子供の頃に、風邪を引いて病院に行くと、お医者さんが注射をして治してくれました。怪我についても同様で、治療によって治してもらいました。
病気や怪我は病院で治るもの。これが幼い頃に俺が持った疾患についてのイメージでした。
この歳になって思うのは、病気は案外治らないということです。
考えてみればそれもそのはず。幼い頃はからだ自体がどんどん成長しようと前進あるのみの状態なのに対して、40歳も過ぎれば体は加速度的に老化してゆくのみ。この老化自体が死へと向かう不治の病みたいなものなのですから、そんな状態になってから更に病を患えばそうそう治らないのも当然です。
先日健康診断で、尿蛋白定性(+)という結果が出ました。尿蛋白が出ているということは腎臓が悪くなり始めていることを意味します。その他の腎尿路の数値については異常がないのでまだ深刻な状態ではありませんが、腎臓は悪くなると基本的に悪化の一途をたどるので、今回のように危険信号が出たら悪化させないように努めることがとても大切です。
若い頃なら治療すれば治るから大丈夫だとなることろですが、歳をとったらこれ以上悪化させないようにという方向にシフトしてゆく病が多くなります。もちろん治すんだという気概も大切ですがね。
とりあえず俺の場合は現在患っている疾患の原因が飲酒のせいだとほぼ確信できるので、今月から禁酒を始めました。お医者さんは意外とお酒はもう飲んではいけませんとは言いません。せいぜい控えめにしてくださいと言われるくらいで、逆にお医者さんに完全に飲酒を禁止されるようなことがあればそれはかなり危機的状況にあることを意味します。
お酒は百薬の長なんて言葉もありますが、それは古い時代の言葉で、WHOではアルコールを明確に毒物であると定義していますし、最新の論文で飲酒は量に関わらず染色体を損傷させる可能性が高まることが発表されています。染色体の損傷とはすなわち癌細胞が生まれますよという意味と同義で、また染色体は損傷されると治りません。飲酒の慣習や経済的な影響もあり、すぐにアルコール飲料の規制というようなことにはならないと思いますが、健康のことを思えば明らかに飲まないにこしたことはないというのが最近の常識です。
まあとはいえ、度を越して飲まなければ概ね大丈夫ではあるんですけれどね。ただその越してはいけない度というのが、酒飲みにとってはとても少量なので、ひとたび飲酒が習慣化してしまうととても守るには厳しい条件なんです。それならむしろ飲まない方が楽。
ちなみに日本で健康的な飲酒の基準はビールで言うと一日500mlまでです。週で言うと3,500mlということになりますね。ちなみに俺は、飲まない週はほんとに一滴も飲みませんが、飲む週は10,000ml以上を超えるという、非常にムラのある飲酒状態にありました。そして飲まない週より飲む週のほうが多かったので、トータルで見れば基準を全然超えていました。わかっちゃいるけどやめられない、という歌の通りの状態でしたね。まあ若さに支えられているうちはそれでも元気でしたし、楽しかったのでそれはそれで悪いことばかりではなかったと思います。
とりあえず今月に入って禁酒は成功しています。一週間も禁酒するとそれなりに飲酒欲求も無くなるので、初心を忘れないように今後も続けていこうと思います。