明治神宮 (初詣の明治神宮 NIKKEI NETより)



好評の日経新聞の「私の履歴書」は、今年はノーベル物理学賞受賞者の

物理学者 江崎 玲於奈氏から始まった。

江崎氏は、講演会で締めくくるノーベル賞をとるためにしてはいけない

所謂「創造力を育てる」5ヵ条として

  第一 ― 今までの行き掛かり(しがらみ)に囚われない

  第二 ― 大先生(権威)にのめりこまない

  第三 ― 無用ながらくた情報に惑わされない

  第四 ― 自分の主張を貫く為に戦うことを避けない

  第五 ― あくなき好奇心と初々しい感性を失わない

を挙げている。

そこで、自分の今年を過ごす3ヶ条(理念・戦略)を考えてみた。もちろん

ノーベル賞を目指すわけでないので、極めて日常的な

  第一 ― 人に、事に優しく誠実にあたる

  第二 ― 真・正しいことに勇敢に立ち向かう

  第三 ― いつまでも心身の若さを失わない

となろうか。

そして、具体的な活動(行動・戦術)として

  第一 ― 趣味をひとつ増やす(花・園芸)

  第二 ― 資格をひとつ取得する(経営コンサルタント)

  第三 ―  外国語をひとつマスターする(中国語)

  第四 ―   毎週アスレチッククラブに通う(水泳)

  第五 ― 町会の行事に積極に参加する。(地域の友人)

Try(挑戦)してみたい。

これを隣で見た家内が、意味深な笑みを浮かべている。

余計やる気が沸いてくるのも「団塊世代」の習性だろうか?

皆さんの今年は如何でしょうか?

ともかくご健康で幸多き年であることを祈念致します。

 


三島 由紀夫
仮面の告白

京都の清水寺管主が、今年一年の世相を漢字一言で表現したのが「」で

あった。私は、先日このブログで「偽」に対峙する「」とした。

今朝の朝日新聞では、夕刊一面時評「素粒子」の筆者・河谷史夫論説委員は

今日の日本は、「ギ―偽、欺、疑」に満ちた「ギの国」と称している。

昨日から今日にかけて、新聞、テレビ等の報道は、2006年に日本で起きた

事件、事故や出来事の特集を組み、一年を振り返っている。

総括すると、やはり河谷氏の言う偽装、偽証、偽計や偽言の「」であると

言わざるを得ない。

村上氏は「聞いちゃったんですよ」を、公判になって前言を偽弁と翻したり、

「改革無くして成長なし」の小泉内閣が、やらせタウンミーティングを

平然と行っていたと指摘している。

地方でも福島、和歌山、宮崎知事が談合事件で逮捕・辞職に追いやられたが、

彼ら三人とも当初は「知らない、関係していない」と偽言を吐いていた。

村上氏、小泉氏、3人の知事等に共通しているのは、在職時や事件発覚時は

立派な経営者や政治家の「仮面」を被って平然としていたことである。

評論家吉本隆明氏も、最近の子供のいじめ自殺は「親の代理死」で虐める子も

虐められる子も親の育て方に問題があると指摘している。

ということは、自殺した子の親の会見で、自分の子供の育て方に間違いが

なかったという「仮面」の涙を我々は見ているのであろうか?

作家三島由紀夫は、「仮面の告白」という自伝的小説でデビューしたが、

その作品から60年近くの今年は、この「偽の仮面」を被った人が多く登場した

年ではなかろうか?

みえみえの嘘をついたり、正直に自分の愚かさを出す人のほうが、

この「偽の仮面」の経営者や政治家よりも遥かに純朴であり可愛い。

しかし、「仮面」は「仮面」である。「独裁」と同様、そんなに人を長く

欺いたり、虐げたりできないことは昨日のフセイン元大統領の死刑執行を

例示するまでもない。

政治でも会社でもトップにたつ人は、明日からの新しい年を迎える前に

今年の自分の歩んだ道や活動で「人の道に、或いは企業経営の道」に

反することをしなかったか自省する日にして欲しい。

今年一年のこのブログのご愛読に感謝すると共に、来年は皆様にとって

一層幸多く勇躍の年であることをお祈り致します。

清水

昨日寺の管主が今年一年の世相を漢字一字


TOYOTA (TOYOTA HPより)


昨日のこのブログで、国内では初めて2兆円の営業利益をあげ、

世界全体の販売台数でも、米国GMに肉薄し来年には世界一に

なると書いたトヨタ自動車が、60億円の申告漏れを行っていた。

今朝の朝日新聞の一面に、トヨタ自動車が043月までの3年間で

60億円を超える申告漏を名古屋国税局で指摘されたとある。

手法は、オーストラリアとブラジル海外2子会社への輸出の際に、

本来の単価より安く売ったり、販売経費を本社が負担するなどで

本社の利益圧縮を図った単純なものである。

世界各国に拠点を展開するトヨタ自動車は、移転価格制など各国の

税制などは十分熟知しているはずである。今年の九州でのリコール

隠しに続く汚点である。

驚いたのは、鈴木武・トヨタ自動車専務(財務担当)が「きちっと

処理しているつもりだが、指摘内容はよく覚えていない」である。

世界的企業に成長し、二代続けて経団連の会長を輩出している為か

今年の7月にはリコール隠蔽で熊本県警に書類送検されたものの、

大きな問題ともならなかったが、この専務の発言は正しく同根にある

のではなかろうか?

トヨタ自動車のHPには、リコール情報が驚く位多く掲載されて

いる。これは自動車のIT高度化と生産に追いつかぬ技術者不足

主因であるが、さらには経営者の奢一因ではと考えたくなる。

トヨタよお前もか? 「奢るもの久しからず」を肝に銘じ、

下請け企業と共に繁栄する「新トヨタカンバン生産方式」を導入し、

真に日本を代表する世界的企業になって欲しい。


司馬 遼太郎
坂の上の雲〈1〉

今年は景気拡大が、いざなぎ景気(4年9ヶ月)やバブル景気(4年3ヶ月)

を超え4年11ヶ月の戦後最長を記録した。

今年を象徴する東京株式相場も今日の納会で日経平均株価は、終値が

1万722583銭と前年末を111440銭(6.92%)上回り年間ベースで

4年連続で上昇した。

トヨタ自動車が国内では初めて2兆円の営業利益をあげ、世界全体の販売

台数でも、米国GMに肉薄し来年には上回るまでに成長してきた。

来年の07年は、どんな企業がこのトヨタに続くのであろうか?

「日経ビジネス」新春合併号では、司馬遼太郎の『坂の上の雲』を目指す

辺境」の「大志」をもつ企業が世界一を目指すという。

取り上げられた企業は、『坂の上の雲』の舞台の松山の小型ボイラー製造で

最近は島田伸介のCMでお馴染みの三浦工業、京都のベンチャーの老舗

堀場製作所のほか、テルモ、公文教育研究会、ガリバーインタナショナル、

富士メガネそして三菱電機である。

この中の堀場製作所http://www.jp.horiba.com/ )は、創業者で未だ健在の

堀場雅夫最高顧問が考案した社是「おもしろおかしく」が今日を築いた。

自動車の排ガス測定装置の世界シェア80%を占め、半導体、医療や環境

分野にも成長戦略を描く優良企業に成長しているという。

この「おもしろおかしく」の実践者を「ホリエモン」ならぬ「ホリバリアン

と呼んでいる。当社のプロジェクトはPerformance( 成果)Learn( 学習)

そして Enjoyment(喜びや楽しみ)でのユニーク評価を実践している。

堀場雅夫最高顧問は、「おもしい仕事をする」か「おもしろく仕事をするか」

2つしか成功の道がないという。すきな仕事の生産性は2倍や3倍も上がり

疲労度も半分か3分の1であるという。

あのホンダも創業者故本田宗一郎氏の「ワイガヤ(わいわいがやがや)」

精神が浸透し今や世界の自動車メーカーになったが、堀場製作所も

正しくそうである。

自分の銀行時代の経験からも、「会社の雰囲気」でその会社の業績やトップの

資質を読んで、略100%近くあたっていたことを思い出した。

従って、社員に覇気がない或いは表情がくらい会社は、まず企業のトップ

先ず会いその表情や話を交わせば、「この社長の下では、・・・・」ということ

になる。

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堺屋 太一
団塊世代 「次」の仕事

経済企画庁長官を降りるや否や、作家活動や講演に多忙な日々を送る

堺屋 太一氏であるが、今世紀の新たな「社会コンセプト」を描こうと

主張している。(「日経ビジネス」新春合併号)


氏にいわせると、戦後日本の社会コンセプトは「経済大国・軍事小国」と

規格大量生産型近代工業社会」であり、それが1980年代までに

人類史上最も完璧な近代工業社会を実現したという。


しかし、その後「物から知識・情報」の「知価社会」に相応しい社会

コンセプトが求められ、最近までの17年間の11内閣はいろいろな

改革」を試み、それなりに成功した。しかし、先の「戦後の2大

コンプセプト」の変わる新たな絵を描けていないと強烈に批判する。


そこで、堺屋 太一氏は、世界的な知価革命を受け入れて「自由+

セーフティネット」志向で社会戦略を樹立すべきという。


「団塊の世代」の名付け親であるが、この「自由+セーフティネット」

戦略はなかなか難解である。これに関する近著を待ちたい。


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SCE (SCE HPより)



2006年後半は、ソニーにとっては悪夢であった。パソコン用電池の発火

問題に家庭用ゲーム機「プレーステーション3(PS3)」の発売延期と

値下げである。


「日経ビジネス」新春合併号では、053月に出井伸之の後に着任した

ハワード・ストリンガー会長兼CEOのインタビューとその人事を通して

ソニーが挑む再生を掲載している。


ソニーは、1946年の創業以来の「ソニーらしさ」は「技術」と「ソフト

の微妙なバランスの上に成り立ってきたといわれる。


121日、「プレーステーションの父」とまで言われた久多良木健ソニー・

コンピュータエンタテイメント(SCE)会長兼CEOが第一戦を退くことで、

ソニーは「脱・技術神話」から「ソフト中心」の成長へと舵をきったという。


久多良木氏は、1994年にプレーステーション(PS)を発売後11年間で

6400億円を稼ぎ出したが、PSでライバルに勝つために半導体の自作に

こだわった。PS3用半導体だけでも約5千億円の半導体投資である。


しかし、このPS3は数回の発売延期、出荷目標台数の下放修正そして

ライバルのWii(任天堂)やXBOx360(マイクロソフト)の低価格品

に対抗するための価格引き下げで、073月期には約2千億円の赤字を

齎しそうである。


この路線対立から抜け出し、デジタル家電の中核を担うソフトウェアの

開発力を上げる「ハード中心」から「ハワード」による「ソフト中心」

がソニーを再生させるかが今焦点となっている。


日本を代表する「世界のSONY」が、米国で会社名HONDAが動詞

onda(車を運転する)」に使用されているように「It’ s a Sony(それは

ソニーにきまっているよ)」が再度普及する日を心待ちにしたい。



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ウィリアム バーンスタイン, William J. Bernstein, 徳川 家広
「豊かさ」の誕生―成長と発展の文明史

派遣川柳 ((社)日本人材派遣協会HPより)




先日の「派遣川柳」100選の中からいくつかを紹介したところ好評で

あったので、続編を紹介したい。


今回は、1)派遣者の立場からと 2)派遣受入先との立場で書かれたもの

の分けていくつかを紹介してみたい。


まず、派遣者の立場や心情が表されている作品は


「ありがとう」 やる気に一番 効くサプリメント

惜しまれて もう来れないの?と 言われたい

社員より 嫁にしたいと 気に入られ

派遣によって 初めて感じた プロ意識

褒められた “君のお陰で 残業なし”


と派遣者のプロ意識ややる気が垣間見える作品である。


一方の、派遣受入先の派遣への信頼や待遇等の作品は


のぞみより 早いよ派遣の うわさ号

マンネリに 派遣加わり やる気わく

そんなこと 派遣に訊くな 正社員

社長さん 派遣とはさみは 使いよう

誰よりも 派遣が光る 我が職場


と派遣社員の必要性や存在感を理解している会社も多いことが

表れている。


最後に、最近偽装請負が社会問題となっているが、請負の要件に

派遣者の指揮命令は、派遣元(派遣は逆に派遣先)」を表す作品と

して、


指示するな! 派遣じゃないよ オレ請負


があるが、読者は派遣請負の理解の一助にしてほしい。


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五十嵐 らん
明日から中国で社長をやってください

SONY (SONY HPより)




今年創業60周年を迎えたソニーは、今危機にあることは衆人の知るところ

である。


そのためかソニーに関する記事が「文芸春秋」新年特別号と「日経ビジネス」

新春合併号に同時に掲載されている。


「文芸春秋」新年特別号では、ソニー元上席常務で作家の天外 伺朗

(てんげ しろう)氏が、危機の本質は「成果主義がソニーを破壊した」と

論調している。


今のソニーから、「燃える集団」がなくなったことであるという。創業者の

井深 大氏は、エンジニアの心に火をつけて、技術に命をかけるスーパー

エンジニアに変身させる名人だったという。


井深さんの経営は、内側から自然にこみ上げてくる「内発的動機」に基づき

行動するフロー状態―「燃える集団」を無意識につくっていたという。


今のソニー社員に内発的動機を失わせたものは、1995年頃から導入された

「業務の成果と金銭的報酬を直接リンクさせれば、社員はより多くの報酬を

求めて仕事に没頭する」成果主義であるという。俗の「目の前ニンジン

手法である。


ところが、井深さんの口癖は「仕事の報酬は仕事だ」と成果主義と全くの

逆であったという。


最後に、天外氏は井深さんのマネジメントを「長老(徳のある人)型」と

呼び徳のあるトップに率いられた集団は自律的に目標に向かい、一丸と

なって燃える。それがソニーが輝いていた時代のマネジメントだったという。


最後に、一般的なダメ上司の類型を6つ挙げている。

マイクロ・マネジメント型― 細かいことまで自分の思い通りに

ならないと気がすまない。

馬頭観音型― ことあるごとに部下を罵倒、叱責する。

ヒラメ型― 常に上司のほうを向いている。

逃げまくり型― 保身に走り責任を取らされないことだけ考えている。

放任型― 何もしない。

 改革かぶれ型― 自分を改革のヒーローと位置づけ自分流に変更したがる。

   ※この⑥は、詳細説明からも出井前CEOを暗に指している気がする。


皆さんの周りにこの六つのタイプに当てはまる経営者や上司はいないでしょうか?

このような上司の下では「心の病気」に罹りやすくなるので、各自が自己防衛を

考えて欲しい。


「日経ビジネス」新春合併号の現CEOH・ストリンガーCEOらの記事は追って

紹介することとしたい。



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野村総合研究所, 野村総研=
2010年日本の経営―ビジョナリー・エクセレンスへの地図
城山 三郎
城山三郎伝記文学選 (5)

今年の自由国民社刊「現代用語の基礎知識」選の流行語大賞は「品格」と

イナバウアー」と先日発表された。

今年の最後の日曜日でクリスマスイブの今日、自分にとっての今年は

どんな年であったであろうか? それを一言で表すと「」としたい。

「真」を新明解国語辞典で引くと、①本当、まこと―真偽、真実、真価

真情など ②真理―真善美 ③真書(楷書・真打ち)の略とある。

今年の代表的事件は、耐震偽装、偽装請負、談合やライブドアなどの粉飾

決算であろう。いずれも「」と対峙する「」による行為である。

企業で現役の身にあると、この経営者の行動や判断は本当に正しいで

あろうか。社員に、顧客にそして社会に受け入れられるだろうかという

場面に多く出くわす。今年は特に勇気をもって「真」を通さなければ

ならないと公私共に感じた一年であった。

作家の城山三郎氏も「儲かればいいは、企業が掲げる夢やビジョンに非ず

哲学なく儲けている会社は大きくならないし、いつか必ず何かの事故を

起こす」と語っている。(全く同感である。)

続けて「日本人はこれまで几帳面に面目にやってきた。その美質を

失わない限り、(日本は)今後問題が起きても心配することはない」と語る。

(「日経ビジネス」新春合併号から)

そして、定年が近づき「職縁社会」から「知価社会」(堺屋太一氏の造語)を

迎える年齢になると、自分にとっての「真」の仲間は誰だろうと考える。

昨晩、それを考えながら例年どおり年賀状をパソコンで作成したところ、

枚数は200枚から70枚に大幅に減った。しかし、「真」の恩師、先輩、

同期、後輩宛だけの心のこもった年賀状になった。

読者の皆さんの今年はどんな年でしたか? 一言で表して振り返るのも

いいものですよ。


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スザンヌ バーガー, MIT産業生産性センター, 楡井 浩一
MITチームの調査研究によるグローバル企業の成功戦略

ありがとう (ありがとうの原作本)


昨晩勤務終了後、クリスマスを迎える直前の週末の銀座の雑踏の中を

避けるように、丸の内TOEIで映画「ありがとう」を見てきた。

この放映の最終日に拘わらず、年配者も多くそれなりの観客が、感動して

中には涙声を出しながら見ている方もいた。私も涙腺が緩んだ。

この映画「ありがとう」は、阪神・淡路大震災神戸市長田地区で被災し、

自ら街の消防団員として被災者の救助にあたった古市忠夫氏の実話である。

古市氏は、長田地区を二度と火災による二次災害を起こさない広い道路と

公園等をつくる区画整理事業に反対する地区民を説得し街の再興にリーダー

シップを発揮した。これだけであれば、大地震だけのノンフィクションである。

この実話には、あっと驚く奇蹟が展開される。古市氏は大震災前は写真店を

経営していたが、翻意しプロゴルファーを目指し日々練習に明け暮れついに

還暦直前にプロゴルファーテストに合格し、シニアプロとなるドラマである。

この映画の底流に流れるものは、6千人以上の死者を出した大震災の経験が

その後の人生観-以前からの夢にチャレンジーを一変させ、またこの

大震災による地域住民や家族の暖かい支援・協力そして主人公・古市氏の

関係者や被災死した人に対する忘れない「ありがとう」の感謝の気持ちである。

私の弟もこの1995年1月17日、神戸市灘区でこの大震災に遭遇したが、

幸いにも家族は皆無事であり、たまたま1ヶ月前に新築した作業場兼倉庫

に移り近所の住民の避難所としても提供したというが、この悪夢は一生記憶

から離れないと今でもいう。

この映画を通じ、大震災の凄まじさと東京でも起きる可能性の高さからの

不断の準備と、プロゴルファー古市忠夫氏が被災地の人に与えた計り知れない

勇気と笑顔をもたらした努力に惜しみない拍手を送りたい。

また、われわれも日頃の仕事を夢や勇気を持って取り組む姿勢が大切であると

痛感すると同時に最近イジメから自らの命を絶つ小・中・高校生の人に是非この

映画の再映やビデオ等で見て「人生の素晴らしさ」を理解してもらいたい。


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