#726 第22回「越前の出会い」感想~大河ドラマ『光る君へ』 | 歴史に遊び!歴史に悩む!えびけんの積読・乱読、そして精読

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まひろはついに越前へ、一方の京の道長には次々と政治問題が持ち込まれて悩むそんな大河ドラマ「光る君へ」 - NHK』の第22回「越前の出会い」について

まひろは、父為時に同行して越前に、道長は次々に難題が降りかかり、悩ましい状況におでこをつついて考える

第22回も、996(長徳2)年の話になります。

(NHK大河ドラマ『光る君へ道長、厄介な政治問題におでこをつついて考える(C)NHK)

 

今回の大河ではなんか困ったな、悩ましいなと思うとおでこをつつく道長さん。政敵伊周の自滅により、一条天皇の下での右大臣&内覧により政権トップとなって、ついにその道長さんの政治が始まりますが、おでこをなんどもつつかなければいけない政治問題がいくつも振りかかる回となっており、その一つはまひろたちと繋がる問題でもありました。

 

まひろは、父為時が道長さんにより漢詩の知識を期待されて抜擢された越前守として、越前国(現在の福井県)に同行します。そこで大挙してやってきた商人なのかわからない宋人たちを丁重に、事を荒立てずに追い返すことが為時が道長から受けた命でした。

 

越前国府に行く前に、宋人らに会うべく松原客館に向かいます。そこで宋人の商人の長の朱仁聡や、のちに医師だった分かる周明らと出会い、為時は、朱から自分たちが乗って来た船の修繕を前の国守に頼んでいたがいまだ出来上がらないと伝えられます。

(NHK大河ドラマ『光る君へ』松原客館にて宋人のもてなしをうける為時とまひろ(C)NHK)

 

その後、越前国府に向かい、越前介の源光雅、越前大掾の大野国勝ら職員らに迎えられます。為時は宋人の船の件や仕事でやる気を見せますが、光雅は買収していろいろ口出しさせないようにしますが、それを生真面目な為時が断ったので、彼らは面従腹背で対応し、為時はそれで体調を崩すなど苦しめられることになります。

(NHK大河ドラマ『光る君へ』為時に嫌がらせをする光雅国勝(C)NHK)

その最たるものとして持ち上がるのが宋人朱仁聡による松原客館の通詞三国若麻呂の殺害事件?です。これが都の道長の下にも伝わります。そもそも宋人を裁けるのか?裁くとしたらどんな処罰なのか?裁いたときの相克との国際関係はどうなるのか?などで道長の頭を悩ませることになります。

 

為時の越前国での越前国守としての働きは、私はよく知りません。ドラマでまひろが体調を崩した為時に代わって代筆して道長に宋人の件について手紙を書くなどで道長とまひろの関係を切らせないためにもの工夫としての一騒動なんだろうなと思っています。もし史料があったら読みたいなと思っています。

 

国際問題だけなく、長徳の変がまだ続きがあり、それが道長を悩ませます。

(NHK大河ドラマ『光る君へ』京に戻って来た伊周(C)NHK)

一つ目が検非違使尉の藤原公任が知らせてきたことで、太宰府に流されたはずの伊周が京に母の高階貴子に会いに戻ってきたということでした。高階貴子は亡くなり、伊周が恨みに思う姿が描かれ、今後の伊周のこの恨みがどう道長に影響するかが注目の伏線となります。

 

もう一つが、出家した中宮定子からもたらされた一条天皇の子を身ごもったので、この子を守ってほしいというお願いでした。

(NHK大河ドラマ『光る君へ』道長に一条天皇との子のことを頼む定子(C)NHK)

道長が定子の母の高階貴子の死についてお悔やみを申し上げに行くと、そこで中宮定子が道長に衝撃の告白をします。それは一条天皇の子を身ごもっていることと、その子を守ってほしいということでした。

 

一条天皇に知らせたところ、一条天皇は定子を呼び寄せたいと伝えますが、道長は定子はすでに出家していることなどから、朝廷を乱さないためにも反対します。正論と言えますが当然一条天皇は気分を害し、道長はこの件でも悩まされることになります。


そんな政治問題で悩まされる道長ですが、倫子は出てきませんが、明子とその子どもたちが出てきます。

(NHK大河ドラマ『光る君へ』明子と明子と道長の間の子ども達(C)NHK)

道長は、この明子との間の子どもと、倫子との間の子どもについて実は待遇がかなりはっきり分かれます。倫子の子どもは息子たちは藤原氏本流として摂政・関白に、娘は天皇に入内させて中宮や皇后などにします。一方の明子との子ども達についてはそのようなことをしません。道長が区別をしています。この22回の時点では分かりませんが・・・

 

最後は、光雅国勝らが逮捕した宋人朱仁聡による松原客館の通詞三国若麻呂の殺害事件について、同行してきた医師周明がそれがでっちあげであることを証明しようとしたところで終わったので、来週はこの事件がどう決着つくのか⁉っていうのが注目の終わり方でした。

 

藤原為時が越前国守として赴任したことは私も知っていますが、そこで具体的にどう活躍したのかっていうのは知らないので、このドラマではまひろと道長の関係に着目して、どう想像で起きなうのかっていうところが楽しみ方のポイントの一つなんだろうなと思いました。

 

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