ヴェナフロの博物館で観たヴィーナス、
ヴィーナスは英語で、イタリア語ではヴェーネレ。
ギリシャ神で、アフロディーテと同様の女神様だよね。
ローマではローマ神話のウェヌス
愛と美の女神。
博物館のお兄さんの説明が面白かったので記しておきます。
このアフロディーテ、ヴェナフロのvia Colonia Giuliaに家を建てる時に、
1958年に発見されたんだけど、
ヴェナフロの町の名前、
この像と関係があるとか。
ヴィーナス=ヴェーネレとアフロディーテ、
ほんと、そうなのかも! ほんと?
足元には、イルカが。
女神様は海からイルカの神様によって引き上げられた伝説があるんですよね。
ヴィーナスの羞恥心を示した有名なポーズ、
発見された場所、白黒のモザイクの床になっていて、
イルカの口に穴が開いてるのは、ここから水が湧き出てたんじゃないか、
ということです。
こないだ庭園に池があって、泉だったんじゃないかということ書きましたが、
関係があるかもしれませんねー。
んー。ロマンです。
他にも世界中に作品があります。
オリジナルはギリシャ彫刻で、
紀元前4世紀の最も有名なアッティカの彫刻家、プラクシテレス(Prassitele)作のヘレニズム期もの。
博物館のお兄さんが力説してくれたんですが、
ヴィーナス、ローマ人もギリシャ美術のファンで、複製をたくさん残してます。
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シチリアのシラクーサで
サヴェリオ・ランドリーナさんが発見したアフロディーテが、
紀元2世紀頃ので、作者不明。1804年出土
Venere Landolina
wikiより
頭や手首がなくて、
どんなポーズだったか、どんな髪型だったとか、
中世の頃にも話題になっていたそう。
その頃は、伊は色々な国に分かれていて、ヴェナフロはナポリ王国ね、
その後、
1861年のイタリア統一後も、
あちこちにあるヴィーナスを集めるブームがあったそうですが、
ヴェナフロの紀元2世紀のヴィーナスが出土された時には、このブームは去っていたのでした。
シラクーサのヴィーナス、集めなくても、ほぼ全体ポーズや髪型があるの、ここにあったのにね。
もし、ヴェナフロのヴィーナスが、シラクーサのヴィーナスよりも前に発見されていたら、、、、
美術品としても、もっともっと貴重な有名なものとなったはずなんでしょうけどねー。
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カピトリーノのヴィーナス
紀元2世紀頃作。1667-1670年頃にローマ出土。
ギリシャのパロス島の珍しい大理石(Marmo pario)で作られた可能性があるそう。
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アテネにあるヴィーナス
wikiより
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ローマには、たぶん、ヴィッラ・アドリアーナから出土されたと言われる、
メディチ家の別荘に置かれていた、ヴィーナスもあったんですけどね、
メディチ家の人が、1677年にフィレンツェに持って行き、
1796年にフィレンツェにナポレオンが泊まった時、見せて―!って頼んでたそう。
すっごく気に入っちゃって、1803年にフランスに持っていっちゃったんです。
1815年にフィレンツェに返されました。
これは紀元前1世紀後期頃 Cleomene di Apollodoro作
wikiより
これは、
今はフィレンツェのウッフィツィにあるんですけど。
ナポレオンに持って行かれちゃって、
その代わりに、フィレンツェのために作られたのが、
カノーヴァの作品、ピッティ宮殿に展示されてます。
Venere italicaと呼ばれてる。
wikiより
カッラーラの大理石で作られてます。
なんか、女神様っぽくないね、
まいっちんぐマチコ先生みたい。。。
歳がバレるね、失礼。。。
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そして、ミロのヴィーナス
アンティオキアのアレクサンドロス作 ギリシャのミロス島で1820年に発見 紀元前130-紀元前100年頃 |
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ローマのアルテンプス宮に、
紀元前5世紀のアフロディーテの王座がある。