本年度の入試を振り返って ②「東京学芸大学附属小金井小学校」 | 幼・小受験エコールデトロワの子育てブログ

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東京学芸大学附属小金井小学校は、本年度も2日間にわたり考査がございました。
初日はペーパー試験8問。動物さんのお誕生日に、誰が何をプレゼントしたか等の「お話の記憶」。果物の絵の記憶。秋にお店に売っているもの等の季節の問題。花と花瓶の数の違い。バッタの数。帽子を上から見たらどう見えるか。ニワトリとヒヨコなど、関係のあるものを選ぶ。など、昨年と難易度は変わらず、基礎的な問題が多いですが、だからといって全問正解するのは大変なお子さんが多かった印象です。

巧緻の問題も、本年度は紐とストローを使った「雪だるま」や「蝶々」作りでした。紐の扱いとストローの扱いには慣れているはずですが、さすが小金井小学校、今年の巧緻もとてもよく工夫されていて、ストローに紐を通す順番をきちんと考えられないと、横にすべきストローが縦になってしまい、時間切れのお子さんが続出したことが予想されます。

同じ問題をすぐに新年長さんにやってもらおうと思いましたが、見本を見せながら紐やストローの通し方を教えてしまっては元も子もないので、授業ではあえて取り上げませんでした。

手先の巧緻性は、器用だからとか、工作が好きだからとか、お絵かきが大好きだから大丈夫!と、お母さま方が油断なさる分野ですが、あとでなかなか追い込みのきかない分野です。
新年長クラスも巧緻クラスが始まりましたが、切ること、ちぎること、のり付けすること、紐を結ぶことほどくこと、通すこと。ひとつひとつ手取り足取り、つきっきりで向かい、一年かけてやっとひとり立ちできる分野です。
そして、ひとつひとつの指づかいの積み重ねと同時に、図形的数量的分野の学力の積み重ねが必要です。ひも通しにしても、裏表がある折り紙の扱いにしても、立体思考が出来ていないと難しい分野です。


そして小金井2日目。

初日と同じ男女10人ずつお部屋に入り、
①タンバリンの鳴った数だけ手をたたく。次にその数のお友達と手をつなぐ。
②ケンパ
③川とび
④個別質疑。3種類のジュースのパックを見せられ、「あなたはどのジュースが好きですか?」「これは何のジュースですか?」「余ったジュースは何のジュースですか?」
そして今年は、床の上に仰向けになった状態のまま動かない、喋らないで姿勢を保つことも課せられました。

2日目の運動や質疑は簡単だと思われがちで、どのお子さんも「全部できた」と言って帰ってこられますが、今年の「仰向け」も、実際にやってみると、お友達の手足がすぐ横にあったり触れてきたりしたらどうしたでしょう?足をぶらぶらさせたり、ふざけたりしたお子さんもたくさんいらしたのではないかと、簡単に想像できてしまいます。
質疑も、答え方を見ていれば、そのお子さんのご家庭が透けて見えますし、立ち姿、寝姿を見せていただくだけで、お子さんがわかると言ってもいいかもしれません。
ペーパー試験はもちろんのこと、川とびのお約束、ケンパのお約束。手つなぎのお約束。
すべてに共通することは、
「先生のお話をきちんと聞くこと。」
「人のお話をきちんと聞けること。」

そのためには、年中さん、年長さんの時期の過ごし方、お父さまお母さまの日常的なしつけ、そしてお子さんとの関わり方がとても大事です。

また個別にご相談くださったらと思います。