《解説》
フランス本国で1974年にリリースされたアルバム『Amour,Danse Et Violons No.46』(日本では映画『O嬢の物語』の写真をジャケットとして発売)のジャケット写真(コンコルド)を流用し、フランスで1976年にリリースされたアルバム『Amour,Danse Et Violons No.47』に日本では「コンコルド(夢の飛行)」を加えてアルバムタイトルとして発売された、何ともややこしいアルバムである。しかしながら本アルバムではクロード・ミシェル・シェーンベルクがプロデューサーを務めた「最高傑作」とも言えるだろう。
この時期、日本ではポール・モーリアの『ラヴ・イズ・スティル・ブルー』、レイモン・ルフェーヴルの『潮風のマリー』、そしてカラベリの『Love is Blind』(1977年)等、イージーリスニング最盛期の名盤が相次いでリリースされた。
*本国でのジャケットはこちら(CD化されたものも同じ)
《収録曲》
1)Concorde/夢の飛行(コンコルド)
2)Qu'est-Ce Qui Fait Pleurer Les Blondes/街の娘たち
3)All By Myself/オール・バイ・マイセルフ
4)A Quoi Sert De Vivre Libre/愛がすべて
5)This Melody/君に捧げるメロディ
6)Fractured Fiddle/愛は星空のかなたに
7)Quinze Ans/夜明けは二人のもの
8)Amour, Danse Et Printemps/青春の響き
9)Dolannes Melodie/ドランの微笑み
10)Fernando/フェルナンド
11)Et Mon Pere/そして親父は
12)Theme From Mahogany/マホガニーのテーマ
13)Michèle/ミッシェル
1)前作『O嬢の物語(Amour,Danse Et Violons No.46)』より再収録で、新たに「夢の飛行」の邦題が与えられる。
2)シルヴィ・ヴァルタンのヒット曲として知られているが、原曲は南アフリカの歌手ジョン・コンゴスの“Ride the Lightning”という歌である。で、これにピエール・ドラノエがフランス詞を書いた(フランス語のタイトルは「何がブロンドを泣かせるの?」の意味)。
3)《名曲コレクション》参照
https://ameblo.jp/easy-listening-music/entry-12851574771.html
4)5)12)ポール・モーリアの『ラヴ・イズ・スティル・ブルー』参照
https://ameblo.jp/easy-listening-music/entry-12851380058.html
6)8)フランク・プゥルセルのオリジナル曲。
7)《名曲コレクション》参照
https://ameblo.jp/easy-listening-music/entry-12851322486.html
9)《名曲コレクション》参照(後日)
10)アバが1976年にリリースしたアルバム『ARRIVAL』の中に収録(英語)されてヒット(邦題:悲しきフェルナンド)したが、元々はメンバーのフリーダのソロ・アルバムのために書かれた曲(スウェーデン語)である。アバはF.プゥルセルと同じEMIレコード所属であるため、後にF.プゥルセルがアバの作品集を録音している時に、ひょっこりとスタジオを訪問している(アルバムジャケットに掲載されている)。
11)当時は日本盤もリリースされていたニコラ・ペイラックの1975年のヒット曲で、アレンジはジャン・ミュジーが担当している。
12)《名曲コレクション》参照
13)1976年にリリースされたジェラール・ルノルマンのアルバム『Droles de chansons』に収録された曲で、初恋の女性〈Michèle〉との思い出がビートルズの音楽と共にノスタルジックに綴られている。ちなみにビートルズの「ミッシェル」は〈Michelle〉である。作曲はディディエ・バルブリヴィアン。ポール・モーリアのアルバムでは「哀しみのミッシェル」となっている。