今週の問題
横182ミリ、縦257ミリ。週刊誌などに多く使われる紙のサイズはB何判でしょう。
選択肢
・B4判
・B5判
・B3判
・B2判
・B全判
正解…B5判
解説
紙のサイズはA列・B列・四六判・菊判・ハトロン判・AB判などといったものがありますが、各国で異なります。
今回は日本で採用されているB列について説明しますが、1940年に「紙ノ仕上寸法」が臨時日本標準規格第138号として制定され、JIS P 0138という規格番号が与えられました。
この数字を引き継ぐ形で、JIS P 0138「紙加工仕上寸法」という規格が1951年に制定され、1929年に商工省が日本標準規格第92号として発表した「紙ノ仕上寸法」をベースになったものです。
A列は「ISO-Aシリーズ」にて国際規格に準じてますが、B列はそういった理由から「JIS-Bシリーズ」として規定されていため国際規格と互換性がありません。実際使われている国は日本以外に中国と台湾だけで、江戸時代の公用紙である美濃紙をもとに定めた美濃判(B0)です。
よって、
B0の面積…1.5平方メートル、
辺長…1.125mの四乗根≒1030mm
長辺…4.5mの四乗根≒1.456mm
(≒としているため実際3%ほど大きいですが、辺長と長辺の比は1:√2です)
JIS Bn判の丸めをした(長辺)を求める公式は、
Bn判の長辺(mm)=[{1000×√3}÷{2の(2×n+1)乗}の四乗根]+0.2
で得られます。
ですからB0だとn=0を代入して1456mmになることが分かります。
Bサイズ規格…短辺×長辺 (mm)
JIS B0 …1030×1456
JIS B1 … 728×1030
JIS B2 … 515× 728
JIS B3 … 364× 515
JIS B4 … 257× 364
JIS B5 … 182× 257
JIS B6 … 128× 182
JIS B7 … 91× 128
JIS B8 … 64× 91
JIS B9 … 45× 64
JIS B10… 32× 45
B倍とB全という呼び方があります。
これはB1をベースと考えるため「B1=B全」であり、B1(B全)を倍にしたものがB0ですから、「B0=B倍」です。