「橫丁・小径学会」佐竹商店街 鳥が帰れなくなっちゃった!? | 小林一郎と歩く「ガード下」と「横丁」

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「橫丁・小径学会」佐竹商店街 鳥が帰れなくなっちゃった!?

佐竹商店街は、旧佐竹藩の藩邸跡。佐竹といえば、秋田ですが、元をただせば常陸源氏の流れをくむ茨城の出身。土地は豊かで、実質80万石以上あったともいわれています。とはいえ、関ヶ原の戦いを契機に家康に国替えさせられ、われわれにとっては秋田の佐竹、のイメージが定着していますが、このあたりの経緯を茨城の地元出身の参加者から丁寧に解説いただきました。

商店街に隣接する公園で、一休み。そこに、野鳥が一羽。参加者のひとりが「あれ、なんの鳥?」と不思議な顔。ちょっと、羽の色合いが違いますが、これは普通のムクドリでした。色合いの違いは個体差です。昔は農繁期になってまで江戸・東京にいのこる出稼ぎの方を「居残りムクドリ」といいましたが、もはや死語となりましたね。

そのムクドリ、エサを咥えながら地上を右往左往。「この鳥、帰るところが分からなくなっちゃったみたい!」と大騒ぎ。そこで、休憩中の鳥の先生(鳥類生態学の理学博士)に伺うと帰るところが分からなくなってしまったわけではなく、効率よくエサを持ち帰りヒナに与えるため、いくつものエサを捕獲してから巣に持ち帰るんですよ、とのこと。都市と鳥? と一見何の脈絡もなさそうですが、無料でご講義願いました。と~っても優しい先生です。この先生には、花の先生とともに、「都市の中の花と鳥」のまち歩きをお願いし、秋に遊歩を組ませていただく予定です。

この後、ふたたび商店街の中へ。そして、布団屋さんへ。カメラをもって写させていただこうとしたら、ご主人に店内に招かれ、お話を聞くことに、というパターン。ありがとうございました。