大阪に美人がいない、これに食いつかれ怒っておられるかた、
すまんです。
なぜそう思うかについて、長く、だらだら書いてみた。
よんでみぃ。
韓国グループのLE SSERAFIM(ルセラフィム)に、カズハちゃんという日本人メンバーがいる。
大阪で育ち、バレエを3歳から習い、18歳ぐらいで”私の人生バレエだけでいいの、これでいいの”と悩み、
ちょうどBTS所属のHIBE(ハイブ)事務所のオーディションが行われていたので、うけて合格し、
あっというまにスターとなった美人さんである。
韓国ではショーケースという、デビュー前のお披露目があるが、
現れたとたん、あまりの美しさで、もっとも話題になった難波女子である。
デビュー当初は、その美しさ、とくに韓国うけする容姿で話題であった。
だんだん日がたつにつれ、やはり彼女は大阪女子なんだなぁと思う。
同じグループメンバーのマンネ(グループの一番下)に、バキュンといわれ、うっと倒れるカズハに、
どうしようもない、難波の呪縛を感じる。
上記華麗な経歴さえも、横山ノックの大阪府知事挑戦のような、
まじめなんだけど、何かなんだか似た物を感じるのは私だけとは思う。
もうひとり、youtube ”うき本さんち”のうきちゃん!
黙っていたら美人なのに、彼女がはっする極端な大阪弁の笑は、日々の、
まともでいなさいというみえないハラスメントで心が四角くなりそうな私の心を、
ぐちゃぐちゃにしてくれ、軽くしてれる。
”そんなんええねぇん”と、吹き飛ばしてくれる。
今はセクハラ、モラハラ、パワハラ、マタハラと色々あり、
それを指摘することもハラスメントなんじゃないかと、
”彼女いる””彼氏いる”と聞くことすらハラスメントらしい。
今、現役会社員でないので実態はわからないが、大変そうである。
そういえば私が派遣女子で働いていた十年前で、
派遣にお茶をださせることも、ハラスメント行為とみなされていた気がする。
でなんで急にハラスメントかというと、
常々、高度な難波会社員は、中年社員、もしくは社長のセクハラ、パワハラ、各種ハラ系を、
きっと、サラリさらりと笑(わらい)で切り返すだろう、
そんな高度な技がほしいものだと、ひそかにあこがれていた。
セクハラをパワハラを、どんな風に笑で切り返し、ふふふという笑をとれただろうかと、
上沼恵美子のおしゃべりクッキングの録画をみながら
一人その日のハラスメントを反芻することしばしだった。
もちろん、ぶっといナイロンザイルのような難波女子も、上沼系OLさんも、
笑で切り返しながらも、時には一人居酒屋で一人酒を飲みながら、
しみじみ傷つき、”あの社長みたれやぁ、おっちゃんもう一杯!”と飲み明かし、
次の日、会社でそんな事実を全く見せず、酒臭いのはどうしようもないが、
嫌味や、軽いセクハラを軽く肩をまわすぐらいに準備運動代わりにかわし、
社長に、自分の仕事を最優先で決議してもらうため、
会話のしょっぱな、どう笑のジャブをとったろうかと、
薄ら笑いで思案する、そんなかっこいいOL、できる女子になりたかった。(なれなかった)
私にとって、こんな風に笑にすべてのパワハラ、各種ハラ系、ストレスを、
笑に昇華(ある状態から、更に高度な状態へ飛躍すること。)できる能力、
この能力がほしいと常々思っていた。
今も思っていて、よしもと劇場に通うかとおもうほど。
でルセラちゃんのカズハちゃんにもどれば、
最初はミステリアスなバレエ歴15年の美人だったのが、
腹筋させれば韓国軍人レベルだとか、youtubeを見ていても、どこか笑を取ろうとしている姿に、
やや事務所の方針もありつつだろうが、
もともと、なにか、大阪育ちゆえの、なにかが、彼女をそうさせる。
美人だろうがなんだろうが、”人を笑わせないといけない”的な、大阪の空気、呪縛。
笑を常にもとめ、会話では笑をとりたくなる、笑をおこしたくなる、
水のような呪縛。
大阪だけでなく、大阪を中心として半径何キロかわからない地方まで、
この呪縛が、土にしみこみ、育つ子供たちにひたひた植え付けれている気がする。
私は関西方面の田舎育ちだが、今から40年前、
なぜか高校の授業で、みんなで”とつぜんガバチョ”という、現在、家族に乾杯というNHK番組で、
ほのぼのつるべえ、お茶の間で愛されている、つるべえ師匠の、デビュー当時のお笑い番組をみんなで見てた。
なぜ高校の授業中にみてたのか、いまだわからない。
これがほんとうにおもしろかった。授業中にみんなで見ていただけでない、
一人の生徒が教壇にたち、こう言う、”笑ってはいけません”
しんとする教室。
そして、とくに面白くないことをぼそっとつぶやく。そのしんとした空気に耐えきれずクスクスと誰かが笑うと、
指摘マン2名が立ち上がり、その女子を男子を教室外につれさってしまう。
こういうコーナーが、”とつぜんガバチョ”にあった。
テレビでは教室ではなく、参加観覧者を前につるべえ師匠がおもろいことをいう。
指摘マンは、毎回独特のコスプレをした人がやっていた記憶がある。
笑ってしまった観覧者が、そのコスプレ指摘マンにつれさられる。たしか。
いまだ、なんでこんなことを、高校でやっていたのか、どう考えてもわからない。
この番組、関西ローカル、40年前に生きていた人は記憶にあると思うし、上記のことがわかると思う。
話がながくなった、もっと長く話そうと思う。
昔、派遣された先の、大阪本社の東京支社の部長さん、
仕事もできれば笑もとれる、ひそかに尊敬していた部長さんがいたが、
その部長の息子さんが仕事をやめ、よしもとの専門学校にはいったと聞いた。
今にしておもえば、その息子さんは、芸人になりたかったのではなく、
笑を学びにいっていたのではないかと最近思う。
その父である部長に昔、飲み会で聞いたことがある、
ほんとうに面白い笑ってなんですかと、
”電車なんかで思い出し時、ふっと笑ってしまう、笑”
いまでも覚えている。
(ちなみに、その東京支社に大阪から異動してくる営業マンは、ほぼみな、
さらっということが本当におかしかった。大阪弁の威力もあるだろうが)
で、ここらで、どうして大阪に美人がいないか、本題にもどらないと。
うきちゃんや、ルセラフィムのカズハちゃんのように、
美人でも、関西方面、大阪で育つと、程度の差はあれ、
笑を求めてしまうのではないかと思うから。
雪国育ちが、雪で脱出できない車を助けようと押す人たちをみると、
足が勝手に動き、気づくと車のお尻を押しているように、
くそ真面目な状況に、どうしても笑を起こしたくなる。
下ネタ笑をだしたくなる自分を抑えるのに必死になる。
すごい関西美人が、
つい大きくなる口をハンカチで隠しながら、
下ネタをかましたくなるのを必死で抑え、肩が震えている、
のかもしれない。
人を前にすると、自分の顔が美しいことなど忘れ、
つい、笑わせたくなる。
そんな呪縛が大阪城を中心に強い気がする。
大阪ではおかしいことをいってるとは思わない、
普通である。と。
が、他県にいくと美人やけどおもろい女になってしまう。
やめときゃいいのに、やりすぎる。
そしていわれる、”だまってたら、美人なのに”。
そんなことはないで、関西人はそんなみんなをわらわかそうと思ってない、
と思っている時点で、笑が空気なことに気づいてない。
関東人と東北人しかいない会社、コミュニティに”一人”となったら、わかる。
大阪には美人に生まれる女はいる。
が、美人のままでいられる女はいないのではないか。
よって、大阪には美人はいない、
という適当な個人的結論となった次第である。
本日も、ここまでどうも。
youtuberうきちゃん、ルセラのカズハちゃんの豪快な笑、他関西芸人、
上沼様。
大阪女子とは友達にはなれないかもしれないが、
ひそかにあこがれ続け、もう57歳である。