蝦読weekly 20240617~0623 | 50までの抵抗

50までの抵抗

50代半ばのおじさんが主にランニングと読書で加齢に抵抗するブログ

 蝦読weeklyです。
 

斎藤成也著 『人類はできそこないである 失敗の進化史』
 人類の進化に関する一考察です。
 人類の進化についての本を読むのは好きなので、この本も例に漏れず楽しく読むことができました。ヒトは生物としての最高到達点ではなく、むしろ失敗を積み重ね、もろもろ負け続けたので生存することができたという説はなかなか説得力はありますが、著者の想像や妄想も多く語られていて、根拠に乏しいと感じるところもあり、ややモヤッとした読後感でもありました。この著者の他の著書を読めば、また印象も変わるのかな?




本郷和人著 『歴史をなぜ学ぶのか』
 歴史を学ぶ意義を壬申の乱、平将門の乱、源平合戦と承久の乱、応仁の乱などをテーマにして語る本です。
 上記の出来事の経緯や背景を見つつ語られる日本の歴史学の課題や歴史を学ぶべき理由。歴史好きとしてはなかなか伝わらない「歴史を知る意味」を改めて明らかにしてくれる構成が嬉しい限りです。帰納法と演繹法、皇国史観と唯物論、権門体制論と東国国家論などなど改めて歴史観の豊富さを感じさせてくれる一冊。



やなせたかし著『あんぱんまん』
 幼稚園で読み聞かせてもらって以来の読了です。
 40数年ぶり。懐かしかったなあ。タイトルはひらがななんですね。ストーリーはアンパンマンの基本です。自分の顔を食べさせて人助けをするヒーローのストーリー。アニメのようなポップな可愛らしさの絵柄ではありませんが、読んでいてホッとさせられます。やなせたかし、偉大です。