日本でのワーホリを終えて帰ってきていたR君は、次のステップの為の学校(カレッジ)を探していました。
そして、私も一箇所ほどカレッジの見学に、ケーキ
が出るから一緒に行こうと言われ、そのケーキ
という言葉に吊られてR君に付いて行きました。
R君は、IT
方面の仕事がこれからは重要な位置を占めるだろうからということで、IT
関係のコースを探していたようです。
カレッジ説明会というのもあって、沢山の人達が集まっていましたが、そこでのことはあまり覚えておらず、ただ確かにプチケーキ
とコーヒー
は頂いた記憶があります。
あと、そのカレッジのあった場所が静かで、近くに景色のきれいな公園があり、また来たくなるようなところにあったのです(どこだったか忘れてしまいましたが...)。
実際、Mちゃんと紅葉
のきれいな時期に、再度訪れてしまったほどです。
その時に、沢山のカナダグースが群れていたのを見て、何だか分かりませんが、嬉しくなったのを覚えています。
話が少し脱線してしまいましたが、結局R君はそのカレッジには行かず、私のシェアハウスとMちゃんの住んでる所からも、とっても近くにあるカレッジに通い始めたのでした。
なので、Mちゃんや私の所にR君がちょくちょく顔を出すようになったのは言うまでもありません。
しかし、私のシェアハウス
は来客厳禁だったので、その事を彼にはちゃんと伝えてはいたのですが...。
ある日のこと、私が夕食の支度をしていると、彼の歩く姿がキッチンの窓から見えたのです。
私はすぐに彼が裏口に向かっているのが分かりました。
とっさに私は心の中で、「何で裏口まで来ちゃうかなー
」と思ったのですが、気を取り直してR君を出迎えました。
学校帰りに何となく寄ってみたようです。
そして、本当は駄目なことだったのですが、この時間帯に大家のローランドさんが一階に下りてくることはめったに無かったので、大丈夫だろうと思い、彼を裏口直の広間にあるテーブルにつかせました。
それから、私が調度その時作っていた肉じゃがとご飯を一緒に食べたのです。
R君は、日本食をとても恋しがっていたので、私の肉じゃがとご飯を喜んで食べてくれました。
こうして、どうにかこうにかローランドさんに見つかることなく、彼を無事に帰すことが出来ました。
...と思っていた私が甘かったようです。
その翌日だったか翌々日だったかに、ローランドさんが、裏口に続く通りに鉄格子を作ってしまったのです。
これを見た私は、「ヤッバー、見られてたんだ...
」と心の中で呟きました。
ローランドさんは、その鉄格子のゲートを作る事によって、私へ無言の忠告シグナル
を送っていたのでしょう。haha
その後、ハウス
の子達が、なぜに突然ゲートが出来たのか疑問だったようなので、私は皆に自分のせいだということを明かしました。
ホント、ハウスの皆には悪い事をしました。
当のR君はというと、私の留守中に再び裏口に向かおうとしたら、今まで無かったゲートが出来ていたのでビックリしたらしく、次に私と会った時にその理由を聞いてきたのでした。
私の心中 「ちみ、いやモトイ、君のせいだよ
」
とは言いませんでしたが、彼が入って来たことによって、大家さんが危険を感じ、ゲートを作ったのだということを説明してあげました。
ローランドさんが、これほどまでに厳重な警戒態勢をするということは、以前に訪問者による何かよっぽどひどい事があったに違いありません(あくまで私の想像ですが)。
そんな、ローランドさんはとっても神経質、じゃなくって繊細なイタリア系の独身カーペンターさんでした。