報道のあり方 | Georgeの目指せ還暦ロッカー

Georgeの目指せ還暦ロッカー

岡山発ゆるふわハードポップユニット、「EastBell」のギタリスト Georgeの音楽ブログです。
「Hiroshiの目指せ還暦ロッカー」の続編です。

車ネタですみませんが・・・

バンドと共に、僕のライフワークの一つであるモータースポーツ。
僕は軽四の耐久レースですが、友人・知人の多くは「ドリフト」競技の「D1STREET REGAL」に参戦しています。


先日の日曜に栃木県の日光サーキットにて行われた、このD1STREET REGAL最終戦で、車両から外れたタイヤが人に当たり、当たった方が重体になるという事故が発生しました。
まず、怪我をされた方の一日でも早いご快復をお祈り致します。

当然、どんなスポーツであれども事故や怪我は誰もが望まない事であり、あってはならない事で、各種スポーツは年々安全対策等を充実させていますが、それでも どうしても100%避ける事ができないのもスポーツの常識であります。

今回、この事故が起きた時にテレビ、ネット等で報道されましたが、その中でいくつか気になった点がありました。

まず、第一報の時に「観客に当たり重体」と報道されました。
しかし、ドリフトというのは車を横滑りさせてコーナーを曲がる技術や美しさを競う競技なので、実際車に乗るドライバーと、外から走りを見て無線でドライバーに指示を出す「スポッター」と呼ばれる人が二人で行うのが一般的なのですが、その スポッター に当たったものでした。
言わば 観客ではなく、競技者の怪我でした。
僕らが競技に参戦する時は「競技中の事故に対して責任を問いません」という誓約書に署名捺印して主催者に提出しています。
観客と競技者では、立場が違うのです。

次に産経新聞が「安全対策」に不備があったかのような書き方をしていた点です。
おそらく、プロ野球を見に行ってファウルボールやホームランボールの当たる事故はかなりの件数起きているはずです。
「安全対策」をとっていても避けきれない事故はあるのです。
もちろん、これを機に更なる安全対策をとっていくとは思いますが。

そして、一番酷かったのは、事故のニュースの字幕で「改造車」と大きく書いていたものです。



ハッキリ言います。断言します。
サーキットに「普通車」は走ってません!
サーキットを普通車で走る方が危険で、避難されるべき行為です。
サーキットを安全に走る為には改造が必要であり、更には当然 競技 ですから、勝つ為の 改造 が必要となります。
報道機関は言葉を正しく報じる義務があります。これは悪意すら感じる表現でした。
正しくは「改造車」ではなく「競技車両」です。

報道とは、知識の無い人にもわかりやすく、正しい情報を正しい言葉で提供すべきだと思います。