#461 四首目:山部赤人の歌-シリーズ愛国百人一首 5 | 歴史に遊び!歴史に悩む!えびけんの積読・乱読、そして精読

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『愛国百人一首』の選定された四首目は山部赤人やまべのあかひと)です。こちらも奈良時代の歌になります。
(著者所持の『愛国百人一首』の山部赤人の絵札)
    

   あ し ひ き の(※)

    山 に も 野 に も

     み 猟 人(かりびと)

     さ つ 矢 手 挟(たばさ) 

         み だ れ た り 見 ゆ

この歌は725(神亀2)年に歌われたと推定されるもので、聖武天皇の時代にあたります。

※「あしひきの」は、山を讃える言葉

 

歌の意(こころ)

山にも野にも、天皇のみ猟人たちが征(さつ)矢を手に手に持って、入り乱れて獲物を追いつかけているのが見えられる。

山部赤人は聖武天皇(第45代)の時代の人で、身分は低かったが、歌人としては柿本人麻呂に次いで名高い人。

 

この歌は、聖武天皇が吉野の離宮へ行幸されたときに、離宮に近い山で狩猟(かり)の御遊びをされたことがあり、山部赤人もその行幸にお供して、狩猟の勇ましく面白いさまを詠んだもので、長歌の反歌。

 

山部赤人を有名にしたのは『万葉集』に収めらている以下の歌

    

  田 児(たご) の 浦 ゆ

   う ち 出 で て み れ ば

    真 白 に そ

   不 尽(ふじ) の 高 嶺 に

    雪 は ふ り け る

 

(著者所持の『愛国百人一首』の山部赤人の読札・取札)

 

歌の解説は、『國魂 愛国百人一首の解説』著:西内雅と、愛国百人一首の12人の選定委員の一人である窪田空穂による『愛国百人一首』によって行っています。

 

『愛国百人一首』とは

 

『伊勢物語』を読む上で、和歌の理解のために読んだ本について

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