7月 笠間教室 茶道稽古
この季節の茶席に
「蟹」が登場することがありますが
これは
俳句でも 蜘蛛 を
細蟹 や 笹蟹 と表現します
蜘蛛は糸を連想させ
糸 といえば 織姫
ということですね
稽古は 茶箱「和敬」
裏千家十五代 鵬雲斎大宗匠の
お父様 淡々斎 が考案され
学徒出陣で海軍航空隊飛行科の
予備学生(特攻隊)として
入隊された際にも仲間に
和敬点でお茶を差し上げたのです
和歌は
伊勢物語 45段「ゆく蛍」より
ゆく蛍 雲のうへまでいぬべくは
秋風ふくと 雁につげこせ
↑ 絵の素晴らしい解説が載っています
ぜひご覧ください
飛び行く蛍よ
雲の上まで行くことができるならば
下界ではもう
秋風が吹いていると雁に告げてほしい
自分を恋い慕いながら
会うことも叶わず亡くなってしまった
娘を思い読んだ歌です
蛍の儚げな光は
死者の魂に見立てられました
雁は中国の故事では
手紙を運ぶもの
と考えられていました
漢詩を学ぶのは当時の男性の嗜み
疫病を運んでくる暑さと
やりきれない悲しさに沈む
夏の夜
涼風に誘われて
美しい蛍に慰められ
秋の訪れを感じ
雁に想いを託す・・・
なんと奥深い味わい
もののあはれ
物語と同じような
暑い夏の日
蓮が咲き始めました
今年は花たちも急ぎ足ですし
すぐに参っています
そんな日には
夏の着物や浴衣は
本当に見目涼しく
良いものですね
装いは自分だけのものではない
と実感させられます
浴衣でお出かけして
皆さんに涼をお届けしてはいかがでしょうか
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
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