64、新エネルギー_バイオマスエネルギー等高効率転換技術開発_CO2排出量削減と地域活性化に貢献するバイオマスガス化発電システム_中外炉工業株式会社_取材:October2013:http://www.nedo.go.jp/hyoukabu/articles/201302chugai/index.html
地域につながる再生エネルギーの創出を目指して廃棄物ゼロの木質バイオマス活用技術
木材チップや木屑、間伐材などの「木質バイオマスエネルギー」は、カーボン・ニュートラルな燃料として、CO2排出量削減への貢献が大きいと期待されているエネルギー資源です。工業炉のトップメーカーである中外炉工業株式会社では、自社技術を活用した温暖化対策技術の一つとして、1997年の京都議定書採択を機に木質バイオマスエネルギーによるガス化発電システムの研究開発の取り組みをスタートさせました。日本は多くのバイオマス資源を保有していますが、バイオマスの大量収集は難しく、発生するバイオマスの種類や量など地域特性に適したシステム作りが必要です。このような背景において、中外炉工業では、地産地消型のバイオマスエネルギー利用の一つとしてガス化発電システムの開発を進めていきました。2002年度からはNEDOプロジェクトにも参画し、2005年2月、山口県山口市の実証試験施設(5トン/日、180kW)で、500時間の連続運転とエネルギー変換効率60%(電気エネルギー20%、熱エネルギー40%)を達成しました。また、2013年2月には秋田県横手市に発電と熱利用だけでなく燃料も同時生産する「バイオマスガス化トリジェネレーション発電システム」(7~9トン/日 180kW)を建設し、実証試験(環境省低炭素地域づくり集中支援モデル事業委託業務(降雪山間地域の未利用バイオマスを利用したトリジェネレーションシステム実証事業))を続けています。同システムは、林業の盛んな横手市で発生する膨大な間伐材をバイオマス燃料として利用し、温暖化対策技術としてばかりでなく、地元林業の活性化にも役立つものとして期待が寄せられています。
※詳しくは下記資料をご覧下さい。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「
※NEDOさんはH15年4月より国立研究開発法人となっております。
【NEDO実用化ドキュメント001】軽油を極限までクリーンにする触媒
【NEDO実用化ドキュメント002】クリーンな排出ガスのエコ・ディーゼル車
【NEDO実用化ドキュメント003】生物のしくみをひもとく、強力なツールレーザ顕微鏡の開発
【NEDO実用化ドキュメント049】世界最高水準の高効率・大型ガスタービン