Mちゃんが隣の部屋に引っ越してきてから、私たちは、益々お互いの事をよく知るようになりました。
勿論、教会やホームグループにも一緒に行き、またその他にも、毎週火曜日の夜に教会のオフィスで開かれていた、アルファコースというのにも通っていました。
このアルファコースはニッキーガンベル 牧師の説教をビデオで見た後に、テーマに沿った質問が投げかけられ、その質問や疑問について、グループ毎にディスカッションしていくものでした。
当時の私はまだ、ヒヤリング力も英会話力もヨチヨチ状態だったので、周りの人達が話しているのを、ただ横でボーっと聞いている感じでした。
なので、話の内容とかも、いまいち頭に入っていなかったと思います。
しかし、Mちゃんにとっては、このアルファコースの学びがとても新鮮で、為になっているようでした。
それに、交わりの後の食事が美味しいのなんのって、はっきり言って、この食事
を目的にMちゃんと私は、アルファコースに続けて行っていたような感じです。
こんな風ではありましたが、神様は、決して私を見捨ててはいませんでした(カナダに来る前に預言で語ってくれた事も...)。
そんな中、アルファコースもいよいよ最後の学びを終え、みんなで立ったまま輪になって、祈りの時を持ちました。
そして、リーダーの一人の女性(Betty Ann)が、私の両頬に触って祈り始めました。
その祈りは、初めて聞く言葉(異言)で、その祈りの中で、私の名前を何度も呼んでいるのが、はっきりと分かりました。
それを聞いた途端、私の中の張り詰めていた糸がぷつりと切れて、涙が後から後から溢れ出し、止まらなくなってしまったのです。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
神様は、ちゃんとこんな私を見守っていてくれているんだ
悲しくもないのに、その時、何か暖かいものを感じ、大泣きしてしまいました。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
これが、いわゆる聖霊のバプテスマ(使徒1章5節;ヨハネは水でバプテスマを授けたが、もう間もなく、あなた方は聖霊のバプテスマを受けるからです)と言うものだったのでしょう。
私の隣でその様子を見ていたMちゃんは、とても驚いたに違いありません。
何てったって、私自身驚きでしたから...。
祈りの後のことは、これまた今一覚えていませんが、とにかく皆から祝福され、何時ものように美味しい食事を頂き、岐路に着いたと思います。
その日の出来事に、Mちゃんと驚きを分かち合いながら...。
さて、その夜遅く、眠りにつこうとベッドに入った私でしたが、アルファコースでの出来事のため興奮して、中々寝付くことが出来ないでいました。
そして、何気に異言で話してみようと思い、天井を見ながら神様に祈り始めました。
それまで私自身、異言など一言も話したこともなく、ましてやそれが現実に起こりえるとも信じていなかったのです。
それまでの私は、いくら異言を出している人を見たとしても、絶対わざと自分で言葉を作ってやっているに違いない...と。
ところがです
そんな私の口から、驚くほど沢山の知らない言葉が、次から次へと出てくるではありませんか。
ドイツ語、フランス語、とにかく訳の分からない国の言語、それと習った事のない中国語の歌まで2曲も唄ってしまいました。
その歌は、聖霊の臨在が感じられる、とっても済んだきれいな曲でした。
そんな事が、どれくらい続いたでしょう。
私は、驚きのあまり、隣の部屋で寝ているMちゃんを呼び起こしました。
私 「異言が止まらなくなっちゃった。どうしよう。」
Mちゃん 「えっ」
私 「聞いてみて。゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ 」
Mちゃん 「どうしたら止められるか、遅いけどTerryに電話して聞いて
みましょうか?」
Terryとは、やはり教会のリーダーの一人で、N子さんとも仲が良く、私たちはよく彼女のアパートに行って、交わりを保っていました。
そのTerryにMちゃんが電話をかけると、Terryはあっさりとした答えをくれたのでした。
Terry 「自分で止めようと思ったら、いつでも止められるわヨ。」
確かにその通りでした。
異言は自分でコントロールできるのです。
ホント、この時の感動は、何と言い表したらいいのか分かりません。
ただ、さすがにMちゃんは、怖くておののいているようでした。
そう、新約聖書の使徒の働き から出て来る、この異言というものは、今でも私達の上に注がれる、神様からの聖霊による賜物の一つなのです。
この体験後、今まで頭に入らずにいた、退屈な聖書が、意味の理解できるものへと変わって行ったのは、言うまでもありません。
Thank you Lord!