走る男になりなさい その1 | 編集者の目

走る男になりなさい その1

今年は、これまでやったことのない
新しいことに挑戦しようと心に決め、年始を迎えた。

それが何かは特に決めていたわけではない。
だが、「それ」は突然やってきた。


「タカトモさんも来る? じゃあ、来週、代々木公園で待ってるから」

声の主は、本田直之さん。

打ち合わせが終わり、
オフィスを出ていこうとするボクに
本田さんは軽いノリでランニングしようと誘ってくれたのだ。

「あ、ええ、まあ、予定があいてたらいきますね」

そう答えつつ、婉曲に断ったつもりだった。

本田さんもそう受け取ってくれたように見えた。

だから実際、当日、ボクが現れたときは、
「あれ? 来たんだ。数に入れてなかった」
と驚いていたくらいだ。
じつをいうと、前日の昼頃まで、行くつもりはなかった。
ところが夕方になって
突然、年始の誓いを思い出したのである。

「今年、何か新しいことに挑戦する」ということを。

慌てて会社を出て
スポーツウエアを買いに走った……。



前置きがずいぶん長くなった。


『走る男になりなさい』

にまつわる話を、これから少し書いていこうと思う。