石油コンロからガスコンロ、次は都市ガスか? | 知りたがりな日本人のブログ@インドネシア

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以前、一番安い燃料は石油だった。カキリマ(直訳すると5本足という意味で、三輪のリヤカーを押して歩く移動式屋台のこと)でも、石油コンロを使っていた。そんなに必要に迫られているわけでもない家庭でも、使わなければ損だとばかりに、節約のために石油コンロも併用したりしていた。けれど、石油燃料への補助金が3kg入りのLPGガスに切り替えらえると、石油コンロはもう用済みになってしまった。


家庭用ガスは、12Kg入りと3Kgがあって、補助金が付くのは3kgだけ。1キロあたり3倍近く違う。そこで、3kg入りのガスを12kgの容器にレギュレーターを使って移し替え、差額を儲けようとする荒手のビジネスが生まれて、3kg入りガスが、なかなか手に入らなくなったこともあった。

 

そこで、2024年から、3kg入りのガスの購入は、貧困層やカキリマなどの必要に制限されるという。一方で、ジャカルタを含むいくつかの都市から、都市ガスに変えていこうという計画があって、うちの近所にも去年、道を掘り返してガス管が設置された。

 

個人宅への引き込みは、今なら無料、ということで希望者を募っていたが、使用量が少ない家庭ではまだ12キロ入りガスの方がまだ安いようだ。個人的には、ガス管設置工事が粗雑な印象だったので、まだちょっと様子を見てからの方がいいかなと思っている。

床上浸水で、一週間も電気がなかった時に、LPGガスとガスコンロを二階に運びあげて食事だけはなんとかなったという話も聞いたことがあるので、サイバー攻撃などが懸念されるこれからの時代、緊急時の備えにもなって、ガステーブルの棚の下に収納できるLPGガスのほうが優秀なんじゃないかと思ったりする。

 

Gambar oleh 200 Degrees dari Pixabay