先日のブログで最後に書いたAlicia Keys(アリシア・キーズ)の新曲、Perfect Way To DieはJuneteenthの前日の木曜日に彼女自身がソーシャルメディアで発表し、翌日金曜日のJuneteenthにJohn Legend(ジョン・レジェンド)とのバーチャルライブを行って、ライブ配信した。

 

以下、アリシアのメッセージ。

 

I have felt called by music like I never have before. I have been following its lead. It has led me to the song "A Perfect Way to Die". The song title is so powerful and heartbreaking because WE are heartbroken by so many who have died unjustly.

 

こんなにも強く、音楽に呼ばれていると感じたことはありませんでした。そして導かれるままに、この”Perfect Way to Die"という曲にたどり着きました。とても強烈で、ショッキングなタイトルです。だって、たくさんの命が理不尽に奪われて、私たちの心は引き裂かれているのですから。

 

Of course, there is NO perfect way to die. That phrase doesn't even make sense.

 

もちろん、「完璧な死に方」なんて存在しません。これは意味不明なフレーズですね。

 

Just like it doesn't make sense that there are so mnay innocent lives that should not have been taken from us due to the destructive culture of police violence. Sometimes I don't have the words and music is the only thing that can speak. I hope this speaks to you. I hope one day this song won't be so relevant.

 

意味不明と言う意味では、たくさんの罪のない人々の命が警察の暴力とそのひどい組織によって奪われてしまったことも同じです。うまく言葉で表現できない時、私は音楽で思いを伝えます。あなたがこの思いを受け取ってくれると嬉しいです。そしていつの日か、この曲が現実離れしていると思える日が来ますように。

 

John Legend and Alicia Keys premiere new music in the latest ...

 

Perfect Way to Dieは、子供の命を警察に奪われてしまった母親の気持ちを思って作られた曲。毎回、警察に殺されてしまった子供の母親のインタビューを見るたびに、胸が締め付けられる。大切に大切に育ててきた我が子が、自分達を守ってくれるはずの警察に殺されてしまう。泣いても、叫んでも、恨んでも、時間は戻ってこないし、子供の命も戻ってこない。アリシアキーズのこの曲の歌詞通りのことが、現実に起きている。何度も何度も。

 

 

 

今年3月初めに自宅で寝ている間に警察に撃たれて亡くなったBreonna Taylor (ブリオナ・テイラー)さんの母親は、ABC Newsのインタビューで以下のようにコメントしている。

 

 

"It was after midnight. So he called and said that someone was trying to break into the house, and he thinks they shot Breonna," Palmer said. "And so I asked, 'Well, where is she?' He said he couldn't see and he was yelling for her."

 

電話を受けたのは真夜中でした。彼(ブリオナとその場に一緒にいたボーイフレンド)から電話で、何者かが家に侵入してきて、おそらくブリオナが撃たれた、と。私は、「それで、彼女はどこにいるの?」と聞いたけど、彼女の姿が見えないと。彼は電話の向こうでブリオナの名前を叫んでいました。

 

"When I got there … they told me to hold on, they'd get a detective over to talk to me, which they did," Palmer said. "It took a couple of hours. He comes over. He asked if I knew if Breonna or Kenny had any enemies or anybody that would want to hurt them. And of course, no, absolutely not."

 

現場に到着すると。。。刑事がもうすぐ来るので待つように言われ、待ちました。数時間後にようやく刑事が来て、まずブリオナとケニー(ボーイフレンド)に敵がいたかどうか、彼らが誰かに狙われていたかどうかを聞いてきました。そんなこと絶対にありません。

 

"And I'm asking, 'Where's Breonna? Where's Kenny?' And so, he tells me to hang tight. He'll be back," Palmer continued. "It was sometime later [that] he comes back. He asked if anything had been going on with Breonna and Kenny -- if they had problems. And I asked, 'Are you insinuating that Kenny did this?' Because he would never."

 

私はブリオナがどこにいるのか、ケニーがどこにいるのかを聞きました。そしてまた待つようにと言われました。しばらくして、(刑事が)戻ってくると、今度はブリオナやケニーに何か変わった様子がなかったか、最近(二人の関係に)何か問題がなかったかと聞かれました。私は「ケニーの仕業だとでも言いたいの?」と言いました。ケニーは絶対にそんなことをしません。

 

"I haven't had time to sit and grieve," Palmer said. "I'm still trying to figure out why my daughter was killed. I'm still trying to figure out, why did it have to come to her being murdered."

"Why did Breonna have to die?" she said.

 

私にはゆっくりと座って悲しむ時間が全くありませんでした。いまだに、どうして娘が殺されてしまったのか、どうして彼女が死ななくてはならなかったのが、ずっと考えています。

 

 

ブリオナさんを殺害した警官(Brett Hankison)は、事件から3ヶ月以上も経ってようやく解雇された。しかしHankison氏は、FBIの調査前に解雇されたことは不服だと訴えている。

 

 

Hankison氏が受け取った解雇通知には以下の内容が書かれていた。

 

wantonly and blindly fired ten (10) rounds" into Taylor's apartment, "creating a substantial danger of death and serious injury to Breonna Taylor and the three occupants of the apartment next to Ms. Taylor's."

 

テイラーさんのアパートで、無茶苦茶に、無思慮に10発も発砲し、ブリオナ・テイラーさんをひどく傷つけ、死に追いやり、テイラーさんの隣の家の3人の住人までもを危険にさらした。(銃弾は隣の家まで飛んだ)

 

 

100万歩譲って、もし仮に警察が言うようにブリオナさんの住所が麻薬売買に使われていたとしても、その罪と、寝ている人を撃ち殺した罪の重さは比べ物にならないことくらい、幼稚園児でも分かる。明らかに犯人は警察官なのに、悲しみにくれる被害者の母親に対して刑事が「ボーイフレンドの仕組まれたのでは?」などと平気な顔をして言えるのか、全てめちゃくちゃだ。

 

 

すぐに逮捕されるべき警察官が、3ヶ月以上も野放しになっていた上に、まだ逮捕さえされていない。この壊れた警察の仕組みが変わるまで、アメリカ国民は絶対に諦めてはいけない。