないでしょうが(爆)、頭のなかで、書いてる最中に、シソーラス・シンプルマッピングに近いものが、動いています。


出来ることの一つは、これです。


続きは、7月18日(土)に開催のシンプルマッピング体験セミナーで、ポロリとしゃべってしまうかもしれません(;^_^A


この日の講師は、「連想書籍」でおなじみ、スーパーな読書マッパー、ぱーぱす斎藤さんです。


編集機関のシンプルマップ的ネタ帖:ProScript for Editorial Works-シンプルマッピング体験セミナー


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