今でも鮮明に思い出す。その度にこう思うの。
あいつらを見てしまった目を潰したい。あいつらの声を聞いた耳を割りたい。あいつらの臭いがこびりついた鼻を切り落としたい。あいつらが触れた皮膚を全て剥がしたい。あいつらが入った私の中身を引きずり出してずたずたに引き裂いて燃やしたい。あいつらに関する記憶を持つ脳をかき出して投げ捨てたい。あいつらに傷つけられた心を抹消してしまいたい。
そう、思うの。
ねぇ。何故許されないの?
あいつらがこの世から消えればあいつらが行った全ても無かったことになるの?
私にこんなにもこびりついたあいつらの存在はどうなるの?
無かったことに出来るわけないじゃない。
やり直すことなんて出来るわけないじゃない。
可哀想に…そういうならいっそ私を殺してよ。死ぬことを禁じられ、日々死んだように過ごす私を殺してよ。
私は何の為に生かされてるの?