14、省エネルギー_高効率クリーンエネルギー自動車の研究開発_トラックやバスにもハイブリッドの風_三菱ふそうトラック・バス株式会社_取材:December2009:http://www.nedo.go.jp/hyoukabu/articles/200907mitsubishi/index.html
エンジン総排気量(ℓ)
9.2(一般の大型路線バス)→4.9(ハイブリットバス)
温室効果ガスや大気汚染物質の排出を抑えることのできる環境対応型自動車が本格的に普及し始めました。乗用車だけでなく、トラックやバスなどの商用車にも、内燃機関と電気モーターで走るハイブリッド車が普及しつつあります。それには、走行距離や耐久性、走行性能など、乗用車とは違った厳しい条件がありました。三菱ふそうトラック・バス株式会社は、そうした難題をクリアするために2つのハイブリッドシステムを開発。また、エンジンやモーターなどの構成部品を統合的に制御する独自の新技術を確立し、環境、経済、操作性のバランスが取れた商用車づくりを行っています。
日本の二酸化炭素(CO2)全排出量のうち、約2割が旅客・貨物などの運輸部門によるものです。中でも、商用車によるCO2排出量の割合は少なくありません。貨物車のCO2排出量は運輸部門の約35%にのぼります。バスも約2%を占めています。
近年、乗用車ではハイブリッド車や電気自動車が普及してきていますが、トラックやバスなどの商用車でも、ハイブリッド車などの低燃費車が既に導入されており、これらが普及していけば、CO2排出量の削減が進み、地球温暖化の抑制につながることになります。
トラックやバスに対しては、制度面での燃費改善の動きも進んでいます。「エネルギーの使用の合理化に関する法律」の改正により、ディーゼルトラック・バスの重量車に対して、車両の総重量ごとに平成27年度(2015年度)に達成すべき新たな燃費基準が制定されました。
環境負荷の低いハイブリッド型のトラック・バス誕生
三菱ふそうトラック・バス株式会社では、ハイブリッドシステムを採用した小型トラック「キャンターエコハイブリッド」と、同じくハイブリッド式の大型路線バス「エアロスターエコハイブリッド」を開発しました。どちらの車も、すでに街中を走っています。また、平成27年度重量車燃費基準を達成しています。
※詳しくは下記資料をご覧下さい。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「
※NEDOさんはH15年4月より国立研究開発法人となっております。
【NEDO実用化ドキュメント001】軽油を極限までクリーンにする触媒
【NEDO実用化ドキュメント002】クリーンな排出ガスのエコ・ディーゼル車
【NEDO実用化ドキュメント003】生物のしくみをひもとく、強力なツールレーザ顕微鏡の開発
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