コロナウィルス感染がアメリカで猛威を振るい始めた2020年3月13日、ケンタッキー州ルイビルの救急救命士だったBreonna Taylor（ブリオナ・テイラー）さんが自宅で警察に射殺された。
生きていれば、今日（6/5）が彼女の27歳の誕生日だったそう。。。今日は全米各地のデモでテイラーさんの名前が叫ばれていた。
現在FBIが捜査中のこの事件、現在分かっているのは以下の内容。（New York Timesの記事とLouisville Courier Journal）
- 警察は麻薬売買の疑惑がある二人の男性（二人ともテイラーさんの家からは15キロ以上離れた場所に住んでいる）を捜査していた。
- 麻薬売買疑惑がある二人の男性のうちの一人がテイラーさんのアパートを郵送物の受け取りまたはドラッグかドラッグ売買の収入の保管に使用した疑いがあるとして、裁判所は警察に無断家宅捜索の許可を出した。
- 事件が起こった夜、警察は麻薬売買の犯人を逮捕。売買は同日に行われるはずだと、テイラーさん宅の家宅捜索を同じ時間に行うことを決定
- 2020年3月13日午前1時前に、私服警官3人がテイラーさん宅に侵入。
- 事件当時テイラーさんの家にいた恋人（Kenneth Walker)が警官に向けて発砲、一人の警官の足に銃弾が当たる。（その後警官は怪我から回復。）
- Walkerさんは「侵入者」にこの家で武器を持っているのは自分だけだと告げるが、警官はテイラーさんを8発以上撃った。
- その後テイラーさんの家から麻薬に関する証拠品は何も見つからなかった。
- 警官達はテイラーさん宅に押し入る前に何度かドアをノックして、「警察だ」と言ったと主張しているが、Walkerさんも近所の住人数人もノックも会話も無かったと証言している。
- 警官はボディカメラを付けていなかった。
- Walkerさんはテイラーさんが撃たれた直後に911（110番）し、何者かが家に侵入して彼女が撃たれて床に倒れているとパニック状態で泣きながら電話。（110番通報の音声をテイラーさんの弁護士が公開した。）
- Walkerさんは警察に対する殺人未遂および、テイラーさんを守るための暴行の罪で逮捕されるが、事件が公になってから自己防衛と認められ釈放される。Walkerさんには銃を所持するライセンスがあった。
一体なぜこんなことが起こってしまってのか、なぜテイラーさんがこのように命を落とすことになったのか。あまりにも理不尽で不可解な点が多い事件。
テイラーさん宅に押し入り、射殺した警察官達の写真と名前
