暑くなってきた。もっとも本州以南では、そんな暢気なことを言っていられる状況ではない。猛暑日が何日も続いて、連日「熱中症警戒アラート」やらが発令されているようだ。札幌近郊では、せいぜい28度、29度くらいで、風通しがよい室内ならば、ほぼ冷房はいらない。もう10年くらい前だったか。お盆の暑いさなかに妻と二人で名古屋に遊びに行ったとき、外気温は軽く35度を超えていて、街中を吹く風は熱風そのもの。私は、まるでボイラー室の中にいるみたいだ、と感じた。今ではそのときよりさらに温暖化が進んだのだろうか。7月初旬でこれだと8月は、いったいどうなってしまうんだろうか...
夏が近づくにつれ木々の緑が濃くなってきた。強い日差しに照らされて緑の芝生に濃い木陰ができている様子を見ると、私はほとんど条件反射的に、シャッターを切りたい衝動に駆られる。グリーンのグラデーションが織りなすモザイク模様が私は好きなのだ。二番線通りで車を走らせていると木陰の奥に錦山天満宮の鳥居が見え、辺り一面鬱蒼とした緑地に囲まれていた。初夏のよく晴れたある日の午後、例のごとく木陰のモザイク模様に惹かれ、私は夢中でシャッターを切った。
*錦山天満宮(錦山緑地)
*江別市野幌代々木町38-1