編集者の目 -2ページ目

『体温を上げると健康になる』が50万部!

昨日のことだけど、

今年3月に刊行した

『体温を上げると健康になる』 の重版が決まり、

累計50万部となった。


会社の営業部はもちろん、

印刷会社さんや書店さん、

そして何よりも、

本を買って読んでくれた読者の方々に

感謝の気持ちでいっぱい……。


この本が世の中に広まれば、

日本の医療費削減にも間違いなく貢献できると

著者も僕も本気で思っている。


一人でも多くの人に読んでもらえたらと

担当編集者は今日も祈り続けています。

「縁の力」とは?

不思議なことに
著者が紹介してくれる人は、
売れる著者になる可能性が非常に高い。

あくまでも経験則ではあるが、
著者を発掘するための黄金則だと思う。


先週も、サマンサタバサの寺田和正社長から
一人のフードコーディネートの方を紹介してもらった。

(ちなみに寺田さんは『3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい』の著者です。)

話を聞くとおもしろいので、
ほぼ即決で出版することに決めた。

じつは、寺田和正社長を紹介してくれたのは
僕が心から尊敬しているつんく♂さんだ。

(つんく♂さんは『一番になる人』の著者です。)

つんく♂さんとのご縁は
『病気にならない生き方』という本を
つんく♂さんが読んでくださったことが
そもそものきっかけだった。

『病気にならない生き方』の著者、
新谷弘実先生を紹介してくれたのは
『加速成功』の著者、道幸武久さん。


こんなふうに
売れる著者の遺伝子とも呼ぶべきものが
脈々とつながっているのだ。


僕はこの不思議な作用を
「縁の力」と呼ぶことにしている。


「縁の力」をどうすれば
鍛えることができるのか。

それがわかれば苦労しないのだが……。


誰か知っている人がいたら
教えてください。

企画を見る目:秋元康さんが教えてくれたこと

「いま、どんな企画に興味があるのですか」

たまにこう訊かれることがある。

じつは、いつも返事は決まっていて、
「とくにこれといって、ないんですよ」
と答えることが多い。

もちろん編集者をやっているわけだから、
好奇心は旺盛なほうだと思う。

でも、勉強法とか仕事術とか話し方とか、
ある特定のテーマに興味があるわけでなく、
自分の場合、まず「人」に興味がいく。

極端な話、この人の話はおもしろいと心から思えれば、
どんなジャンルの本だってつくれるのだ。


エッジの立った企画は、
強烈なエネルギーを持った個性からしか生まれない
と思っている。

誰もが本を出せる時代になった、といわれることもあるけれど、
そんなの絶対つまらないよ。

本当にそんなことになったら、
僕は編集者を辞めるだろう。

編集者にとって、
著者はやはり特別な存在であってほしいのだ。

そう思っている編集者はたくさんいる。


ちょっと前に
秋元康さんと編集者5、6名が集まって
会食したことがある。

そのとき、秋元さんがおもしろい話をしてくれた。

オーディションでまず最初に落とされるのは
ミニスカートをはいて、メイクもバッチリで、センスがいかにもよさそうな
美女なのだそうだ。

そして、難関をくぐり抜けるのは、
遅刻してやってきて、
髪もボサボサで口紅の色も似合っていないような
女のコだったりするとか。

結局、オーディションでは、
外見ではなく本質が問われるということだろう。

自分自身がその目を持ち合わせていればよいのだが、
これがまた一番むずかしい。


だから、この人は目利きだと
信頼している人からの紹介と縁を大切にしている。

結局、それが一番確かなのだ。

走る男になりなさい その2

朝8時に代々木公園に到着すると、

すでに本田直之さんら5、6人の男女がすでに準備体操をしていた。


まさかボクがやってくるとは想像していなかったらしく、

本田さんは意外そうな顔をしている。


「じゃ、走りますか」


本田さんの声を合図に

総勢8名ほどで代々木公園をゆっくりと走りはじめた。


ボクの隣には、かつてバイク競技で

オリンピックを目指していた湯本優さんが伴走してくれている。


「タカトモさん、もっと肩胛骨を後ろに引くように」

「足は蹴るんじゃなくて、自然に前に出して後ろに押し出すようにね」

「あごをちゃんと引いて。でも、体は少し前傾させて」

「おへその下あたりに意識を集中してくださいね」


横から次々と「指示」が飛んでくる。

あれこれ考えながら走っていると、頭がこんがらがってきた。


1周目は……なんとかついていくことができた。

でも、膝の痛みがだんだん強くなってくる。

息もぜえぜえと、しだいに苦しくなってきた。


まわりはというと、なんとはしゃぎながら、走っているではないか。


3周目は足が悲鳴を上げていた。

あたりまえだ。高校の部活以来、20数年ぶりに「走った」のだから。


限界のまた限界を超えて、それでも走って、

3周目を終えたとき、さすがにリタイア……。



こうして20数年ぶりの「ラン」を終えた1時間後、

なんと筋肉痛で歩けなくなった。膝を曲げられないのである。

手すりにつかまりながら、なんとか原宿駅の階段を上り下りする。



全身筋肉痛で歩くのも一苦労だというのに、

なぜか、頭はスッキリしていた。心も晴れやかだった。



この不思議な感覚はなんだろう。



このときの思いを本にできないか。


こうして生まれたのが、

ビジネス書の書き手として著名な本田直之さん初の、

この小説。


『走る男になりなさい』



編集者というのは著者に伴走するのが仕事だが、

この本は、まさに文字通り伴走してつくった本


小説なので内容は書きませんが、

さわやかな感動に包まれる、

「ビジネス系自己啓発小説」です。


ホノルルマラソンのシーンもあるので、

ランニング愛好家は必読ですよ!


走る男になりなさい その1

今年は、これまでやったことのない
新しいことに挑戦しようと心に決め、年始を迎えた。

それが何かは特に決めていたわけではない。
だが、「それ」は突然やってきた。


「タカトモさんも来る? じゃあ、来週、代々木公園で待ってるから」

声の主は、本田直之さん。

打ち合わせが終わり、
オフィスを出ていこうとするボクに
本田さんは軽いノリでランニングしようと誘ってくれたのだ。

「あ、ええ、まあ、予定があいてたらいきますね」

そう答えつつ、婉曲に断ったつもりだった。

本田さんもそう受け取ってくれたように見えた。

だから実際、当日、ボクが現れたときは、
「あれ? 来たんだ。数に入れてなかった」
と驚いていたくらいだ。
じつをいうと、前日の昼頃まで、行くつもりはなかった。
ところが夕方になって
突然、年始の誓いを思い出したのである。

「今年、何か新しいことに挑戦する」ということを。

慌てて会社を出て
スポーツウエアを買いに走った……。



前置きがずいぶん長くなった。


『走る男になりなさい』

にまつわる話を、これから少し書いていこうと思う。