沼津 (沼津市HPより)


この週末、懇意にしている中小企業の年一回の協力会社の会合と懇親会に

招かれ、沼津の温泉付ホテル(旧厚生年金会館)で一泊してきた。

この会社の社長によると、3年前独立して自分の会社を作る以前の

親の会社の代から、この会合を開催しており今年はなんと19回

迎えるという。

約30社位のメンバーのうち今年は22社が参加していたが、毎年この

会社と協力会社が共通のスローガンの下、協業関係を維持しようという

もので今年のスローガンは「報告、連絡、相談は信頼の懸橋」であると

いう。

このグループの業種は、昨今厳しいといわれる建築関連の企業であるが

意見交換の場でも、昨今の材料費の急高騰が工事代に転嫁できず困っている

意見が太宗であり、同席のメーカー諸氏も困って机の下に今にも潜りそうな

程であった。

しかし、長年このような厳しい中を経験してきたからだろうか、

会合の後の懇親会は、大いに飲み若いコンパニオンを楽しませる元気ぶり

に感心したものである

やはり、今日本の好景気は大企業のみで、中小企業や個人(消費者)には

浸透していないことが明らかなようである。

自民党の日銀の独立性を蔑ろにする姿勢には賛成できないが、日銀は今少し

日本全国の景況の回復をみて「利上げ」を判断すべきであろう。

逞しい中小企業の経営者や社員の人と一緒になって飲食し、露天風呂で

長居をしていたら、日頃つまらないストレスで免疫力が低下している

小生は、恥ずかしくも風邪をひいて帰ってきてしまった。

森 達也
東京番外地


(お詫び)

1月10日の東京タワーの記事で、主人公中川雅也の入学大学は、多摩美大と書きましたが、武蔵野美

間違いでした。読者からご指摘を受けました。すみませんでした。

防衛省HP (防衛省HPより)


9日に防衛庁が内閣府の外局から独立し防衛省が誕生したが、

安倍首相は、「脱・戦後、新たな美しい国作りための基礎であり、

大きな一歩」とこの省移行の意義を強調している。

今後は、自衛隊による国連平和維持活動(PKO)や国際緊急援助等の

海外活動が国防と並び「本来任務」になるが、戦争への道につながら

ないかと心配していると、今25~35歳のロストジェネレーション

愛国世代が増えているという。(1月9日付け朝日新聞)

普段は学生や社会人であるが、有事の際に後方任務を担う予備自衛官

なるため実射などの訓練をしている予備自衛官補が06年度は1260

採用され内25~35歳が3、4割占めているという。

総合研究大学院大学の学生の杉浦学さん(29)もその一人であるが、

この応募の背景に遭遇した阪神大震災や地下鉄サリン事件そして東大

大学院卒業後に入社した重工メーカーの業績悪化による退職にある。

つまり、会社も政治も信頼できるものが身の回りにないと脱力感にある

時に、この日本が身近で守る、愛すべき存在であったという。

また、山崎輝久さん(28)はヒップホップグループに属し、ライブ

ステージで愛国の歌を歌っている。「信頼できるのは仲間、家族、地元と

日本。社会はどんどん崩れていっている」という。

今日の日本の政治はしかたないとしても、せめて世界の経済大国である

日本の会社は、社員に信頼される存在であって欲しいものである


東京タワー (東京タワーHPより)



一昨晩、フジテレビでリリー・フランキーのヒット本「東京タワー~

オカンとボクと時々、オトン」の初回放映を見た。

この「東京タワー~」の本は、昨年息子がいい本だからと読み終えて

家に持ってきたのを家内も読み感動して米国の友人に贈った本である。

東京タワーは確かに首都東京の象徴であった。我々団塊世代にとっては

中学や高校の修学旅行コースに必ず入る名所である。

私も、中学三年生の修学旅行で東京タワーに上り東京の街を一望した

記憶が鮮明に蘇ってきます。

この本を読んだ読者や視聴者が多いだろうから、紹介するまでもないが

初回は、筑豊出身の中川雅也が小さい頃から女手一つで育ててくれた

母のもとを離れ、多摩美術大を受験、見事合格し東京に到着して故郷の

母に電話する公衆電話ボックスから、ひときわ輝く東京タワーがみえる

・・・・。

この時代背景は昭和50年代半ばであるが、田舎から東京に出てくる

若者にとっては、30年代から変わらず東京タワーは大都会東京の象徴

夢と不安をもたらす魔物―であったのだろう。

その東京が、土地バブル後再び大膨張していると「日経ビジネス」が

1.8号で特集を組んでいる。

今、東京には既にできた秋葉原UDXビルや新丸の内ビル建て替え等

100棟の大規模オフイスビル建設計画があるという。

アジアを代表する世界の金融・経済センターを目指し、中国の上海、

香港やシンガポールとの競争の展開から必然のビルラッシュであるが、

これでは新設の大規模ビルで東京タワーが見えなくなる日も近いのでは!

なに、向島に第二東京タワーの建設が予定されているから大丈夫だって!

東京タワーは日本の高度成長萌芽時代の産物であり、集団就職や大学進学

で上京した若者のシンボルであったから、高ければ或いは、第二が建つ

からいいものではない気がする。



東京都庁 (東京都庁、同HPより)



新年早々、渋谷区の歯科医師一家での次男の姉切断殺害事件が起き

日本の正月をすっかり暗くしてしまっている。


昨年から発生している児童の殺害やいじめ自殺とは衝撃が違うのが、

医師という裕福でエリート階層で起きた悲惨な事件からであろう。


最近は国立大学の医科・歯科学部の採用人員が増えているものの、

一般医師や歯科医師の道を選ぶ人は、親が医科・歯科を営む子弟

多いのは昔と変わらない事実である。


その理由は、医・歯科学部に入学するまでの塾や予備校の授業料が

高額であり(今回の容疑者の年間の予備校費用は3百万円という)

入学すれば6年間の授業料(特に私立)の高負担があるから、

自ずと金持ちの一般医師や歯科医師の子弟しか選択できないのである。


この事件と関係なく検討されていたのであろうが、タイミングよく

都が、大学の医学部以外の卒業生や社会人にも医師になれる新たな

専門職大学院「メディカルスクール」に関する報道が流れた。


モデルは、臨床中心の4年制の米国やカナダのメディカルスクールで

既に実施されている法科大学院(ロースクール)の医療版であるが

驚くことに米ハーバード大のメディカルスクールの7割が文科系

出身者である。


実現までには医師法の改正や構造化改革特区の申請等に、何よりも

大きく立ちはだかる厚生労働省や医師会が大きな障壁である。


石原知事の横暴さや都政の私物化には不快感を持つが、彼特有の

大胆な発想で国を動かし「医師への道」に風穴を開けてもらいたい。

 一昨年中小業融資に特化した「新銀行東京」を設立したが

   経営は未だ軌道に乗らず苦戦していると聞く。

発想(戦略)良し、実現(戦術)難し」にならないよう

 祈りたい。


しかし、今は医者も医療費の引き下げや都心の競争激化の一方

最新医療機器の導入などで経営は楽でなくなり倒産もあると聞く。


この時代に、医師に不向きな子供や3浪~4浪も長期に亘り受験で

医師になる前に頭脳が疲れてしまう子供が国家試験後、手術でメスを

握られても怖いだけである。


これに匹敵するのは、経営能力や社員をリードする器でない子供を

社長にさせた三洋電機や日本ハム等や多くの中小企業の事業承継

あろう。



リリー・フランキー
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~





堺屋 太一
団塊の世代

昨朝のテレビ朝日のサンデープロジェクトは、「団塊世代の退職」を

テーマに名付け親の作家・堺屋太一氏や舛添要一、菅直人、山本

コータロー等団塊世代が討論を展開していた。

堺屋氏は、戦後1947年から49年生まれの団塊世代を、戦後の

経済成長の強力なエンジンであったがブレーキを踏めなかった為に

バブルの崩壊をもたらした世代と総括している。

然しながら、今年から3年間で700万人が退職する団塊世代には

退職後に「黄金の十年」にするために、今後の生き方として

1)年齢観を変える― まだまだ若く実年齢より10年若い

2)労働ビッグ・バン― 自由自在の働き方をする。

3)団塊ジュニアJrの自立― いつまでも子供を支援しない

と提唱している。

確かに、我々団塊世代は学校や社会での出世競争、持ち家・ローンや

ジュニアへの教育投資で約40年をあっと過ぎてしまった気がする。

出演した団塊世代のメンバーの討論は、戦後の貧しさや大学時代の

学園紛争等懐古話に終止し、またサラリーマン経験者がいない為か

あまり参考にならなかったが、いずれにしろ日本に「新しい価値」を

生みだしていきたいものである。

「日経ビジネス」は今年最初の1.8号で、躍進する女性の特集を

組んでいる。それは「ひと劇場スペシャル―Jwoman’07 型破りな

女たち」である。

これには、松下電器、丸紅や鈴民精密工業所の女性管理職や名工、

さらに名古屋競馬騎手に滋賀県知事たちの活躍ぶりを紹介している。

しかし、日本の政治や企業での意志決定権者(所謂管理者)の女性

比率は世界43位と下位である。因みにノルウェー、デンマークの

社会福祉が充実した北欧諸国が上位を占めている。

この背景にあるのは、明治以降の富国強兵、経済の復興成長下での

約100年続いた日本の「男性優先・優位」社会制度と考えられる。

今年からはじまる団塊世代の退職と軌を一にして、女性が能力を発揮

し、活躍する場が広がる「女性進出先進国」への元年になることを

「日経ビジネス」誌同様期待したいものである。

堺屋 太一
知価革命―工業社会が終わる 知価社会が始まる

 


上海外灘 (上海外灘)



ジャーナリストの莫 邦冨(モウ バンフ)が、朝日新聞のコラムで

「中国語を話せますか?」と、日本人幹部の中国語習得を薦めている。

莫さんが言うには、蘇州に進出している某有名日系企業の工場長が、

3年以上も中国に滞在しているにも拘わらず中国語は話せないで、

少しも自省の念がないという。

彼の「中国語は俺にはわからない。従業員には日本語を学ばせている

から(自分は)中国語を学ぶ必要は感じていない」に憤りを感じたという。

これには、私も2つの点から莫さんと同感である。一つは、故事にもある

虎穴に入らずんば虎子を得ず」を挙げるまでもなく、現地の人と公私

共にコミュニケーションを深めるためには現地語習得が必須であること。

いまひとつは、日本の企業に勤める身として必死に日本語や仕事を

学ぼうとしている現地採用の社員に対する不遜な奢りである。

このような幹部は、海外での幹部としての資格はなく早く帰国させる

べきと考えるのは海外駐在をした人は十分理解してくれるはずである。

莫さんは、一方で中国語習得の必要性をきちんと認識している企業の

一社として三菱商事を紹介している。

三菱商事は、05年の新入社員全員に内定から入社までのインターネット

による100時間中国語講座受講や入社後の会話研修さらに北京大への

語学留学の制度等があるという。

日本を代表する商社である三菱商事だからというなかれ!

今、世界で活躍するビジネスマンは英語は当たり前でそのほかに

1~2つの外国語をマスターしている時代である。

英語、仏語、スペイン語などを駆使するあの日産自動車のカルロス・

ゴーンさんを挙げるまでもない。・・・日本語は苦手or難しいのか

聞く機会がないが、だから日産の業績も下降気味・・・・・

今年の自分の目標に「中国語の勉強」を思いだしたので、ここでこの

BLOGを終えることにしよう。





出初め式 (出初め式、NIKKEI NETより)



7日までが正月というのに、6日の今日もう正月気分がどことなく

失せてみえるのは、やはり「時の流れの速さ」のせいであろうか?

しかし、今朝の朝日新聞では、「今年は、去年より明るい年になる

の正月用アンケート調査を掲載している。

それに対する回答は、2551人のうち

   はい(明るくなる)・・・・・21%

   いいえ(暗い)・・・・・・・41%

   わからない・・・・・・・・ 38%

である。

「はい」と答えた人のその理由は?(二つまで選択回答)

   ①景気回復の兆しが見える・・・・268人

   ②大手企業の収益の拡大・・・・・111人

   ③雇用環境の改善・・・・・・・・・92人

「いいえ」の上位は

格差社会が広がる・・・・・・・724人

社会保障の先行不安・・・・・・337人

凶悪犯罪が多発・・・・・・・・212人

これを自分なりに総括してみると、

2007年は、景気の回復が期待できるもののその恩恵は中高年や

中小企業までには行き渡らず、教育や社会犯罪そして企業の不祥事

などの「世の歪み」が去年以上に現われる。

といえようか?

しかし、格差社会はやる気のある若者だけでなく高齢者にも

例えば、起業や中国等海外での再就職の機会をもたらす機会を

与える、政治や他人に頼らない「自立社会の到来」でもある。


山田 澤明, 神尾 文彦, 齊藤 義明, 井上 泰一, 野村総合研究所
2010年の日本―雇用社会から起業社会へ

東証 (4日の東証大発会、ashi.comより)



主要企業のトップが、仕事始めの昨日「今年の年頭所感」を発表している。

その所感のキーワードを3つのテーマにわけ、其々の企業を上げている。


その3つのテーマは

1)成長加速

2)足場固め

3)社会と調和

であり、予測された余り変わりばえしないテーマである。


そして、そのテーマにあった経営トップのキーワードとして

1)成長加速

攻めの姿勢―KDDI,キリンビール

イノベーション―富士通、日本IBM,日本オラクル

進化と改革―三菱マテリアル

2)足場固め

内部統制・リスク管理―ヤフー、大和ハウス

品質―キャノン、資生堂、積水ハウス

教育投資、職場環境の整備―日立造船、」NTTデータ

3)社会と調和

高い倫理観―CSKホールディング

 コンプライアンス―ヤマハ発動機、日清製粉Gr本社

地域社会や自然環境と共存―大塚製薬

などが上がっている。


なかでも、面白いと感じたのは

稼ぐ力―ダイエイ

品格―トヨタ自動車

膿(うみ)を出す―東京電力

原点回帰―東京ガス、三越、豊田自動織機

であるが、当たり前であったり、外部には知りえない事情が垣間見える

キーワードである。


これらの社長の年頭所感は、経営幹部が本社ホールに集められたり、

世界や日本全国に通信回線を通じ流されるものであるが、

大体秘書の原稿を読み上げているだけに、政治家の国会答弁と同じで

なかなか社員の奥底まで伝わらないのが一般的であろう。


それより、この一年現場に足を運び、自分の思いや理念を伝える努力

よほど大切である。




佐野 真一
渋沢家三代

雷門 (浅草・雷門)


あっという間に正月の3ケ日が過ぎ、今日から仕事始めである

明日からの仕事始めの会社も多いとみえ、今朝の電車はいつもより

空いていた気がする。


もう今年も3日が過ぎ、何をしたのであろうかと振り返ってみると

1日は、地元の神社での初詣と厄払いそして家族が久し振りに

そろったので、子供達の将来の配偶者になる友達を入れての

正月家族パーティである。


米国駐在時は、略毎週のように友人達で持ち回りのパーティを

やっていたのが懐かしい。


最近の日本は低俗な隠し居芸や運動ゲーム、そしてこれに最近は

下品で凄腕の細木数子の「占い」番組がテレビを席捲し日本の

正月風情をぶち壊している。―もっとも前夜からのNHKの

紅白歌合戦から続いているが。


2日は、昨晩の二日酔いが少し残っており、犬の散歩と

読書そして久し振りに実家にもどった息子と会話をかわす。


3日は、地元の神社に加え厄落しに浅草の浅草寺に出かけた。

ところが、どこからあつまってくのだろうかと思える程の参拝客が

雷門まで並び、「境内まで2時間、お参り30秒」である。

これでは、厄払いも願い事もかなわないではと悔やまれる。


さあ、気合をいれて今日から仕事に励もう!



マークス 寿子
日本はなぜここまで壊れたのか




ANA (就活1位の全日空HPより)


 

今年から、大学の定員と志願者数が等しくなる「大学全入」時代が

始まるという。

今朝の朝日新聞によると、2006年の主な学部別志願者を10年前と比較

しているが、上位の増加と減少の学部をみると

   看護学部― 133.8%

   医学部 ―  20.0%

   商学部 ― ▼44.1%

   経済学部― ▼39.8%

   理工系学部―▼35.8%

とある。

高齢化社会による需要増と就職活動(就活)の必要のない、資格が

ものをいう看護と医学部で特に医学部人気が過熱しているという。

企業が求めるのは、コミュニケーション能力や問題解決能力であり、

本当に社会に通用するのは、「学歴」でなく「学力」であるという。

その証拠に、ある経済団体が一流企業を対象に行った調査で就職試験で

卒業大学を重視する企業は、200社余りのうち1社だけであったと

いう。「学力」には賛同するが、この調査結果は信用しがたい

今朝の日経新聞の2008年卒業予定学生の志望企業ランキングでは

  1位  全日本航空

  2位  電通

  3位  資生堂

  以下  みずほFG、サントリー、三菱東京UFJ銀行、フジテレビ

      三菱商事、野村総合研究所、NTTドコモ

で見るように、有名大学の大手志向が容易に推察される。

さらに、この「学歴社会」がこの日本の深層部に根付いている証左は

月刊「現代」新春特大号で『知事&市長849人の「偏差値」』の

特集から読み取れる。

この特集では、「地方自治の命運を握るトップの能力」の見出しで知事や

市長の出身大学そして高校と偏差値を掲載し、東大卒知事は47人中

24人、市長の出身大学のトップは早稲田大などと紹介している。

私の経験からいうと、「有名大学」や「大企業」は人材やノウハウの

宝庫であり、その環境の中で育ち揉まれることは人生でとても有益な

ことである。

従って、私はどちらかというと「学歴・大手志向」賛成派といえよう。

しかし、「学歴」については欧米の大学のように「入容卒難(入学容易、

卒業難関)」にする、「大手志向」については5年位で自分の能力を

見極め将来を決める覚悟で仕事に取り組むことである。

残念ながら、今の日本の中小企業には優秀な新人を育成する余裕と

彼らを魅了する経営者が少ないことである。

逆にいえば、そのような育成システムや社会に受け入れられる理念ある

経営を行っている中小企業は、金の卵にとっては「大穴」である。

このブログでもそのような中小・中堅企業を発見し紹介できれば

本望である。



福沢 諭吉, 富田 正文
新訂 福翁自伝