#640 実資日記による貞元2年~『光る君へ』第一話 | 歴史に遊び!歴史に悩む!えびけんの積読・乱読、そして精読

歴史に遊び!歴史に悩む!えびけんの積読・乱読、そして精読

歴史をもっと知りたい!
本を読めば広がる光と闇を楽しんでいます。
歴史と読書記録。積読などをアップしながら、日本史や世界史を問わず歴史の考察などを発信します。

秋山竜次さんが演じる筋目を重んじ、あり方を重んじる藤原実資の日記『現代語訳小右記(1) 三代の蔵人頭 』で大河ドラマ『光る君へ』で描かれる出来事がどのように記録されているのか見ていこうと思います。まずは第1話について

円融天皇の東宮師貞親王が登場

 

現代語訳 小右記 1: 三代の蔵人頭 Amazon

現代語訳小右記(1) 三代の蔵人頭 [ 藤原実資 ] Amazon

 

  第1話 977(貞元2)年の記録 東宮読書始

藤原実資:21歳、円融天皇:19歳、藤原兼家:53歳

 

現代語訳 小右記 1: 三代の蔵人頭で残されている部分からこの年の事で分かることは、東宮師貞親王(のちの花山天皇)の読書始という記録です。

(NHK大河ドラマ『光る君へ』の師貞親王(のちの花山天皇)(C)NHK)

 

第1話で、藤原兼家より東宮師貞親王の動向を探るべく、まひろ(紫式部)の父の藤原為時が教育係として送り込まれます。東宮師貞親王はかなりぶっ飛んだ人のように描かれています。『小右記』では正直どんな人となりなのかまでは記録されておらず、3月28日に読書始が行われたと淡々とした記録になっています。

 

『東宮読書始』:東宮(皇太子)が初めて読書を行う儀式で、初めて『孝経』などの読み方が授けられます。

 

NHK大河ドラマ『光る君へ』の第1話は、977(貞元2)年から始まります。

 

『小右記』は逸文も多く、この年はもう一つくらいしか記録が残っていないのが残念なところです。

 

 

 

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村