「橫丁・小径学会」ガード下からおかず橫丁へ | 小林一郎と歩く「ガード下」と「横丁」

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「橫丁・小径学会」ガード下からおかず橫丁へ

日本一のキャンティレバーのガード下を探訪し、やっと今回のコースのスタートへ。この浅草橋駅周辺だけで1時間を費やしてしまいました。というか、浅草橋周辺だけで半日過ごせます。それを1時間に圧縮! と考え、おかず横丁へ。

と、その途中、看板建築の家や出し桁造りの家。これらにも引っかかりながら、やっとおかず横丁のゲート看板の下に。左手の見事な看板建築の酒屋さんを見ながら、右手数軒先の和菓子店へ。この日、店内に用意されていたのは「石衣」とかき氷。かき氷はあらかじめつくっておくことはできませんので、買い求められるものはということ。

石衣は餡を砂糖衣で包んだ日常使いの半生菓子。かつては、どこにでもあった菓子ですが、手間がかかる割には見た目は決して美しいとはいえないしろもの。ということで、最近ではとんと見かけなくなった和菓子です。その石衣がここにはありました。懐かしい味、という人、初めて! という人、さまざまでしたが、これをみんなで堪能! 

「おかず横丁」というのは、厳密な意味での橫丁ではありません。いわゆる界隈性をもった橫丁です。この周辺、かつては居職が多かった地域です。家族総出で、ということもあったのかも知れませんが、食事の用意をする時間も惜しい。ということで、総菜が並んでいた、といわれています。店の方々に話をお聞きすると、4代目、5代目という方も。長い歴史をもった商店街です。

この商店街、もう一つの特徴は、銅葺き等の看板建築と、立派な出し桁造りの店、さらに、セセッション、あるいはアールデコといった店のオンパレード。ということは、震災に遭った地域。看板建築は震災後、耐火性をもった建物として建てられた建物だからです。

で、これらの建物がしっかりのこっている、ということは、戦災には遭わなかった、ということ。それと、さらに大事なことは、皆さん家を大切にメインテナンスしながら保ってきた、ということです。建物は手を入れながら使うと、長い間気持ちよく使うことができますね~。