一段上を目指せ。「本物」を目指せ。 -2064ページ目

川の流れに逆らう勇気を。


餌の豊かな上流で、大きく育って欲しい。



昨日NHKで見た『にっぽん夏紀行』、和歌山・古座川。


川の上流で、鮎釣りを生き甲斐とする80歳のおじいちゃんがそう言った。



「餌の豊かな上流」・・・



何か、比喩的な気がしてならない。




人生は、一種の川上りだ



下流は生活廃水で汚いし、他のあやしい魚もうようよ。




だが、自分で今いる場所に安住せず、行動を起こす魚が中にはいる。




腹を据え上りを開始。




それは苦難の連続だ。




下流から中流は比較的楽。



だが、上流にさしかかると、いきなり岩あり、沢あり、滝あり。



時にはクマに襲われるかもしれない。



難所の滝の前では、多くの同志が最大の試練を前にギュウギュウ詰め状態。



そこを1つでなく、いくつも越えた者だけが、最上流の冷たく透き通る水を心いっぱい享受できる。



最初に登場したおじいちゃん曰く、上流は餌も豊富なのだ。





下流にいる時は、周りのぬるま湯から自分の意志で抜け出した。



った。



中流から上流にかけては、上れば上るほどキツくなる所を不撓不屈で、とにかく前に進んだ。



上った。



まだまだ満足せず。



まだ上った。



それでも上った。



そして、上る事しかもう知らなくなった時、いつの間にか最上流に着いていた。






いつの時代でも、自分の周りの環境に引っ張られるのでは川は上れない。



自分でぬるま湯を出る決意できるか。

それとも、他者過剰依存で、周りに引っ張られて終わるか。





自分で川を上る決意できる主体性。



自分で怠惰の流れに逆らい上る志の強さ。



必ず一生失うまい。