SRIスポーツ(神戸市中央区)は、ゴルフボール製造の仕上げに使う透明の塗料について、シンナー類の含有量を従来の10分の1程度に抑えた「水系」タイプを開発した。業界大手では初めて。環境負荷を低減する一方で、耐久性などは従来品と同じ水準を確保したという。
ゴルフボールは、ゴムの芯に樹脂カバーをかぶせた後、透明な塗料を厚さ0・01ミリ程度になるように吹き付けて完成させる。ロゴを消えにくくすると同時に、つや出し効果が得られる。
これまでの塗料は、シンナー類にウレタン樹脂を溶かした「溶剤系」を使用してきた。しかし、製造工程で空気中にシンナーが飛散するため、同社は3年ほど前からより環境に配慮した塗料の開発を進めていた。
新塗料は、ウレタン樹脂の分子構造を改良し、水中に均一に分散させた。シンナー類も使うが、ボール1個当たり約30ミリグラムと、溶剤系に比べ9割程度減らせるという。
耐久性や塗装の厚さの均一性、光沢も、溶剤系と同水準に引き上げた。
製造コストが高く、実用化はまだ先だが、開発担当者は「溶剤系と遜色ない仕上がりになった。消費者の環境負荷低減への関心は高まっており、製品化への努力を続けたい」と話している。
出典:神戸新聞