20200808日産キックス試乗記4_e-POWER、ProPILOTとエトセトラ | エコノミライ研究所のブログ

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2015年2月16日に設立した任意団体です。
ありとあらゆる「ミライ」について考える団体ですが、主に
「E」lectric「V」iecle(電気自動車)を通じて
1、生活の未来
2、文化の未来
3、社会の未来
を探求して行きます。

いつもエコノミライ研究所のブログをご覧くださり、誠にありがとうございます。

 

電気自動車EVの普及促進を、第1目標として掲げ、活動をしていますが、

そもそも、現代ニッポン社会で困った現象は、「クルマ離れ」でありまして、

EVを推進するための前提すら成り立たない可能性すらあるワケですから、

 

「クルマがほしぃ!」

 

「クルマって、楽しい!!」

 

「クルマを、運転してみたい!!!」

 

と一人でも多くの方々に思って頂けるための活動も、欠かすことはできません。

 

ですから、現実的な話、従来型内燃機関エンジンを搭載したクルマの紹介もできなければ、「次世代自動車」であるEVやPHV、FCVの説明が不可能である、ということになります。

 

幸いなことに、ゴッチ本部長や楊田の諸活動は、関係各所の皆様方からは、好意的に受け止めていただくことが多く、特に、ピュアEVを真っ先に市場投入された三菱、日産、両者の関係者の皆様には、大変なご厚情を賜っております。

 

改めまして、関係者の皆様に対しまして、御礼の気持ちを表明させて戴きます。

 

(いつも、ありがとうございます!)

 

さて、前置きが長くなりましたが、早速、今回の表題にもあります

 

2020年6月30日に発売が開始された

 

日産自動車の新型KICKS(キックス)

 

の紹介をさせて戴きます。


このシリーズの最初からご覧に成りたい方は、此方からどうぞ

20200808日産キックス試乗記1_外観


 

 

 

今回は、第4回目ということで、特筆するべき、二つの装備を中心に紹介します。

 

今回の撮影並びに試乗におきましては、岡山日産株式会社様のご理解・ご協力のもと、記事並びに試乗記動画作成が実現致しました。

 
<こころ>より御礼申し上げます。そして、いつも、お世話になります。
 
 
ファーストショットから受ける印象は直線基調の「まじめ」な形をしたSUVタイプのクルマであることです。
 
おそらくは、4年前にはない造形部分がコチラ
「KICKS」というロゴが記されています。これは、正直、”カッコえーじゃん”と思えた部分です。
 
先回では、新型キックスの内装、シートの造りなどについて、クローズアップ致しました。
標準タイプの内装色は、基本的に、黒です。
ただし、日産車のプレミアムシートで採用される、ステッチ(縫い目)デザイン(本物です。)を贅沢に多用していることから、
「ひとつ上の品格」を感じるシート、という印象を受けました。
 
標準車「X」よりも若干お高くなりますが、
「Xツートンインテリアエディション」というモデルを選択しますと、
非常に垢抜(あかぬ)けていても、決して派手でもなく、上質性を保った、素敵な内装色を選択することができます。
 
先回では、新型キックスの装備について、撮影した写真を参考に、楊田の分かる範囲で解説致しました。
 

中央のエアコン吹き出し口、9インチカーナビゲーションを除きますと、
 
C27セレナやZE1リーフ、HE12ノートe-POWERと同一のスタート・ストップボタン、シフトノブ形状を除いたシフト関連機器
C27セレナやZE1リーフの運転席ドアコンソール類、ステアリング
C27セレナと同様のエアコンコンソール
ZE1リーフと同様のスピードメーター並びに情報モニター
HE12ノートe-POWERとは細部が異なるものの、同様なサイドエアコン吹き出し口(正確に申しますと、デイズやルークスの吹き出し口と共通です。)
 
など、というような共通項を見出すことができます。
2016年に海外でデビューしたクルマですが、デザインの陳腐化を感じることは、ありませんでした。
 
運転席周りの雰囲気(ふ「ん」いき)が最も近いクルマは、ZE1リーフかもしれません。
 
新型キックス専用のシフトノブが宛(あて)がわれています。ある意味、日産の新参「車」の「顔」ともいえるでしょう。
 
ノートやZE1リーフよりは、若干、すっきりとした中央パネルあたりの雰囲気です。
 
エンジンフード(蓋)を空けて、エンジンルームの様子を、ご覧頂いています。
 
エンジンルームには、ざっくりと
 
・ブレーキシステム
・発電専用排気量1.2リットル3気筒エンジン
・エンジン用ラジエーター
・駆動用モーター(EM57)・・・リーフなどと同等のモーターです。
・駆動用インバーター(電流の波を整流して、モーターに適切な電気を送り込むための装置)
・DC-DCコンバーター(300Vの電圧を補器用12Vに変圧する装置)
・電動ステアリングシステム
・電動カーエアコンシステム
・各種制御用コンピューターユニット
 
など、多種多様な装置が「寿司詰め状態」のように凝縮して格納されていますが、
 
・補器用12Vバッテリー
は、スペースの都合上、後部に配置されています。
(この方式は、ノートe-POWERと同じでして、スペアタイヤ格納用に確保されているスペースに設置されています。その関係で、e-POWER車両には、セレナも含めて、スペアタイヤは搭載されておらず、代わりに、パンク修理キットが標準装備されています。)
 
また、補器稼働に欠かせない
・DC-DCコンバーター(300V強もの高電圧を補器用12Vに変圧する装置)
については、後席下部に
 
そして、電動駆動に欠かせない
・リチウムイオンバッテリー
は、前席シート下部に
 
それぞれ格納されています。
 
(日産自動車キックス取り扱い説明書16頁参照。)
 
蓋を下から眺めますと、消音パッドが貼られていることが分かります。
 
これにより、排気量1.2リットル3気筒エンジンが、発電のため、いきなり2千回転余りもの速さで回ることによる騒音を
 
或る程度、吸収し、室内への音漏れを少なくしようとする意図を受け止めることができます。
個人的な感想ですけれども、ハイブリッドシステム(HV)ほど、テクノロジーが満載されたクルマは、無いと思っています。
 
それと同時に、批判は承知で表明しますが、HVほど、エコロジーでもなく、エコノミーでもないクルマは無い、と思っています。
 
ラーメンで言えば、「全部載せ」。
 
良いとこ取りした結果が、このようなエンジンルームの雰囲気となっています。
 
リーフのようなピュアEVでない分、充電器からの通電のことを考慮する必要がないため、
 
インバーターは小型なもので大丈夫なのでしょう。
 
電動車両におけるインバーターの役割は、日に日に増しています。
そのため、インバーターとガソリンエンジンの関連部品が、場所の取り合いみたいな状況となっています。
キャップ蓋の部品が3つ確認できます。左から
・エンジン冷却ラジエーター用のリザーバータンク
・ブレーキリザーバータンク
・エンジンオイルフィラーキャップ
の順となります。
(日産キックス取り扱い説明書446頁参照)
 
このクルマのエンジンマウントも、非常に剛性の高そうな部品が使われており、防振・防音に強そうです。
 
各種タンク蓋が見えるその先にクローズアップしますと
 インバーターへの接続プラグの「ドデカさ」や
駆動用モーターの塊(かたまり)感を確認することができます。
こちらは、インバーターとフロントバルクヘッドとの間の部分です。
 
オレンジ色の太めの配線は、インバーターに接続されているプラグ線で、
 
その真上に見えるのは、ヒューズボックスです。
(ヒューズボックスは、12V補器用バッテリーが上がった際には、蓋を外して救助車からの電源供給を受けるときの「+」端子となりますから、蓋を開ける方法も、取り扱い説明書で、事前に確認しておいた方が良いでしょう。)
(日産キックス取り扱い説明書388頁から392頁参照)
 
新型キックスのインフォメーションパネルは、リーフと同じものが採用されているようです。
 
試乗した際に、真っ先に現れた画面は「エネルギーモニター」でした。
 
エネルギーモニターこそ、HV車両の醍醐味だと思いますが、
 
新型キックスの場合は、シリーズHVであるため、駆動輪へのエネルギー供給は全て、電力、です。
 
駆動エネルギーに廻すための電力が、どこから生まれたのかを確認できるのが、「エネルギーモニター」というわけでして、
 
・発電機エンジンにより発生した電力
・リチウムイオン電池に貯蔵された電力
・減速に伴い、タイヤの回転から得られた回生エネルギー由来の電力
 
という3種類の電力が、どのように車両運行のために消費されているのかが分かるわけです。
 
ハンドルの左側にあるカーソルボタンを左、左と押して行きますと、
インフォメーションパネル画面には4カテゴリーあることが分かります。
 
・左上:エネルギーモニター(解説済み)
・右上:設定用画面・・・プロパイロットのハンドル支援の切り替えスイッチや自動ライト点灯感度設定、などなどの基本設定をすることが可能です。
・左下:プロパイロット表示画面・・・c27セレナで見慣れていますが、レーンの認識、追随する前車の認識、ハンドル支援状態、車間距離設定状況、を確認することができます。
・右下:平均燃費計・・・納車からの累積燃費が表示されるのと、走行中には瞬間燃費を確認できる燃費ゲージが表示されます。
 
 
設定用画面カテゴリーの画面の状態で、カーソルを上下に動かしますと、もう3種類の画面が現れます。
 
・工場出荷設定に戻すスイッチ画面
・前方・側方等のセンサー作動状況の確認画面
・燃費表示(このような表示ができるのであれば、スピード表示も可能なのでしょうから、アナログメーターは、もう必要ないのでは?)
プロパイロット作動状態の画面では、もう2種類の画面が現れます。
 
・エネルギーモニター(ここでも表示できるようです。)
・走行可能距離と電力消費並びに回生発電の状況を表示するメーター・・・ノートe-POWERで初登場した画面ですが、この画面は、リーフにとっては必要不可欠な画面であるといえます。
 
燃費計カテゴリの画面でも、もう2種類の画面が現れます。
 
・ドライビングコンピュータ・・・セレナe-POWERで初登場した画面ですが、平均燃費・車速、走行距離・時間が表示されます。
・燃費・充電履歴・・・これもセレナe-POWERからの画面ですが、2分毎の燃費と、回生発電量がグラフ表示されます。
 
ここで日産の自動運転技術プロパイロット(ProPILOT)についてコメントします。

日産車においても、ZE0リーフであれば、クルーズコントロールシステム(クルコン)「CC」が登載されていましたけれども、
当該クルコンは、飽くまでも、定速走行を前提とする装置でありましたので、

前車追随クルコン「ACC」の普及は、どのメーカーも普及率は低迷していました。

ところが、2016年8月に登場したc27セレナによって、「ACC」機能だけでなく、ハンドル支援機能までも備わった「ProPILOT」の導入により、

高速道路であれば、単独車線をほぼ完全に自動運転モードで走行できる環境が実現しました。
 
日産「ProPILOT」の世界は、現在3つのグレードが展開されています。
 
・C27セレナ、T32エクストレイル、ZE1リーフ、B40デイズ、B44ルークスに搭載されている「プロパイロット1.0」
 
・E12ノートe-POWERの上級車種メーカーOPとして、ハンドル支援機能のない前車追随式ACC(これもプロパイ技術が活用されているはずです。)
 
・V37スカイライン(13代目)マイナーチェンジを期に搭載された「プロパイロット2.0」・・・高速道路内で初めて「手放し運転」が可能となる自動運転技術を搭載しています。このOPを搭載するためには、常時、GPSによる位置情報や、情報センターとの交信が必要な関係で、毎月の通信費が別途掛かります。
(難を申せば、自動追い越しなどの機能強化をしなければ、お買い得感は現れないかもしれません。
 
ある年の国産メーカー直販社全体で主催する岡山コンベックスカーコロシアムにて、日産販社の営業マンの方が仰って居られました。
 
「日産というメーカーは、世界初とか日本初とか、が大好きなんですよ。」
 
”その成果がアラウンドビューモニターとか、プロパイロットとかですよね。”
 
 
クルマの良さは、スタイルやエンジン性能だけではなく、ドライバー・ユーザーの使い勝手の良さも、大変重要ですので、
 
ドライバー・ユーザーの使い勝手の良さを左右する情報表示機能の重要性が、益々、高まっています。
 
 
ただ、全ての機能を同時に表示することは、空間的・物理的に不可能ですから、
 
例えば、後方駐車時に自車を俯瞰して障害物等を360度目視で確認できる「アラウンドビューモニター」は、カーナビゲーションモニターと共用しています。
(デイズやノートe-POWERのような小型車・廉価車の場合には、製造コストとの関係で、ルームミラーの一部に小型モニターを埋め込み、同様の表示ができるようにしてあります。)
 
 
c25セレナで、すっかり、御馴染みとなったアラウンドビューモニターですが、部品供給はSONYさんですので、特許権や独占販売権の兼ね合いが原因なのか分かりませんけれども、他社でもオプション販売が始まったみたいです。
 
そもそもが、カーナビゲーションシステムこそ、「クルマのミライ」を象徴するアイテムの一つでしたが、
 
新型キックスでは、何と!セレナなどでは中・上級装備となる松下製9インチナビゲーションシステム搭載オーディオが標準装備となっておりまして、
そのお蔭で、画面切り替えボタンにて、
 
・カーナビゲーション画面
・アラウンドビューモニター画面
・側方確認モニター画面
 
の切り替えが可能となっています。
 
 
いわゆる「カメラ切替ボタン」と個人的には称しているのですけれども、
 
 
昨今の自動車は、車幅が1.7mを超すクルマが随分と増えましたので、細い路地を進む際には、側方確認モニターが不可欠な場面が増えました。
 
燃費履歴画面を見ていて改めて実感したのは、山岳路走行では、流石(さすが)のe-POWERマシンでも燃費が10km/Lを下回りますけれども、起伏の緩やかな平地走行では、平均燃費が30lm/Lとなる状況が多かったことに驚きます。
 
実際、このときの試乗走行の結果は、平均燃費が試乗前では16km台/Lであったのが、17km/L強に向上していました。
 
燃費は、ドライバーのアクセルワークで、幾らでも変わることを、証明致しました。
 
というわけで(何が)
 
 
クルマに欠かせない3要素
 
・走る
・曲がる
・止まる
 
このことを無視した車体設計は、不可能でありましょう。
車体設計は、既に、数々の制約の中から、工業製品としてデザインされて行く世界でしょうから、
 
更に、クルマに欠かせない要素は
 
・長時間座っても、疲れない椅子
・長時間見続けても、飽きの来ない、汚れが目立たない内装色
・使いやすい装備品
・そして何といってもお買い得感
 
でありましょう。
 
恐らく、このクルマは売れると思います。
 
今回も生意気ばかり申しましたが、関係者の皆様に対しましては、飽くまでも「ミライ」を見据えた生産的な意見具申をした、と受け止めて頂ければ幸いです。
 
クルマは、庶民の「足」です。

 

安くて、便利で、高性能なクルマが売れるのです。

 

 

いずれにしましても

 

エコノミライ研究所での、これまでの車両紹介を通じて分かってきたのは、

・見た目

・椅子の「性能」

・その他諸々の性能

の三拍子がバランスよく高次元で実現したクルマが、

カテゴリの別を問わず優れたクルマであることです。

 

なので、上記3点をそれぞれ「★」印で表現することを思いつきました。

最高評点は各項目それぞれ★10個つとしましょう。

 

というわけで

 

エコノミライ研究所所長楊田芳樹のクルマ評点

評価対象:日産ルークス(2020年6月モデル)

・見た目  :★★★★★★★(7個)

・椅子の性能:★★★★★★(6個)

・その他諸々:★★★★★★★★★(8個)

22点/30点満点中(確定)

 

(装備の充実度を見直した結果、「★」を一つ増やしました。)

 

ここまで電動化の著しいクルマは、滅多にないと思います。

何しろ、エンジンは発電のためだけに、存在しているのですから。

 

この記事をご覧下さる皆様は、このクルマに対して、どのような★を付けますでしょうか。

 

ご清聴、誠にありがとうございました。

 

エコノミライ研究所

所長 楊田芳樹


このシリーズ

20200808日産キックス試乗記1_外観(2020.8.19)


前の記事
20200808日産キックス試乗記3_内装_装備について(2020.9.2)



 

<日産キックスの概要>

2代目「KICKS」 P15型(2016年 - )
デザインチームは日本の「日産グローバルデザインセンター(NGDC)」によって立ち上げられ、その後、アメリカの「日産デザインアメリカ(NDA)」とブラジルの「日産デザインアメリカリオ(NDA-R)」が合流し、3部門の共同作業によって進められた。
2016年8月5日
ブラジルのリオデジャネイロで、コンパクトな新型クロスオーバーの『キックス(KICKS)』を発売。
2017年5月
中国市場での販売を開始(中国名:勁客)。
2018年5月
カナダでの販売開始。
2018年6月
アメリカでの販売が開始される。それに伴いジュークは北米市場から完全撤退。
2018年11月7日
台湾での発売が開始。
2019年1月22日
インド仕様が発売される。
2020年5月15日
タイにて電動パワートレイン「e-POWER」を搭載し、フェイスリフトしたモデルの販売が開始された。
2020年6月24日
日本仕様が公式発表された(6月30日発売)。
タイ仕様が導入され、ブラジル仕様に比べ車高が20mm高くなり、ホイールベースは10mm拡大される。なお、日本国内での「e-POWER」搭載車種はE12型ノート、C27型セレナに続き3車種目となるが、キックスは日本国内での日産車において初の「e-POWER」専用車種となる。また、前述したように日本では初代モデルが発売していたことから約7年10ヶ月ぶりの車名復活となるが、アルファベット表記はすでに発売されている海外向けと同じく「KICKS」となる。
「e-POWER」は最大出力の向上により中高速域での力強さを高めたほか、走行モードで「ECOモード」または「Sモード」設定時にはアクセルペダルの踏み戻しで車速の調整を可能にすることでブレーキペダルを踏む回数を減らす「e-POWERドライブ」が作動する。また、発動用エンジンの作動タイミングの制御の最適化によりエンジンの作動頻度を減らし、静粛性を高めた。
外観は「ダブルVモーショングリル」や「フローティングルーフ」が採用され、ヘッドランプにはLEDが採用された。ボディカラーはブリリアントホワイトパール3コートパール(特別塗装色)、ブリリアントシルバーメタリック、チタニウムカーキパールメタリック(特別塗装色)、ラディアントレッドパール、ナイトベールパープルチタンパール、ダークブルーパールメタリック、プレミアムホライズンオレンジパールメタリック(特別塗装色)、ピュアブラックパールメタリック、サンライトイエローパール(特別塗装色)の9色が設定されるほか、ピュアブラックパールメタリックと組み合わせた2トーン(特別塗装色)も設定され、ブリリアントホワイトパール3コートパール、ラディアントレッドパール、プレミアムホライズンオレンジパールメタリックの3色に、2トーン専用設定のダークメタルグレーメタリックを加えた4色が設定される。
安全面では運転支援技術「プロパイロット」や「SOSコール」が全車に標準装備されるほか、「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」も標準装備される。
グレード体系は「X」と「X ツートーンインテリアエディション」の2グレードが設定される。「X」はインストやドアトリムクロスがブラックで、シート地は合皮/織物コンビシートを採用。「X ツートーンインテリアエディション」はインストやドアトリムクロスをオレンジタンに、シート地を合皮にそれぞれ変更されるほか、「X」ではセットオプションとなる前席ヒーター付シート、ステアリングヒーター、寒冷地仕様の3点が標準装備される。
WLTCモードによる排出ガス及び燃料消費率(燃料消費率はJC08モードも併記)に対応しており、日本国内における日産車で初となる「平成30年排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆☆)」認定を取得し、「2020年度燃費基準+50%」を達成する。
なお、販売開始のタイミングでジュークの日本での販売が終了(生産は2019年12月で終了)となり、北米に続いて日本でもジュークの後継車種としての位置づけを担うこととなった。
 
<諸元>
製造国:ブラジル、メキシコ、中国、マレーシア、台湾、タイ(日本向け仕様生産地)
販売期間:2016年8月 -(日本:2020年6月 - )
デザイン
日産グローバルデザインセンター(NGDC)
日産デザインアメリカ(NDA)
日産デザインアメリカリオ(NDA-R)
乗車定員:5名
ボディタイプ:5ドアクロスオーバーSUV
エンジン
HR16DE型 1,598cc 直4(ブラジル仕様)
HR15DE型 1,498cc 直4(中国仕様)
HR12DE型 1,198cc 直3(日本・タイ仕様)
駆動方式:FF
モーター:EM57型 交流同期電動機(日本・タイ仕様車のみ)
最高出力
エンジン
84 kW (114 hp) / 5,600rpm(ブラジル仕様)
91 kW (124 hp) / 6,300rpm(中国仕様)
60 kW (82 PS) / 6,000rpm(日本仕様)
モーター
95 kW (129 PS) / 4,000-8,992rpm(日本仕様)
最大トルク
エンジン
152 N・m / 4,000rpm(ブラジル仕様)
147 N・m / 4,400rpm(中国仕様)
103 N・m / 3,600-5,200rpm(日本仕様)
モーター
260 N・m / 500-3,008rpm(日本仕様)
変速機
ジヤトコ製エクストロニックCVT / 5速MT/非搭載(電動機直結:日本・タイ仕様)
サスペンション
前:独立懸架ストラット式
後:トーションビーム式
全長:4,295mm
全幅:1,760mm
全高:1,590mm(ブラジル仕様)、1,610mm(日本仕様)
ホイールベース
2,610mm(ブラジル仕様)、2,620mm(日本仕様)
車両重量
1,109-1,136kg(ブラジル仕様)
1,122-1,164kg(中国仕様)
1,350kg(日本仕様)
プラットフォーム:Vプラットフォーム

 

試乗時の動画をもう一度、紹介させて戴きます。

 

ノンターボ車の場合には、コチラが参考になります。

 

 

 

 

 

<過去の試乗記紹介>

20200531日産ルークス試乗記3_内観・内装_機器類にクローズアップ(2020.7.22)

 

新型日産LEAF(2017.11.17)

新型リーフ雑感(2018.11.1)

【緊急】EV車両チェック(番外編)_日産ZE1リーフマイナーチェンジ情報(2019.2.3)

 

日産ノートスーパーチャージャー(2018.4.9)

 

日産セレナe-POWERを試乗しました1(2018.3.20)

 

新型デイズの見学・試乗をしました。(2019.4.7)

 

三菱eKワゴン、三菱eK・Xの見学・試乗をしました1(2019.4.12)

 

20200509三菱ekスペース試乗記(2020.6.10)

 

20200531日産ルークス試乗記(2020.7.8)

 

 

(蛇足:2020年8月9日、長崎県長崎浦上天主堂付近上空500mで米国プルトニウム爆弾「ファトマン」が炸裂、約7万人余りもの犠牲者を出し、令和2年8月現在、約19万人もの原爆死没者が原爆死没者名簿に記載されている状況です。戦後75周年を迎えた長崎原爆慰霊者慰霊平和記念式典では、時の総理大臣閣下が公式声明を発しましたが、驚くことに、3日前の世界最初の被爆都市での声明文とほぼ同文だったそうです。)
(このことには、様々な諸説が投じられましたが、公の場における「言霊」を発することには、慎重を期さねばなりません。<ひと>が同じ過ちを繰り返さないためにも、同じ言葉でいい、誰がどう考えても正しい「言霊」を繰り返すこともまた、意味のある行動なのではないか、と思います。)