蝦読weeklyです。
田中芳樹著 『銀河英雄伝説5』
月1全巻読破チャレンジ5ヶ月目。
バーミリオンの戦いの顛末。ストーリーとしては知っているはずですが燃えます。ヤンとラインハルトの直接対決。結末は意外な形で迎えますが、完全決着であれば描かなければならないものがあるでしょうし、5巻の段階ではこの決着がベストだと思います。私はヤンの生き方や考え方に共鳴できるので、ヤンの活躍が描かれるのは嬉しい限り。
すでに気持ちは6巻にむかっています。
アリストテレス著 『詩学』
再読。『銀河英雄伝説』と『枕草子』の間にちょっと読もうと思っていたら、ついつい読み耽ってしまいました。
私は特に詩を作ったり、何らかの作品を作ったりしている人ではありませんが、何故かたまに読みたくなってしまいます。紀元前の創作論は現代にも通じる。当時の詩作や作劇の視点が垣間見えて面白いんですよね。
NHK大河ドラマ『光る君へ』がとても面白い!
平安貴族の時代を描いたドラマというだけで新鮮なのに、脚本は素晴らしいわ、俳優の演技も演出も見事。藤原道長とか紫式部とか清少納言とか有名人は出てきますが、いわゆる「戦い」という派手なイベントがなくても十分に魅せる時代劇・ドラマを作ることができると感じています。
0526放送回では清少納言が『枕草子』を作ることになる背景が描かれまして、そこにまひろ(紫式部)を絡めてくるのが創造だろうけど上手いよなぁと。清少納言役のファーストサマーウイカ、清少納言が仕える定子役の高畑充希の演技をはじめ、ここまでの様々な積み重ねが効いて、余韻の強く残る話となりました。
……ならば、読書を趣味とする者として『枕草子』を読みたくなるでしょう!
とりあえず光文社古典新訳文庫なら読みやすいだろうということで購入。5月最後~6月最初の読書として読み進めています。
『光る君へ』で描かれていることが事実であるかどうかはともかく、描かれたことを背景にして読むと一層趣き深く感じますな。