7月頃だったと思いますが、私がK子さんのオフィスを訪れていた時に、久々にバンフから戻ってきていたMcちゃんに再会しました。
彼女は、ワーホリの期間が切れるので一度日本に帰国するけど、またバンクーバーに戻ってくるからと言い残して、その時はバイバイしました。
それから程なくして、本当に彼女は再びバンクーバーにやって来ました。
今度はワーホリのビザではなく観光ビザ(だったと思う)で、暫く滞在するつもりでいたようです。
この時の、彼女の滞在先は、バンフでガイドをしていた時に同じ旅行会社で働いていた、チャックという青年のノースバンクーバーにある実家でした。
そこは、Mcちゃんが次の住む場所を見つける間だけの仮の宿ということでした。
Mcちゃんとチャックは別に彼氏彼女の関係ではなく、気の合う友達といった感じでした。
...が、Mcちゃんは結構彼を慕っていました。
と言うのも、彼女からバンフでの出来事を聞かされたので、私も納得した訳です。
それは、いつも陽気なMcちゃんの様子からは、そんな事が遭ったとは予想できないものでした。
Mcちゃんは、あたかも他人事であったかのように、その出来事を私に話してくれました。
それは、こういう内容でした。
Mcちゃんは、同じ所で一緒に仕事をしていた、韓国人の男の子(以降コリアン君と呼)と友達になったそうです。
彼女は、そのコリアン君には何の恋愛感情も無く、普通の職場の友として付き合っていたそうです。
がしかし、ある時そのコリアン君が、Mcちゃんの部屋の前まで来た時に、彼女は彼を気軽に部屋に入れてしまったそうなのです。
それがまずかった。
彼女は、その時まで、彼も自分と同じ感じで接していてくれたのだと思っていたらしく、部屋に入れたコリアン君が獣と化してしまった時には、もう後の祭りだったというのです。
コリアン君は、可愛いMcちゃんの事が好きだったらしいのですが、ちょっぴり鈍ちゃんな彼女は、その思いに気が付かなかったようです。
それで、彼女の部屋に入ったその時を狙って猛獣化してしまったらしいのです。
勿論彼女は抵抗しようとしたそうなのですが、もう逃げる事などは出来ず、されるがままだったというではありませんか。
私はその話を聞いてて、コリアン君を私がボカボカにしてやりたい思いでした。
「こんな、Mcちゃんを襲うなんてなんちゅー奴ジャーッ」(私の心の
)
その反面、コリアン君を部屋に入れちゃったのもちょっと駄目だったかも...と思う私もあり、その事をMcちゃんに言うと、彼女もこれからは用心するよう心がけるような事を言ってました。
その時の事を知っていて、親身になってくれたのが、このチャックだったと言うのです。
彼だけが、この出来事を知ってるただ一人の職場の友だったらしいのです。
どん底だった彼女がここまで立ち直れたのも、彼が居てくれたおかげだと言っていました。
それ以来、Mcちゃんはチャックに一目を置き始めたという訳です。
私も一度、彼にガスタウンのカフェ(パブ?)だったかで、彼に会わせてもらいましたが、確かに気の良さそうで頼りになる(?)感じの、好感の持てる青年でした。
その後、結局彼らは友達のままだったと思います。
Mcちゃん、今何してるのかなー?