2023年度の、立教女学院小学校入試を振り返ります。
今年も去年と同じように
月齢順の
10月の事前面接と
11月3日の試験となりました。
「面接」
面接の資料は今年も昨年同様従来に戻り、
家族構成、通学時間、就寝起床時間、食物アレルギーについて、
そして
「お仕事やご家庭での生活の事など保護者に関して学校に伝えたい事がありましたらお書きください」
と言う項目がありました。
何も準備せずに行かれると、
こちらの項目は何を書けば良いか戸惑われ、
「特にございません」とお書きになるご家庭もお有りかと思います。
私共は、このようなアンケートに対しても
どのように書いたら良いかを
事前に各ご家庭と話し合う時間を持っております。
ご家庭との細かいやりとりがお教室の財産でもあり、
毎年の積み重ねからのアドバイスが
今年もたくさんの合格の源となりました。
面接内容も昨年とほぼ同様で
ご両親には
・アンケートの確認
・志望理由
・いつから志望していたのか
・子供との関わりについて
・子供に伝えたい事
等
子供には
・幼稚園や家庭での遊び
・兄弟の事
等の他、
一枚の絵を見せて、
その場面について
この子はどうして〜しているのかな?
あなたならこの子にどんな声をかけるかな?
等、
絵に出てくる子、そして自分の気持ちも表現しなくてはならない質問がテンポ良く続きます。
質問の深堀は覚えて行った答えでは対応できません。
子供の語彙力は勿論ですが、日々の生活に対するその子の考えまで、短い時間の間に見られていると感じる面接内容です。
「試験」
ペーパー
お話の記憶、計数、マジックボックス、四方観察、常識、同頭語同尾語、等、例年通り様々な分野から出題されました。
巧緻
「お弁当作り」
色塗りとハサミ切りと糊貼りでお弁当を作る。
その間に先生がいらして、「どうぞ」と言われたら
お箸を持って先端をあわせてカチカチさせる。
立女は毎年お箸をチェックしておりますので練習は必須です。
「アクセサリー作り」
TVに映し出されるお手本通りにビーズでアクセサリーを作り、椅子にリボン結びでくくる。
運動
「サーキット」
スキップ、縄跳び10回、走って戻る
「玉入れ」
バスケットにお手玉がたくさん入っている。一人2玉取り、⻘い線からスーパーのかごのような ところに投げ入れる。
こちらも応援は心の中でや、縄跳びは折って置くなどの指示がきちんと聞けた上で元気にテキパキこなさなくてはなりません。
行動観察
動物、色、果物が1枚のケードに書いてあり、それを先生が配る。誰にも見せないよう指示がある。
「同じ色の人を探しましょう」「同じ動物の人を探しましょう」と先生に言われたら、カードはみせないで声をかけて仲間を探す。
以上、
2時間を超える試験時間の中で、
子供達はじっくり観察されていると思います。
立教女学院の受験対策として、必須な事がいくつかございます。まずはそれを取りこぼさず準備する事と、
質疑を見ていますと、日々の生活の中で、どのように過ごしているのか、どのくらいの経験があるのかを見られている事を強く感じます。
毎日を生き生きと
子供自身が自分の心で感じながら生活し、
それを更に言語化できる環境づくりを
保護者の方は大切になさり、実践される事。
それが合格への道
今年のお試験もそのように感じる内容でした。