富士吉田市の市立吉田西小学校で4日、5年生を対象に自動車産業と環境の関係を学ぶ「クルマまるわかり教室」が開かれた。クイズやゲームを通して、車社会が与える環境影響を考え、児童が自動車会社の経営者になって経済活動の中で環境貢献の重要性を体験した。授業を終えた児童らは自動車会社は生産・販売だけでなく、社会の共同体の一部として利益を環境に還元する責任があることを感じたようだ。
この教室は山梨トヨタ自動車関連5社の共催。トヨタ自動車が以前に9~12歳を対象に乗り物に関するアンケートを実施したところ、電車や飛行機に強い関心を示したが、自動車に関しては社会との関連性にあまり興味を持っていないことがわかり、平成20年から全国で開催している。山梨県内では10月に小学4年生向けに自動車のメカニズムを教える「クルマ原体験教室」を開いたが、5年生向けの「クルマまるわかり教室」は同小が初開催。
教室では地球温暖化の速度をゆるめるために開発された燃料電池自動車などの話題に触れ、クイズでは「温暖化が進むと」の問題に半数以上の児童が「異常気象が起こる」を当てた。
ゲームは児童が7チームに分かれ、自動車会社経営を疑似体験した。サイコロを使い、すごろく上の指示にどう対応するかで会社の盛衰が分かれる。自動車が売れた利益をエコ工場購入に投資したり、投資を無視すると途中ペナルティーが科せられる。投資を優先するか利益を求めるか、そのつどチーム全員で協議して決定する。企業判断が環境にどう影響するかのメーターもあり、企業活動が地球を危険ゾーンへと追い込んでしまうというゲーム。
女子児童のひとりは「企業がもうけ優先だと環境悪化を進めてしまう。環境に気を使いながら利益で社会貢献ができる仕組みが分かった。環境にいいエコ工場がたくさんつくられるといい」と感想を話した。
出典:MSN産経ニュース