蝦読weekly 20230730~0806 | 50までの抵抗

50までの抵抗

50代半ばのおじさんが主にランニングと読書で加齢に抵抗するブログ

 1日遅れました。
 蝦読weekly、今週読了した本はこちらです。


中島敦著 『中島敦作品集』
 著者の作品については文庫で一度作品集を読んでいますが、今回はKindleで安く買えたのもあり、端末を持ち歩いては時間を見つけて読み続けてきました。
 かつて著者の作品集を読んだ際には、著名である「山月記」「李陵」悟浄の2作はもちろん、「弟子」「名人伝」が印象に残りました。改めて読んでみると既出の作品はもちろん、「盈虚」「牛人」「文字禍」「妖氛録」あたりも面白いと感じました。「光と風と夢」は初読みでしたが、読んでる最中はスティーヴンソン(『ジキルとハイド』『宝島』の著者)の日記の翻訳かと思わせる内容でしたが、検索してみると著者の作品なんですね。驚きました。
 私の中では夏目、芥川の次に来る「好きな日本人作家」の1人。漢詩を読むようになって、より著者の作品の面白みが増えたような気がしますし、物語の舞台が古代の中国や南洋といった時代・地域設定も好みです。文体も何故か好きなんですよね。感覚が合うんでしょうか……。
 これからも文庫・Kindle問わず何度も読み続けるであろう作家です。


山口謠司著 『ん: 日本語最後の謎に挑む』
 タイトルにひかれてkindleのセールに合わせて。
 言われてみれば「ん」って謎の存在だよなぁと思っていましたが、「ん」をめぐって、空海、鴨長明、本居宣長といった歴史上の錚々たる有名人が関わっているのが面白い。言語の歴史と思想の潮流の関わりの大きさという指摘がすごく腑に落ちた。
 「ん」一文字を話題にここまで話を広げられるなんて思ってもいなかった。良い本。


『原民喜全詩集』
 久々に詩集を読みたくなり、今まで読んだことのない詩人の詩集ということで手に取りました。8月なので戦争に関わる本も読んでみたかったというのもありました。
 全体的に静かで寂しさに満ちた詩集と感じました。「原爆小景」は戦争の悲惨な姿をひしひしと感じさせてくれます。原民喜の生涯を知ると一層静けさが増すように感じます。「雲」が好きかなぁ。
 また読むと思います。でも、やっぱり詩は難しいです。

雷雷雷雷雷雷雷雷雷雷雷雷雷雷雷

 Netflixにある『THE FLASH』ドラマ版のシーズン1を見終わりました。
 非常に好きな作品でした。

 ヒーローものとしてのアイディアはもちろん、家族愛、仲間との絆、サスペンス要素……本当に面白かった。多くの謎を残してシーズン2に突入。しばらく距離を置きますが、きっとシーズン2も見ると思います。
 日本もヒーロー作品はたくさん作っているのに、こういう大人向けのシリーズものは、あまり作られませんよね。評価されづらいんだろうな、きっと。
 ただ、子ども向けの作品でも十分面白い。

 今の王様戦隊とか、1つ前の暴太郎戦隊とかスゴイもんなぁ。