ついにパソコンが壊れました。

そして新しいパソコンにて作業しています。

年末に向け色々と忙しいこの時期にまったく困ったもんです。


最近私は、墓地の利用者の方に被害状況などをお知らせすべく準備しています。

しかしこれがなかなか手ごわいです!

墓石のすべての部品に名前が書いてあれば良いのですが、そんなわけもなく。

私たちにわかるのはあくまで軸石(竿石)と言われるいわゆるメインの石ですね、何々家の墓と書かれたもの、それ以外は霊標(墓誌)戒名などの書かれた石、そのぐらいです。


もちろん石は石屋さんが見ればわかるのかもしれませんが、素人がみてもまったく区別がつきません。

相当特徴のある石は別ですが。


流失した墓石は墓所内の数箇所に集められていますので、その一つ一つを確認し、軸石や霊標その他部品の有無を調べます。


東北の方でもお墓の再建にはずいぶん苦労されているとか・・・・。

とにかく墓石までは行政は面倒見てくれませんからね。

国有林でおきた土砂崩れだというのに。

しかも寺の管理する墓地となるとみな目を背ける。

それは今の私たちの復興が非常に厳しい状況にあることを意味します。

くじけませんよ!こんなことでは!


ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、皆様、もしお墓をもたれたら、建てたときに写真を撮っておかれることをお勧めします。

こんな時だからどんな自然災害に見舞われるかわかりません。

写真があれば案外墓石の部品は拾い集めることができます。(とても人力で運べるような重さじゃないですが)


その写真をもとに、すべて流れていた墓石の部品を少しずつ拾い集め、

もう一度ひとりで(自力でですよ!)お墓を再建された方がいらっしゃるのです。

これには本当に驚きました。

感動しました。

傷だらけの墓石でもいいとその方はおっしゃいました。

これも記念だよと。


私の祖父母のお墓もすべて無くなりました。もちろん歴代住職のお墓もです。

私が同じように再建できるかというと難しいかもしれません。

それでもこういう方がいらっしゃるというだけで私たちはどれだけ救われたか。

「よっし!がんばろう!」

いつもそのお墓も見て私はそう思います。







えび玉の山寺日記-CA390773.jpg

写真は境内のいちょうの木です。
毎年この時期に力いっぱい色づいて散っていきます。

あの土砂崩れでこのいちょうの木の後ろの白壁は全て無くなりました。
この木のすぐ前まで流された本堂の屋根瓦が迫っていました。
それでもしっかりとこの木は立っていたのです。

また今年もこの美しい紅葉を見ることができて幸せです。

このいちょうの木だけでなく、境内の全ての木々はやはり私にとって全て大切なものだったのだと気づきました。
今回の土砂撤去作業でいくつかの木をきらなければならず、胸が痛かった。

楠、百日紅、椿、桜、紅葉、そして本堂の前にあった木(名前は忘れたけど夏にさわさわと沢山の葉をつける美しい木でした。跡形もなく流されました)、全てが寺の歴史を刻んでいたのです。

失った全てのもののためにも、生き残った木々とともに生かされた私も歩んでいこう。

何にもない境内にさらさらと銀杏の葉が散る姿があまりにきれいで、しばらくぼんやり眺めているとそんなことを思いました。

えび玉の山寺日記-CA390769.jpg


こんな大変な時ですが、一昨日ふとネットで見かけた石川ゆみさんのワークショップに昨日参加してきました。

参加すること、すごく悩みました。

まだまだ復旧半ばで、家族も作業しているそばで自分だけ…という思いがあったのと、災害以来、どこかで華やかなことやレジャーなどはたとえ時間があってもどこかで無理だ思っていたし、実際時間はありませんでした。だけど、毎日毎日泥だし等の復興作業ばかりではどうにも気持ちが沈んできていたのも事実です。
そんな時に目にした情報でした。
実際、少し前なら「行こう」などと微塵も思わなかったでしょう。

だけど本堂が無くなり更地になって少しだけ気持ちに余裕ができたのと、開催場所が大好きなCHECK&STRIPEさんの芦屋店。オープン以来一度も行ったことがなくて興味津々!さらにこれまた大好きな石川ゆみさんのワークショップですからもし可能ならば是非行きたい!となったわけです。

家族に相談したところ、心よく「いいよ」とのお返事をいただきましたので、少し後ろめたさも感じつつ、参加することにしました。

結果、行ってよかった!すごく楽しいひとときを過ごせました。
黒いリネンのキルトバッグを作ったのですが思ったより簡単にできましたよ。

10時30分に始まり12時30分頃にはみんな出来上がってました。
今回のキルトのバッグはゆみさんらしい持ち手が短めのかわいらしいもの。キルト芯のおかげでフワフワ。
途中、キルト芯とリネンを縫い合わせる時に少し苦戦されている方もいらっしゃいましたが、最後にはバッチリかわいい作品が完成してました。
あぁ出来上がったときのうれしさったらないですね(笑)

そしてゆみさんのお人柄がまた素敵。ほんわりしてるのにどこか芯のある感じ。凛としてるっていうのかな。

そんな石川ゆみさんにお会いできただけでもうれしいのに、大好きな洋裁のことを初めてお会いする人たちとワイワイとお食事しながら話せるなんて(実は今回のワークショップは軽食つき、ちなみにメニューはフレンチトーストにフレッシュフルーツのヨーグルト和え、ドリンク付きでしたよ)これもまた至福のひととき!

手作りのお洋服を着てこられている方もいらして勉強になったし、ほんと楽しかったです。もちろんワークショップの後はしっかりお買い物。今回は少しだけ。いやぁ、久々に満喫しました!心が喜んでます!

CHECK&STRIPEの本店は神戸北野のど真ん中で、北野坂を上るのがちょっと大変ですが、こちらの芦屋店は駅からも近いし店内のスペースも広いです。しかも地下にワークショップなどのできる多目的スペースがあるのが良いです。小さなキッチンもあって料理教室なんかもあるみたいです。
もし興味のある方は是非のぞいて見て下さい。

余談ですが帰りにオーナーさんと少しだけお話させていただきました。
実は大学が同じで、私の先輩だったのです。しかも同じくフランス文学科だそうで、ますます親近感!
素敵なネットの布屋「CHECK&STRIPE 」さん。
実店舗が遠い方はネットでもどうぞ。

石川ゆみさんの本で一番好きな本はこれ。

こどもがまいにちつかうもの/石川 ゆみ
¥1,470
Amazon.co.jp



お裁縫ってそんなに難しく考えなくていいんだ!やってみようかな。そんなやる気にさせてくれるレシピが満載です。実際すごく簡単に出来て実用的そしてかわいいものがいっぱいです。


つかの間の夢のような1日でした。

また今日は復興作業です。

えび玉の山寺日記-CA390764.jpg

今まで山の中に住んでいたので、実は犬の散歩と言っても寺の周りをぐるりと回るだけであとは境内を走り回らせたりするだけでした。
仮住まいの現在は当然、村なか(町より小さい単位での呼び方としてやっぱりここは村が適切)。
犬を自由に走りまわらせるわけにも行かず、しっかりとリールにつなぎ、散歩コースもよそのワンちゃんに出会わないように工夫したりしています。

散歩をしていて良く思うのですが、今まで自分の住む村について知っているようで知らなかったなぁと。
「あぁ私はここに住んでいたんだなぁ」と妙に愛おしく思えました。
山に住んでいるだけでは当然感じ得なかった感情だなと、こんな時ですが、ちょっと感謝します。

写真はこの先に「西方極楽浄土」がきっとあるよ!と言わんばかりの陽が落ちる西の空、数分前。
散歩途中の景色です。
えび玉の山寺日記-CA390751.jpg

「山のレストランオープンしました~!お客さまどうぞ~」
と姪っ子と娘たちの声。

当初かなりの泥で危険な箇所も多かったため、復興作業には連れて来ずに誰かに子守をお願いしていたのですが、最近は子ども達もお弁当持参で山寺の復興作業に来ています。
子ども達は工夫して色んなことで遊んでいます。
時にはぬかるみで滑ってころんだり、わざと泥水の中でバシャバシャ思い切り遊んだりして、常にお着替え持参での日々です。

そんな中でおもしろかったのが、この山のレストラン。

私は作業中だったのですが、とにかく来てくれと言われて行くと、流されず残った新しい庫裏の前の踏み石の上がどうやらテーブルのようです。
入り口はこちらと手を引かれて入ると、テーブルには土砂の中から拾い集められた鉢受けや缶やお皿に土と摘んだ花や木の実が上手に盛られています。
そして席に着くと、「あっ、忘れてました、音楽!ちょっとお待ち下さい」
と言うと、姪っ子がこれまた拾ってきたボロボロで傷だらけのCDを出してきて目の前に置き、ピッとスイッチを入れました。(もちろんフリですよ)
写真一番奥の丸いものがそれ。

なかなかステキなレストランだと思いませんか。
子ども達がいると手をとられることもありますが、こうやって癒やされることもありますね。